■複数箇所から給与や報酬をもらっている場合の収入証明

アルバイトを掛け持ちしたり、フリーランスとして複数の案件を受けている人は、毎月の収入がトータルで30万円以上あったとしても、賃貸の申し込み時に「審査が不安」という声が多くあります。理由は、収入を証明する書類がバラバラで統一性がなく、安定した収入とみなされにくいためです。不動産会社や管理会社、保証会社の審査では、「毎月の安定した収入(給与)」が重視されるため、ひとつの会社からの給与所得者と比べると不利になることがあります。

特に、
・給与明細が複数あり毎月の金額が変動する
・フリーランス収入は請求書や振込履歴だけで証明しづらい
・仕事の継続性が判断しにくい
といった理由で、「収入の安定性が見えない」と判断され、審査に落ちることも珍しくありません。

このような場合に最も重要なのは 確定申告 です。確定申告書(特に「令和◯年度分の確定申告書B」や「収受印付き控え」)は、1年間の総収入・所得・経費が明確にわかる公的書類のため、保証会社や管理会社からの信頼度が大幅に上がります。複数の仕事をしている場合でも、総収入が証明できる唯一の正式な書類となるため、収入証明として非常に強力です。

確定申告の提出があると、
・収入の総額が明確に提示できる
・収入の継続性が判断しやすくなる
・フリーランスでも「所得証明」として扱ってもらえる
ため、審査通過率は大きく改善します。

もし直近で確定申告をしていない場合、次の書類を組み合わせることで補強することもできます。
・各アルバイト先の給与明細3か月分
・フリーランス収入の振込履歴(3〜6か月)
・契約書や発注書、請求書
・銀行口座の入金履歴
・源泉徴収票(ある場合)
これらを総合して「収入の実態」を説明できれば、一定の評価を得られることがあります。

■まとめ
最も強い証明書類はあくまで確定申告書であり、「複数の仕事をしていても安定収入がある」ことを示す決定打になります。フリーランス・掛け持ちの人は、翌年以降の部屋探しをスムーズにするためにも、必ず確定申告をしておくことをおすすめします。

 

■youtube動画の台本

会話台本(セミナー風)

賃貸契約に関する初心者向けセミナー。

【登場人物】
やまだ:素朴な疑問を持った女の子(参加者)。不動産業界はまだ慣れていない。
講 師:不動産屋で働くベテラン社員。現場経験が豊富。

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<後編:確定申告で審査に強くなる理由>

やまだ

さっきの“確定申告”って、そんなに大事なんですか?

 

講師

めちゃくちゃ大事。

確定申告書はね、“この1年間でいくら稼いでいたか”を国に提出して証明した書類なんだ。複数の仕事をしてても、全部の収入をまとめて見せられる。

 

やまだ

へぇ~!

 じゃあアルバイトでもフリーランスでも関係なく、総収入が証明できるってことですか?

 

講師

その通り。

保証会社は、給与明細や振込だけより、確定申告書を信用するんだよ。収入の総額も、仕事の継続性も判断しやすい。

 

やまだ

じゃあ確定申告してれば、掛け持ちでも審査が通りやすくなるんですね!

 

講師

そうそう。

審査通過率はグッと上がる。特に“収受印付きの確定申告書B”なんかは最強の収入証明。

 

やまだ

でも、確定申告してない人はどうすればいいんです?

 

講師

その場合は、複数の書類を組み合わせて補強するんだ。たとえば…
・アルバイトの給与明細3か月分
・フリーランスの振込履歴
・請求書や契約書
・銀行口座の入金履歴
これをまとめて“収入の実態”を説明する方法があるよ。

 

やまだ

なるほど~。でも確定申告のほうが絶対いいって感じですね…

 

講師

うん、来年以降スムーズに部屋探しをしたい人は、確定申告をしておくと本当に楽になる。掛け持ちしててもフリーランスでも、“収入の全体像”を証明できれば審査は通るから安心してね。

 

やまだ

よかった…! これで安心してお部屋探しできます!

 

以上