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ふと、時計を見ると23:00を指していた。
アルバイトを終え、帰宅し早くも1時間が経過していた。また、生産性のない時間の使い方をした。自分の堕落した生活に自責の念をいだく。

大学に入学し、3回目の夏を迎えようとしている。早い段階から準備を始めたものは、インターンなどに勤しみ、来たる社会人への道を着実に構築している。

私といえば、どうだろう。
資格取得という程のいい理由を盾に社会に眼を背けることを決め込んでいる。お世辞にも褒められる技能や頭の良さは持ち合わせていない。

ぼんやりとした意識の中で議論が始まった。「このままでは、だめだ。」左脳が声を上げる。「はっはっ。そんなこと知っているわい。」右脳が言い興味なさげに言い捨てる。理論派な左脳と快楽のままに生きる右脳。ここ三年ほどは、右脳が優勢である。故に、自堕落な生活から抜け出せないまま3週間が経とうとしているのだ。このままでは、左脳が逃げてしまうのではないか。そのようなことを考えながら眠り始めた。

時計の針は23:32を指していた。