おはようございます。
今朝のエピソードは、
原付で田んぼにダイブした次男と、そこから繋がった素敵なご縁の話です。
(画像はお借りしています。)
これは6月のお話です。
次男(19歳大学生)が原付バイク(スクーター)で大学から家(下宿先)に帰宅する際に、
(この日は大学の授業が昼まででした。)
この日の暑さにやられたのと、家の近くまで帰ってきた事で気が緩んだのもあり、一瞬目の前が暗くなり、そのまま左側に倒れ、
気がつくと、田んぼにダイブしていました。
運が良かった事に、
次男が倒れた左側は田んぼだったのです。(もし、右側に倒れていたら、道路、アスファルトの上に放り出され、さらに、人や車や建物などを巻き込むなど、自分だけの事故では済まなかったかもしれません。)
しかも、田植え前の水をはった状態の田んぼだったので、水をたっぷりと含んだ柔らかな土がクッションとなり次男を受け止め、その上を滑るようにして止まりました。(もし、この状態で無ければ、田んぼとはいえ、硬い地面の上に放り出されていました。)
さらに、運が良かった事に、
近くで農作業をしている人がいて、すぐに駆けつけ、大丈夫か?怪我はないか?と、声掛けをし、手を差し伸べてくれました。
次男は、大丈夫です。ありがとうございます。
多分、怪我もしていないと思います。
と、言い、おじさんの手を借りながら、ゆっくりと起き上がり、
そのおじさんに、
あの、この田んぼの方ですよね?
すみません、何かご迷惑をかけてないでしょうか?
と、心配そうに聞いたところ、
おじさんは穏やかな顔で次男にこう言いました。
田植え前だから、なんの問題もない。
水を張った後で良かった。
えらい(大変な)事にならずに済んだ。
それにしても、兄ちゃんもそれ(原付)も泥まみれだな。
おっちゃんちはすぐそこだから、うちで洗おう
と、言う、話になり、
軽トラの荷台に原付、助手席に次男を乗せて移動しました。(次男は汚すといけないからと遠慮しましたが、おじさんは気にするなと笑っていたそうです。)
次男は、おじさんの家の庭の散水ホースと雑巾をお借りして、泥まみれになった自分とヘルメットと原付を水洗いしました。
おじさんは、その間も、本当に大丈夫か?怪我はないか?痛いところはないか?と、次男の事を気遣い。
軽い擦り傷を見つけると手当をしてくれました。
これは、念の為に病院に行った方がいい。何かあるといけないから。
それと、原付はエンジンがかかるし、動くから大丈夫だとは思うが、一応、診て貰うといい。と勧めてくれました。
そして、その家のおばさん(おじさんの奥さん)が、麦茶と、タオルとジャージとサンダルを次男に出してくれたので、次男はそれに素直に甘える事にしました。
(脱いだ服と靴は、軽く水洗いをして、その場で頂いたポリ袋と持参していたエコバッグに入れて持ち帰りました。背負っていたデイパックは防水加工なのと、うつ伏せで田んぼにダイブした事もあり、軽く水拭きする程度で綺麗になり、中身も無事でした。)
その後、おじさんは、次男と原付を再び軽トラに乗せ、下宿先まで送ってくれました。
次男は、深々と頭をさげ、
ありがとうございました。
助かりました。
あらためて、お礼に伺います。
その時に(お借りしたものを)お返しします。
と、感謝の気持ちを伝えました。
さて、その連絡を受けた私は、すぐに、次男の元に向かいました。(次男の下宿先まで、高速で2時間半掛かります。)
夕方、次男を病院につれていったところ、軽い擦り傷以外は怪我はなく、打撲や鞭打ちなどの症状もありませんでした。
原付も細かいキズはついていましたが、何の問題もなく動く事がわかりました。
(バイク屋さんで点検して貰いました。)
なので、ホッと胸を撫で下ろし、この幸運に感謝しました。
(次男はおじさんの家から帰宅後、すぐに、お借りしていたものを洗濯と水洗いをし、乾かしておきました。)
そして、病院から帰宅した後、お借りしていたものと、菓子折りを持って、次男と一緒に、そのおじさんの家に、お礼と報告に伺いました。
おじさん達は、笑顔で、
わざわざありがとう。
返すのはゆっくりで良かったのに。
怪我もたいした事がなくて本当に良かった。
原付もそのまま動くみたいで良かった。
田んぼは何の被害もないから気にしなくていい。
水を張った後で良かった。
うちの田んぼが役に立って良かった。
と、言い、喜んでくれました。
そして、次男が、
助けて貰ったお礼に何かお手伝いがしたいのですがと申し出たところ、
おじさん達から、
それなら、うちでバイトをして欲しい。
とにかく、人手不足で困っている。
次男くんの好きな時間でいいから、お願い出来ないだろうか?
と、この様に、頼まれましたので、
次男は、大学に行く前の早朝の数時間、農作業を手伝うバイトをはじめました。
ですが、おじさん達は、次男が、いざ、引き受けてくれたものの、
おそらく、手伝いたいと言ってくれたのは、その時だけの話で、
渡に船で、つい、その場の勢いで頼んでしまったけれど、
あの状況で断りずらくて、そのまま引き受けてしまったのではないか?
今時の若者で学生さんだから、他にもっとやりたい事があるのではないか?
やりたいくない事をやらせてしまっているのではないか?
と、心配していたのだそうです。
そこで、次男に思い切って聞いてみたところ、
次男は、
田舎に行った時に、ばーちゃんちの庭の畑と親戚の農家のおじさんの畑や田んぼの手伝いをするのを楽しみにしている事、実家でも家庭菜園で野菜を育てていて、それが楽しいという事、
だから、元々、農作業が好きなので、大丈夫だという事、
GW明けからバイトを探しはじめた事、
放課後はサークル活動がしたいのと、土、日は、サークル活動と趣味の釣りに行きたいので、
平日中心で、大学に行く前の時間帯に早朝のバイトがしたかった事、
家の近くで、少人数でマイペースで出来るバイトがしたかった事、
そして、なかなか、バイトが決まらなかった事、
もう、諦めて、妥協するか、探すのをやめるかと思った事、
だけど、やはり、諦めたくないと思った事、
そして、この事があり、
助けて貰って嬉しかった事、
だから何かお礼が出来ればと思った事、
たしかに、最初はその時だけのお手伝いのつもりだったけれど、こうなったのは、結果オーライで、ありがたいという事、
このバイトを楽しんでいる事、
何より、お役に立てて嬉しいという事を伝えました。
それを聞いたおじさん達は、ホッとした顔をして、
それなら良かった。これは、きっと、田んぼの神様が、人手が欲しいと嘆いていた。ワシらの願いを聞き届けて、次男くんとの縁を繋いでくれたのかもしれないね。
まさか、こうして、田んぼに飛び込んでくるとは思わなかったが、何が幸いするかわからないね。と、言い、嬉しそうに笑ったそうです。
後日、次男からこの話を聞かされた私は、
これは、何か、目には見えない大きな力に、護られ、導かれ、お互いに引き寄せ、引き寄せられたのではとないかと思える。運命の様なものを感じました。
そして、次男の田んぼダイブから始まった。ハプニングがハッピーになった。この素敵なご縁に、この幸せな出来事に感謝しました。
ここで、最近の事に話を戻します。
次男は8月10日から9月の末まで夏休みの為、帰省していたのですが、当初は、長男の仕事の手伝いのバイトをする予定でした。
ところが、夏休み直前になって、急に、他でもバイトをしたいと言いはじめました。
(突然、思い立ったそうです。)
俺はこのバイト(農作業の手伝い)を始めるまで、兄ちゃんの手伝いのバイトしかして来んかったんじゃが、今回の事で、他でバイトしてみるのもええなと思うたんじゃ、
(広島弁にてお送りしてます。)
じゃけえ、夏休みは、兄ちゃんのところの手伝いもするんじゃが、他でもバイトをしてみようと思うんじゃ、いい社会勉強になると思うんじゃ、
ほいで、
夏休み期間内で、屋内で出来るバイトで、少人数でマイペースで出来て、兄ちゃんのところと時間が被らんヤツで、家から近いとこがええな、
と、この様に、言いはじめました。
それを聞いた私と長男は、
ええっ⁈こんな急に⁈
夏休み直前になってバイト探しをはじめるって?
何故、もっと、早くに言わない?
しかも、夏休み期間内で、屋内で、少人数でマイペースで、時間が被らない、家から近いところがいいって?
そんな、こちらにばかり都合のいいバイト先はないのでは?今からそれを探すのは、かなり大変だと思うし、そのまま長男のところでバイトをすればいいのでは?
と、この様に、次男に伝えたのですが、次男はバイト探しをする気満々でしたので、そのまま、見守る事にしました。
そこから、次男のバイト探しがはじまりました。
1件目は既に枠が埋まっていて、2件目は短期お断りをされ、共に、問い合わせの段階で断られました。
3件目は、3度目の正直になるか?と期待しましたが、2度ある事は3度あるとなり、勤務時間帯が合わず、同じく、問い合わせの段階で断られました。
ですが、次男は、まだ、諦めてはいませんでしたので、そのまま続ける事にしました。
その後、4、5、6、7、8、9件目と、様々な理由で、全て、問い合わせの段階で断られ、そのまま、次男を迎えに行く日を迎えました。
(前泊で迎えに行きました。)
次男の下宿先に着いた。私と長男は、次男に、
流石にこの条件は厳しすぎるのでは?もう、バイト探しはやめて、長男の手伝いをすればいいのでは?と、いう話をしたところ。
次男は、
勝負はまだ、終わっとらん。野球は9回裏のツーアウトからでも逆転出来るんじゃ、ここからが勝負じゃ、ここからが面白いんじゃ。
カープが今まで、どんだけ、9回裏で逆転して来たと思うんじゃ、じゃけぇ、俺は諦めん。
(我が家、ヘタレ家は、カープファンです。)
と、言い出しました。
それに対して長男は、
これは、バイトの話じゃけん。野球の話でもカープの話でもないけん。しかも、もう、既に、9回が終わって、10回の延長に入っとるじゃろうが、と、ツッコミましたが、
次男は、
カープは延長に入ってからが強いんじゃ、じゃけぇ、これからが勝負じゃ、ここから逆転するんじゃけん、ここからが面白いんじゃ、楽しんじゃ、と、切り返し、
ふと、気がつけば、長男も一緒になって、カープ、カープと言い始め、その様子は、なんだか、とても楽しそうで、
その後、しばらく、このカープ問答は続き、2人で笑い転げていました。
(この、なぜか、カープの話になるのは、「カープファンあるある」なのではないかと思われます。)
なので、私と長男は、
もう、この事について、何かを言うのはやめよう。次男が楽しいのなら、そうしたいのなら、それでいいやと思いました。
そして、笑う門には福来たるといいますが、ここで転機が訪れます。
この後、問い合わせをした。10件目のバイト先の掴みが良かったようで、早速、その翌日(帰省当日)の午後に面接をする事になりました。
なんと、問い合わせ10件目にして、ようやく面接までこぎつけました。
なので、当日は、午後の面接の時間に間に合うように、当初の予定を繰り上げて(帰り道に観光をする予定でした。)午前中に帰り、午後の面接を迎えました。
ちなみに、このバイトの仕事内容は、アミューズメント施設内(屋内)の夜間警備兼清掃です。
これは、面接時に社員さんから説明された事です。
この仕事を担当していた人がやめてしまい。
その後、求人は来たものの、皆、他の仕事希望で、(このバイト先は様々な業務があります。)なかなか、後任が決まらずに困っていた。
そこに、次男からの問い合わせがあり、
こちらが希望する、夜間勤務をしてくれる男性だったので、夏休み期間だけでも来てくれたらと思った。
しかも、問い合わせのやりとりで、これはいけるのでは?という好感触があり、その段階で、ほぼ、採用が決まっていたので、
あとは面接で、本人確認と働く意思の確認をするだけで、早めに人材確保をしたかったのもあり、翌日に面接をする事にしたのだそうです。
その為、面接時には、既に、必要書類とサイズ確認用の制服が用意されていて、採用が前提での仕事内容の説明が行われ、面接翌日からのバイト開始となりました。
こうして、今まで断られ続けたのが嘘のように、まるで、最初から、そうなるのが決まっていたかのように、あっけなく決まりました。
まさかの延長10回からの逆転劇を迎えたのです。
これは、最後まで諦めなかった次男の粘り勝ちであり、これには、一本取られたと思いました。
そして、この仕事は、基本的に、ひとり若しくは数人で役割分担をしながら其々に行うので、次男のペースで出来るのと、夜間勤務の為、昼間の長男の仕事の時間とは被りません。
しかも、このバイト先は、自宅から近く、自転車で通える距離でした。(原付は下宿先に置いて来ました。)
なんと、最初に次男が、
夏休み期間内で、屋内で出来るバイトで、少人数でマイペースで出来て、兄ちゃんのところと時間が被らんヤツで、家から近いとこがええな、と、言っていた事が、
全てその通りになるという驚きの結果になりました。Σ(・□・;)
これを目の当たりにした私と長男は、前回の田んぼダイブの時もそうでしたが、
こうなったらいいなと思い願った事を、言葉にする事で言葉は魂を持ち言霊となり、行動する事によりそれを引き寄せ願いが叶う。
これぞ、言霊の法則、引き寄せの法則だと思いました。
なので、これも、前回にひき続き、今回もお互いに引き寄せ、引き寄せられたのではないか?思いました。
これは、今は亡き、私のバー様が、
「目標に向かって進み、そこに辿りつく為に大切な事。」を、双六(すごろく)を例えにし、話していたものです。
目の前で起こる事には全て意味があり、必然であり、全ては天の采配。
人生は、物事は、なんとかなる。
行く先々で必要なものはちゃんと用意されている。
そこに辿りつけると信じて諦めなければ、たとえ、途中で何が起きても、そこに辿りつける。
これは、双六と一緒でね。途中で何が起こるかわからないから、面白いのさ。
始めたとたんに、いきなり、上がってしまう双六ほど、つまらないものはないからね。
上がるまでに時間が掛かるから、
思った通りに進まないから、
何が起こるかわからないから、
面白いのさ。
だから、たとえ、途中で何が起きても双六だと思って楽しめばいい。
そして、上がらない双六はないからね。
そこに辿りつけると信じて諦めなければ、たとえ、途中で何が起きても、そこに辿りつける。
と、この様に語ってました。
私は、今回の事を通して、かつて、バー様が教えてくれた。何が起きても楽しむ事の大切さを、そこに辿りつけると信じて諦めない事の大切さを、再認識しました。この事を我が子から再び教えられました。育児とは育自だと言いますが、こうして、人として育てて貰っているのは、親の方かもしれないと思いました。
ここで、現在に話を戻します。
さて、このバイト先とは、夏休みの間だけのご縁かと思っていたのですが、
夏休みが終わり、一度バイトを辞めても、次男が長期の休みで帰省した時に、是非、また、働いて欲しいと、籍をそのまま残しておいて貰える事になりましたので、引き続き、冬休みもここでバイトをする事になりました。有難い限りです。感謝です。
こうして、9月の末となり、夏休みを終えた次男は、下宿先に戻って行きました。(長男と一緒に送り届けて来ました。)
お陰さまで、楽しい夏休みを過ごす事が出来ました。
美味しいものを食べたり、近場に出かけたり、磯釣りをしたり、映画を観たり、ボーリングやカラオケをしたり、自宅で桃鉄ガチンコ対決をしたり、一緒に、料理やお菓子を作ったりと、楽しくて幸せな時間を過ごしました。
夏休みを満喫しました。
10月から新学期が始まり、次男は、農作業のお手伝いをするバイトを再開します。
学業に、サークル活動に、趣味に、バイトにと、楽しく充実した学生生活を、青春を、謳歌する事でしょう。
そして、私はといえば、
ひとり暮らしに戻り、時間も出来て、少し暑さも和らぎ、過ごしやすい季節になって来ましたので、
夏の間に(暑いので)お休みしていた。
私の趣味のひとつである。図書館、本屋さん、古本屋さん巡りを再開しようと思います。
少しずつ秋が深まる中で、まったりとゆっくりと読書の秋を満喫しようと思います。
お付き合い頂きましてありがとうございます。
感謝いたします。
今日も素敵な一日をお過ごしください。
※次回の更新は10月21日を予定しています。