MISAKIです
このブログでは
お遍路を通して、
彼とわたしが夫婦として
そしてそれぞれ自分自身と
どうやって向き合ったのかを
メインに綴っていこうと思っています
パートナーシップは、
結局は『自分』との
向き合いになるからです
特に夫婦は
相手を通して
自分の嫌なところが
嫌になるほど
あからさまに見えます
実はそこが
ものすごく面白いところで、
自分を愛するヒントが
いっぱい転がっています
それに氣付くと全てが
クルクルクルっと変化していくのです
その話はまたおいおい
さぁ、やっとお遍路スタートして
歩き出したわたしたち。
わぁっ
すっごい景色
こんなに近くに高い山が連なってる
雲の厚さも、カタチも、大きさも
沖縄と全っ然ちがう
日差しの優しさ、
風の温度、柔らかさ、におい。。。
360度ビューの美しい山の麓に、
人々が畑仕事をしているのがみえました⛰
畑もとーっても広くて、
お野菜たちもすっごい元氣
スーパーやビル、
ショッピングモール、
コンビニもアパートも
マンションもないところ。
そんな中でここの人々は
どうやって生活しているのか想像できなかった
お買い物するところも
カフェもないのに、
たのしいの？？
けれど、
自然と調和して
シンプルに生活しているその姿は
なんだか尊いものにみえました
いろんなものを
背負っていたわたしは
その光景を目にして、
心がスッとしたのを覚えています
この時から、
少しずつ、少しずつ、
「足るを知る」を
感じていくんですね
話は戻って
目の前にひろがるその景色は、
それはそれは美しくて。
わたしはとっても感動していました
そして、
お遍路をしていることがとっても嬉しいし
この土地を歩いていることにしあわせを感じて
それを共感できるパートナーと夢を実現して
この上ない『今』を味わっていました
同じころ、
太朗さんはというと…
ずっとイライラして
ずっと焦っていました。笑
笑とにかく
「要領よく、上手にこなしたい」が優先。笑
彼は地図を確認したり🗺
時間を逆算してペース配分したり⏰
旅の一日を安全に終えるために
とってもがんばっていました
それは
すっごく有り難くて。
スケジュール管理能力は必要なもの。
街灯もない、道も分からない、
車もあまり通らない場所で
夜になると危ないですもんね
この旅を安全に終えることができたのも
彼のおかげです
ずっと感謝しています
そのときも、
心から感謝を伝えていました。
でも、行動はというと、
彼の焦る心に氣付いていながらも、
わたしはわたしのベストなペースで歩きながら
自然と自分を感じる
努力をしていました
それには、
旅に出る前に
自分に誓ったことが
あったからです
それは
「彼の感情を見守る」
でした。
わたしには、
彼はこの旅も、労働していたときと同じように
「タスク」をこなすことが目的になっているように
みえました
わたしも
仕事はビシバシできる方で
スイッチオンになると凄い勢いで
周りが引くくらいストイック
彼の氣持ちもよく分かります
でも、
先の心配ばっかり
頭いっぱいになって、
予定をこなすことに
一生懸命になってしまうと
「こころ」を見失うのね。
「今」の自分を感じるのを忘れてしまう。
いつのまにかこころが置いてけぼりになって
氣付いたときには、
あれ？私って何がやりたいんだっけ？
ってね
2人は、この旅を
「心を感じる旅にしたいね」
って話しあっていました
全てゼロになった自分が
何にもないところで、
なにを感じて
なにに喜ぶんだろう。
どんなことに心が動いちゃうんだろう。
そんなことが知りたかった
この旅で、
なにを学んで悟るのか、
スタートした今は分からないけれど、
「人生の大きな転機」になることは
間違いないだろう、
と確信していました
その時の彼は
頭ばっかり働いて
「こころ」と「今」を感じていませんでした
お遍路中は
別行動する瞬間なんて
トイレでお花をつんでる数秒くらいで
24時間、明日も明後日も
全ての瞬間を一緒に過ごしている訳ですから、
お互いの感情が負にふれたのが
瞬時に分かります
今までのように衝突する前に
お互いが頭を冷やすまで少し離れたり、
時間が解決する、とかいう
相手と距離がとれる環境は、
１ミリもナイ。笑
そして、
今までのわたしだったら
少し変な空氣が流れ出した時点で
「話し合い」を切り出していました。
話し合いのたびに、
自分の氣持ちを伝えて、
優しい彼は
いつも理解してくれていました。
これって一見、
解決しているし最善だと
思われます
でも、
その「話し合い」は
彼にとっては「頭」をつかった解決法であり、
彼の「こころ」には届いていなかったんです
それは、
心では違うと感じているのに
それを押さえ込んで
「こういうものだ」と
頭で理解(妥協)することと同じ。
そのため、
わたしたちは
お互いの感情をぶつけ合う、
喧嘩をしたことがありません。
いつもどちらかが(きっと彼の方が)
頭で理解して相手の意見をのみこんでいた。
今までそれは、とっても仲の良いことだと
思っていました
『喧嘩をしないことが美徳ではない』
それを知ってから
ハッと氣付きました
わたしが「話し合い」で
辿りつきたかったゴールって
自分の意見が通ることではなく、彼の、
「僕はこう思っている」
その意志がききたかったのです。
わたしは今まで、
「彼の力で立ってほしいし
乗り越えてほしい。」
そんなおもいから、
彼にとって何か小さなトラブルがあるたびに
彼が氣付いていない
もう一つの別の捉え方、
「在り方」を話していました。
もっとBIGな愛でハッピーな捉え方があるよ
そんなことで悩まなくたっていいんだよ
そういったことを
伝えていました。
(わたしはなぜか、
小さい頃からそんな能力があったようです。
それはわたしにとっては当たり前で、
なぜか物事の全てをよく分かっていました。
今も自分のことをよく説明できませんが。)
彼のためを思って
わたしなりの愛情表現だったのです
でも、それは違いました。
わたしのやり方は、
魂を上下関係でみてしまっていて
「教える人(わたし)→教えられる人(彼)」
にしてしまっていました。
彼も、知らないうちに
「MISAKIさんは凄い人→それを飲み込んだ方が上手くいく」
そんなことになっていたのです。
彼の中で、
「好き」と「尊敬」が
ごっちゃになってしまっていました。
わたしは良かれと思って
こたえや解決法を教えてしまい、
彼が自力でたどりつくまでの
｀経験＇を奪っていたのです。
本来なら、時間をかけて、
彼が自分で見つけだすはずの、
素晴らしい「こたえ」を。
彼の意志を尊重する。
信じて見守る。
こたえを教えないのも、愛。
実はこれが教えることよりも近道。
今まで
何度も何度も彼に対して、
「なんで成長していないんだろう？」
「あれ？この間と同じトラップで悩んでいるな」
「わたしの説明の仕方がよくなかったかな？」
って思っていた謎が解けました。
こたえを教える→彼の経験を奪う→その場は解決する→彼は経験をすっぽかして乗り越えてしまっているので応用できずまた同じことで悩む→わたしはこたえを教える…
‼️‼️‼️それに氣付いた時は
とてもショックで。。。
対等で平等なパートナーシップを築いている、
と思っていたし、
こんなに大切なのに
本当の意味で彼のこころを大切に
してあげられてなかった、と
涙がぽろぽろこぼれました
こんなに明るい彼ですがw
自分の深いところの
氣持ちを感じることが苦手でした。
その「感情」を表に出すことに
ずっと蓋をしていました。
わたしがお遍路にいく意味。
それは
「魂は平等である」
という当たり前のことを
学ぶため。
そして
彼の心の蓋をあけるため。
格好わるくたって、その姿も全部受け入れるよ。
だいじょうぶ。
安心して、自分を感じてほしい。
さらけだしてほしい。
彼が、
撮影するたびに少しとまったりする私に対して
イライラしたり、焦っているのも
よくわかりました。
わたしも完璧ではないので
できないときもあるけど、
できるだけ
彼が感じることに口をださず、
一緒に感じて見守ろうと思いました
そして、
お互い心を裸にして
勇気をだして喧嘩しようと
思っていました
ﾒﾗﾒﾗ
ﾒﾗﾒﾗハッピーエンドが決まってるなら
喧嘩したって怖くないし
その時間は美しいじゃない？？
？？どっちかが
爆発するまで待ってみよう。
アドバイスや諭しは絶対しない。
喉元まであふれそうな「こたえ」を
ぐっとこらえる。
何度も、
（わたしもスイッチオンにして
一緒に「こなす旅」に切り替えようか
🗓
🗓気を利かせて少しは地図確認したり
時間管理したりした方がいいかな🗺
いや、まてよ、
それでは「頼る」や「お願い」することが
苦手な太朗さんのためにならない
わたしと彼にとって何が1番ベストか
そもそも、わたしは「今」を
どう過ごしたいんだろうか）
）と自問自答を繰り返しました
笑
笑わたしにできることは、
負に包まれる彼を見守って
彼がピークを感じきったときに
「今の氣持ちを教えてほしい」
と彼のこころの蓋をあけるだけ。
あとは
彼が氣付くことを
ただ、信じる。
だって
荷物重いのはしょうがないし
首や肩、背中が刺すように
痛いのもしょうがないし。
痛いのもしょうがないし。毎日の強烈な筋肉痛も
距離が遠いのも、
汗びっしょりで
叫びたいほど氣持ち悪いのも
ぜーーーーーんぶ
どうしようもないことじゃーーーん
ﾋﾟｴｰ
ﾋﾟｴｰだったら
それを苦しみたいのか
楽しみたいのか
自分で選べます。
だからわたしは
ずっと撮影していました
どの経験もすべて素晴らしくて
楽しかった
彼がいつか絶対
氣付くことを分かっていたから
イライラされてることさえも
面白かった
なにより、
彼と一緒に旅にこれて
嬉しかった
美しい景色をひとつも
見逃したくなかったし
今しかないこの瞬間を、
できるなら足をとめて
ただ、眺めてみたかった
ただ、となりで
すごく焦っている人を
これ以上苦しめたくなかったので、
撮影はすごく急ぎました笑
笑
ジンバルって持ち続けると結構重いし、
片手が塞がっていると
重いバックパックに重心をとられて
バランス崩れて危ないし、
肩や首が痛くなる。
だから
一旦撮影したら分解して
バックパックのサイドポケットにしまうのだけど、
（取り出すの大変
）
）またすぐ美しい景色に出逢っちゃって
感動して、ジンバルを組み立てる。
全身、手のひらまで
汗びっしょりだから、
うまく組み立てできない。笑
撮りたい場所が
どんどん遠ざかる
それを歩きをとめずに
ペース崩さずに
ずっとやっていました
影の努力なける笑
笑それほど、
野原に咲く花や
山、空、雲、太陽、畑
全てが素晴らしかった
もう本当に嫌になったときは、
「もうわたしは置いていってほしい！！
先に進みたかったら自分ひとりで進んでよ！
こんなだったら一緒に歩きたくない！！！
ひとりでお遍路して！！」
って何回もいいました。
地図もよめないくせに。笑
だって
男女の身体の構造上、
筋肉量や体力が違って
ペースがずれてくるのは当たり前でしょ。
こんなんじゃ2人できた意味ないじゃん！
そしてやっぱりわたしが先に爆発した💣笑
きっとその時
優しい彼は、わたしのその言葉で
「相手のペースに合わせるのが大切」と
メモしたのだと思います
わたしはそうではなくて、
彼が自分で「焦り」や「イライラ」を
選択していることに
氣付いてほしかったよ
「今」どんな氣持ちで過ごしたいのか
自由に選べることを経験してほしかった
ほら、まわりには
こんなに美しい景色が
ひろがってる
相手のペースに合わせるなんて
表面でしかなくて、
本心ではないから
いつかボロがでます
そういったことに、
このお遍路の旅で
だんだん向き合っていく太朗さん。
その成長が今後、
びっくりするほど、
すごい頼もしいです
ただ、
もう少し
時間がかかるのでした
しょっぱなから
この経験は
わたしにとって
ものすごく貴重なものと
なりました
わたしたちの旅は
まだまだ続く
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本日も美しいいちにちをお過ごしください