おひとり様に恋してる!?

仕事では お局様・負け犬と呼ばれることをサラリと受け流し、


アフターファイブは習い事に奔走し、週末もあらゆる趣味に没頭する


おひとり様(四十路)


ひとりで生きていくこと覚悟して恋することを諦めている彼女。


でも僕(無趣味・たぶんダメ男)はそんな君が大好きなんだ!




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僕を語る者たち。

範子さんとはじめての出会いでデートまで誘ってしまった僕の近辺は


何故か慌しくなってきました。



「マコト、ついにあんたも泥沼へ突入だね。」



ソファに横たわり、『徹子の部屋』を斜めに見ながらマキコが言い放ちました。




僕「なんで!?」


マキコ「なんでアタシの次がおばさんなのよ!!」


僕「おばさんじゃないよ!!年上だよ。」


マキコ「おばさんじゃない。」



マキコは僕の前の彼女です。



建築会社のオーナーの娘で僕と付き合ってすぐ『マンション買ったから住もう!!」と同棲開始。


毎日毎日べったり過ごして、


4年を過ぎた朝『好きな人が出来ました。』と突然家出。



でもその人と3ヶ月で破局してから様々な人と恋愛を繰り返している。



趣味は一日体験キャスト。



で、僕はこのマンションに管理人よろしく独りで住んでいる。



そして彼女は暇なとき遊びにやってくるのだ。





僕「・・・(違うよ)」




マキコ「おばさんで童話が好きで独身で・・・曲者だよ、きっと。」



僕「独身かどうかは知らないけど・・・。」



マキコ「えっ人妻!?やるじゃん!!」



僕「えっまさか!?」




そういえば公子さんの姉って以外何にも知らないじゃないか・・・


たしかに結婚しているかもしれないし・・・


でもそういう人が僕と会うかな!?


いやイマドキそんな拘りはないかもしれない・・・






突然不安になってきた( ̄_ ̄ i)!!





マキコ「マコト・・・あんた変わんないね。」


僕「何が!?」




マキコ「変わらなくていいの・・・。変わらないでね。」


僕「だから何が!?」





マキコ「うるさいなー。」ヽ(`Д´)ノ




突然キレたマキコはパチンとテレビを消して出ていきました。

・・・また遊びにくるのかな?






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おひとり様との出会い④

自己紹介・・・。


『つまらないペンギンの童話を書いたのは僕です。』と言わなきゃならないのか?

と思ったとたん、


健太郎「公子、酷いんじゃないの!?この人よペンギンの童話の作者!!!」

はっきり言ってくれました。


はっきり言ってくれたほうが後を引かないものです。



ありがとう!健太郎( ̄∇ ̄+)



公子さん「・・・え、そうなの・・・ごめんなさいね。じゃ私は友達が待ってるから・・・。」

と恋人の元へ行ってしまいました。


健太郎「ちょっと公子、待ちなさいよ!!」

健太郎も去っていきました。


友達→恋人の元に駆け込む公子さん・・・。

そうか・・・公子さんはお姉ちゃんには隠しているからか・・・と僕は思いました。



このことが後に様々な事件をもたらすとはこの時の僕は知りませんでした。




そしてその場に残ったのは範子さんと僕。


範子さん「あの物語書いたのあなたなのね。」


僕「・・・はい。」


範子さん「私、あの物語大好きよ。童話を読むのが好きなの。一番好きな童話はペンギンじゃなくてキリンなんだけど・・・。」


僕「あ、『ももいろのきりん』じゃないですか!?」

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範子さん「そう!!」


僕「僕も大好きなんですよ。」


範子さん「うあ、なんだか嬉しいな。私が書いたわけじゃないけど(笑)」



なんだろう・・・この人といると自分が元気になっていく・・・。

僕はそう思いました。



僕「今度、食事でもしながら『ももいろのきりん』とか童話の話しませんか!?」




えっ僕、大胆。



始めて会った人を食事に誘ったりしているよ・・・と自分でも驚きました。



範子さん「いいよ。いつにします?」




はい(+_+)!?




「いいよ。」って言ってる。


「いつにします?」って言ってる。




OKってことですよね。




やったー≧(´▽`)≦




範子さん「ええと、私のスケジュールでは・・・(手帳を出して見る)再来週の金曜日のソワレ・・・あ、ごめんなさい、夜なら空いてますがどうですか?」


僕「は、はい大丈夫です。」


範子さん「じゃあ決まりね。これメルアドだから詳しいことはメールで決めましょ。私、この後用事あるんで失礼しますね。」


僕「は、はい。」




範子さん「ペンギン君!!私、範子って名前だから。」


僕「僕は・・・」


範子さんは僕の名前を聞かないうちに去っていきました。




ノリコっていうんだ。。。(///∇//)



僕は心の中で何でも「ノリコさん・・・」と呟いていました。



これが範子さんとの出会いでした。

次は初デートへの道!?です☆




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おひとり様との出会い③

・・・朗読会は終わりました。



僕のペンギンは全く出てきませんでした。。。




健太郎「ちょっと公子!!あーた、なんで読んでくれなかった訳!?」


健太郎が公子さんに詰め寄りました。


公子「ごめん。リハーサルでは童話、読んだんだけど突然、昔付き合っていた人が来てね。」


健太郎「それがなんの関係があるのよ!」


公子「その人が書いた詩に差し替えちゃったの。」



公子さんの視線を追うとそこには長身の女性がいました。




えっ!




健太郎「ほらアタシ達お友達なのはゲイとビアンだからなのよ~。」




そうなんだ・・・。




公子さんが僕に気付きました。


公子「健太郎!!私、あんたと違ってビアンって隠してんだから人前で言わないでよね!あなた誰!?」


僕「え・・・僕は・・・。」




その時、


「公子!あなたリハと違う本読んでたけど、どうした訳!?」と声が。。



範子さんでした!!



近くではじめて見る範子さん。


ゴールドラメのセーターをサクッと着ていてお洒落でした。


「リハのペンギンの童話素敵だったのに、なんで変えちゃったの!?」




僕の作品が素敵!?




あの発表会でミイラになってしまったのに明るく元気に振舞っていた人が


僕の作品を褒めてくれる。


普通に褒められるよりなんだかとっても嬉しくなってしまいました。




範子「あんな死骸とか残骸とか出てくる話、今日の朗読会には合ってないよ。」


公子「それはお姉ちゃんの好みでしょ!?あんなペンギンが出てくる話つまんないよ!!

ところで健太郎、この人誰!? 


と僕を指差しました。





ここで自己紹介ですか!?






辛いよー(T▽T;)





次回に続きます。(すみません長くて・・・。)


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おひとり様との出会い②

範子さんがミイラになってしまったダンス発表会から一ヵ月後、

健太郎から連絡が来ました。



健太郎「この間のダンスに出ていた役者の子いたでしょ?」

僕「うん。」

健太郎「あの子が朗読会をすることになってあーたの童話を勧めてみたのよ。」


僕は、自称童話作家(汗)

学生の頃は新進童話作家として雑誌に掲載されたこともあったのですが、

今は泣かず飛ばず(涙)




は自分の作品を刊行することなんです。


夢ということはまだな訳なんですね。




健太郎「読んだら気に入ってくれてね、あーたの作品読んでくれるって。」

僕「本当に!?」


その役者の子・・・範子さんの妹、公子さんが朗読会で僕の作品を読んでくれるというのです。


健太郎「あーたのほらなんだっけ、ペンギンが出でくるやつ。」

僕「『氷を知らないペンギン』だよ!ありがとう健太郎!!」


南の島に生まれたペンギンが南極に憧れて氷の世界を作る

という童話です(汗)


自分の作品がお客様のいる前で読まれる・・・とても幸せなことです。



嬉しい・・・。







そして朗読会の日。



僕はドキドキして自分の作品が読まれるのを待っていました。


公子さんが登場。作品を読み始めました。








「・・・裏切りの朝。あなたが残していったタバコの死骸。真実に震える言葉の残骸・・・」





・・・。




えっ・・・?




裏切り?




死骸?




残骸?






どう考えても自分が書いた『氷を知らないペンギン』ではありません( ̄□ ̄;)






・・・つづく。



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おひとり様との出会い①

ダンス発表会もいよいよで放置もただならぬ様相になってきたので、

僕達の出会いなどを書いてみたいと思います。




一番最初に範子さんを見たのはその「ダンス発表会」でした。


今から3年前です。


健太郎(僕の親友です)の知り合いの役者の子がダンスもやっていて

出演するというので健太郎に誘われて観にいきました。


役者の子は公子さん といって後に範子さんの妹であることが判明するのですが、

この時は知りませんでした。公子さんのソロダンスは素人の僕が見てもうまいな・・・と思いました。


で次に


黒いレオタードの女性がソロダンスを踊りだしました。


ちょっとクールな感じでした。

フワッとしたベッドシーツ位の布を操っています。

「綺麗だな・・・。」と僕が思ったその時、



その布がクルクルっとその女性に巻きついてしまったのです。



えっ・・・!




ミイラ!?





もがけばもがくほど女性に吸い付くようにまとわりつきます。

場内もざわざわしはじめました。




突如暗転




・・・


強制終了となりました。


健太郎も「今の何アレ!!!???NG大賞ものねー。」と驚いていました。

折角の発表会なのに可哀想だな・・・こりゃ凹むわと僕も思いました。




終演後ロビーに出ると

ミイラになってしまった女性が仲間達と笑っているのをみかけました。



「もう、恥ずかしいよねー(笑)」と・・・元気な様子に




タフな人だなー僕は思いました。





その女性が範子さん だったのです。







続きはまた明日書きます!

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