今日は、0歳児ひよこグループのお部屋についてご紹介します。


赤ちゃんは、まわりの環境や雰囲気にとても敏感です。

いかに、居心地良く、安心して過ごせる環境を整えるかがポイントです。


では、保育園の0歳児室はいったいどんなふうになっているのでしょうか。




まず、入口。



おおぎ第二保育園 ともそだて

玄関を入ると、そこにはおむつ交換台が設置されています。

ここは、赤ちゃんが保護者の手から保育者の手へと渡る場所

赤ちゃんもお母さんも安心できるよう、

明るく、あたたかな雰囲気作りを大切にしています。


担当保育士がおむつを替えるのをお母さんにも確認してもらいながら、

「今日も元気ね」

「ほっぺたが赤いけど、どうしたのかな?」

と、一緒に赤ちゃんの今日の様子をみます。


そして、保育者がしっかりと赤ちゃんを抱いて受け入れをします。



子どもたちのロッカーは、受け入れする玄関にあります。


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一人ひとりのロッカーはこんなふうになっています。



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どこに何を入れるのか、何が足りないのか一目で分かります。

お母さんたちにとっても分かりやすく、使いやすいこと

それも大切なポイントです。



室内は、4つの生活ゾーンに分かれています。

・調乳・食事コーナー

・ベッドルーム

・プレイコーナー

・沐浴・清潔(衛生)コーナー


当園の保育目標である

「よく食べて、よく寝て、よくあそび、健康な心とからだを育てる」

にあるように、「食う・寝る・あそぶ」に重きを置いた環境になっています。


そうすることで、

保育者が子どものまわりをバタバタと動き回ることがなく

それぞれのペースで子どもたちが安心して

あそんだり、食べたり、寝たりすることができます。



では、それぞれのコーナーを順番に見てみましょう。


調乳・食事コーナー


看護師が定期的に消毒をし、衛生管理された調乳・食事コーナー。


食事は、栄養士により栄養のバランスを考慮し、

それぞれの子どもの発達や体調に合わせた離乳食を提供しています。



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一人ひとりの生活リズムに合わせて、ゆったりと食事。



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落ち着いた環境の中で、

目と目を合わせてやさしく語りかけながら授乳しています。



次に、ベッドルーム


月齢に合わせて、ベッドとゆりかごを使用しています。


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ガラス張りの室内。

ベッドの高さを窓の位置に合わせて作っているので、

ベッドルームの中の赤ちゃんの様子がひと目で分かります。


また、赤ちゃんが寝ているときには5分に1回の睡眠チェックを行っています。


ベッドルームはドアで仕切られているので外の音も遮断され、

プレイコーナーであそんでいる子がいても心地よく眠ることができます。



プレイコーナー


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おすわり期の赤ちゃんでも、安心してあそべるよう

やわらかいマットが敷いてあります。


また、子どもの目線で部屋がレイアウトされていて、

赤ちゃんの手が届くようにおもちゃが置いてあります。


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こちらは、比較的静かなあそびのもの。

手作りのおもちゃがたくさんあります。


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こちらは、動きの大きいあそびのもの。

赤ちゃんの興味を引き出すおもちゃが置いてあります。

音がするもの、転がすもの、引っ張るもの、

布、木などのいろいろな感触のもの

これらは五感を刺激します。


おもちゃはいつも同じ場所に戻し、繰り返しあそべるようにします。

楽しかった経験を繰り返すことで、あそびのおもしろさを知り、

満足することができます。


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引出しの中は、子どもにとってはとても魅力的です。

見えない物を知りたいという好奇心を育てます。

興味のあるおもちゃを引き出しの中に入れて、自由に出し入れすることができるようにしています。


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また、子どもの身体に合わせた高さに、

鏡と手すりが取り付けてあります。

手すりでは、自分で立ち上がったり、伝い歩きをしたりする動きを引き出します。

また、鏡では自分や友達、保育者の顔を見ることを楽しみ、

何度も繰り返す中で「顔」を認識、区別するようになります。



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はいはいやつかまり立ちなどの動きが出始めると、

ちょっとした段差や斜面(すべり台、トンネルなど)のあそびを用意します。

上がり下がりをすることで腕や足の力がつき、

歩くために必要な筋肉が鍛えられます。


木馬や、わらべうたなどの身体を揺らすあそびは、

子どもが

自分で頭の位置を変えて姿勢を保とうとする力(平衡感覚)を養う

ためにも必要なあそびですね。


こんなふうに、0歳児ひよこグループのお部屋は考えられて作られています。


赤ちゃんにとっての環境はとても重要で、

環境において育つと言っても過言ではないくらいです。

周囲から与えられるもののすべてが赤ちゃんにとっては大切で、

乳幼児期は環境=教育とも考えられます。



保育園の環境作りは、おうちでも真似できる工夫もあると思いますので、

ぜひ参考にしてみてくださいね。