gattu5
僕はついに9月15日にお遍路の旅を終えた。

この旅はまさに、このタイミングだからこそ、成しえたことだと思う。

健康、時間、お金、この3つがなければ、なしえなかった。

そして、本当にいろんなたくさんの人々の支えや、助けがあったからこそ
無事、僕は結願できたのだろうと思う。

この場を借りて、感謝の気持ちを述べたいと思います。



最初に、この旅を許し、逆に後押ししてくれた妻にありがとう。

僕を丈夫な体に産んでくれて、育ててくれた両親にありがとう。

ブログを見て、遠くから応援し、励ましてくれた家族のみんなに
ありがとう。

現地で歩き疲れた僕に手を差し伸べ、お接待してくださった四国の
みなさんにありがとう。

温かい言葉をもらったり、心の支えになってくれた友人のみんなに
ありがとう。

共に励ましあい、同じ道を歩いたお遍路仲間にありがとう。

ありがたいお話を聞かせてくださったお寺のみなさんにありがとう。

同行二人としていつも見守ってくださったお大師様(空海)に
ありがとう。

天国から僕を守ってくれた田村さんにありがとう。


そして・・・・・

このブログを見てくださった皆さんに、本当にありがとうと言いたいです。


僕の人生の旅はまだまだ続きます。

この経験がムダではないと確信しています。

僕の中の不安を取り払い、自信を取り戻してくれました。

これから僕の人生に何が起きるのか、自分自身ワクワクしています。


ではみなさん本当にありがとうございました!

山田家







9月23日にオンエアされた『出没!アド街ック天国』

http://www.tv-tokyo.co.jp/adomachi/060923/index.html

讃岐・高松編だったが、なかなかお遍路から帰ってきたばかりの
僕にとっては、面白かった。

「あぁ~、そういう名所もあったのかぁ~」と思うこともあり
「うんうん、そこは行ったよ♪」と思うこともあり・・・。

特に僕のブログでも紹介した「香川うどん巡り」の5ヵ所のうち
3ヶ所も番組で紹介されてた。
(八十八庵、わら家、うどん本陣山田家)

他の2ヶ所は高松ではなかったので、紹介されませんでした。
(おか泉、かなくま餅福田)

11位のるみあばあちゃんのうどん屋さんは、高松通過後に
お遍路仲間から知らされて知っていました。
今度香川にいったら、絶対行くぞ~!


そして残念だったのが、僕が39日目に立ち寄った『おへんろ休憩所』。

この番組が取材に来たという情報をそこで聞いたのだが、実際その
休憩所とご主人が放映されたのは3秒くらいだった。

しかも、そのおへんろ休憩所がピックアップされたのではなく、
17位の「お接待」に、ひと括りされてしまっていた・・・。

テレビの編集って厳しいなぁ。

heno

8月4日~9月13日の41日間でお遍路の旅は幕を閉じました。
(高野山へ行ったのを含めると43日間)

最後に、費用のことについてまとめておきたいと思う。

結局、かかった費用は総額 『331,616円』
でした。

結構掛かったなぁ~、と思う反面、抑えることも出来たのかな
とも考えています。

内訳は、以下の通りです

総額 331,616円

現地での宿泊費    188,980円 
四国までの移動費   28,070円
納経代        27,000円
お賽銭         3,893円
装備(※)       7,000円
ジュース、水     15,827円
その他(昼食,雑費)  60,846円
----------------------------------
※装備内訳
白衣(袖なし)  1,800円
金剛杖      1,000円
菅笠       1,600円
納経帳      1,800円
般若心経の経本   300円
般若心経の手ぬぐい 200円
納め札       300円
-----------------------------------

僕は基本的に野宿をしない旅でした。

一般的に1日1万円という通説があるようですが、
節約すればそんなにかかりません。

計算すると、僕の場合は8,000円くらいでした。
しかも寄り道や、おみやげを実家に発送するなどして
それですから、もっとコストを抑えることもできそうです。

節約の方法としては、1泊2食のところを素泊まりにして
夕食を近くのスーパーで買っていくという方法があります。

上記の方法ですと、宿代が2,000円~2,500円安くすることが出来ます。
風呂が入れて、布団があれば全く問題ないでしょう。

しかしながら、宿泊費が全体の57%を占めていますから、
ALL野宿をすれば、半分の費用で廻りきれるということですよね。
なかなかそうはいかないようですが。
(基本野宿のお遍路さんも、3日に一度は宿に泊まらざるをえないようです)


あとは、『納経代』、『お賽銭』もバカになりませんね。

納経は途中であまり意味を感じなくなりましたが、途中まで
納経していたため、コンプリートせざるを得なくなりました。


金額をまとめてみると、驚きなのが『ジュース、水』ですね。

夏場であったためか、15,827円もかかりました。

120円で割り返すと、一日3本以上ジュースを買っていることがわかります。
暑かったもんな~。


『装備』については、僕は第一番札所:霊山寺の門前の店で
購入しましたが、いろいろな人に話を聞くと、そこが一番高いようです。

噂では、第十番札所:切幡寺のふもとにあるお店が一番安いとの事です。

これから行かれるという方は、上記の装備の値段を目安にして
購入してください。

以上。

naze

お寺








四国八十八ヵ所のお寺は、「真言宗」のお寺が多いようです。


僕のマンションの近くにもなんと真言宗のお寺がありました。

『真言宗智山派 光明寺』

前々からそこにお寺があることは知っていました。

先日前を通りがかったら、お遍路で廻ったときと同じ真言宗のお寺で
あることを知り、親近感が湧きました。
(智山派っていうのはよくわからないが・・・)

早速、お参りしお経を読みました。


僕は真言宗になる気はないし、無宗教で通そうと思っている。

でも、お遍路から通常の世界に戻ってきて、感じるのは
お遍路で得たものをいつか忘れてしまうのではないか、
ということ。

それを忘れないようにするために、しばらくは毎日お参りして
お経を読みたいなぁと思います。

しかし、スゴイ縁というか、偶然。

いや、これは必然なのだろうか。

仏像






今年2月に亡くなった前職での工場長、田村さんへのお礼参りに
昨日行ってきました。

昨日、約1ヶ月半ぶりに田村さんの仏壇の前に座った。

「田村さん、お遍路の旅で僕を守ってくれてありがとう」
とお礼の気持ちを述べました。

お寺でのお参りの際、自分の願いや家族の健康などを祈願した後、
僕は必ず「田村さんの魂が成仏しますように」とお願いして廻りました。

これで田村さんの何かお役に立てただろうか、今まで受けた恩などを
少しでもお返しできただろうか。

僕は、お遍路を廻ったからといっても、相変わらず無宗教だし、
僕のやった行為全てが、必ず田村さんのためになる、とも思っていない。

だけど、少しでも僕の気持ちが天国にいる田村さんに伝わればいいなぁ、
という気持ちでいっぱいである。

そして、僕は四国八十八ヶ所のお寺で納経をした、納経帳を仏壇に
供えました。

この納経帳は、非常にご利益があると言われていたからです。

お母さんは非常に喜んでくださいました。
親戚にも亡くなった方がいるとのことで、そちらにもお供えすると
おっしゃっていました。

僕はこの納経帳にあまり意味を感じなくなっていたし、
喜んでくださるところに納めるのがよいだろうと判断しました。

ついでに、お大師様の代わりである「金剛杖」もお供えしました。
この杖に結願の日付と名前、感謝の気持ちを書き込んでおきました。




話は変わるが、僕はお遍路に行く前に田村さんのご自宅に伺い、
遺品の時計を借りていきました。

僕が、田村さんの遺品を持って四国のお寺に廻ることで
供養になればと思ったからです。

昨日、僕はその時計を頂けないか、とお母さんにお願いしました。

お母さんは快く承諾してくださいました。

以前はこの時計を仏壇に供えようと思っていました。
ですが、今は亡き戦友のお守りとして身に着けることにより、
逆に僕を守って欲しいという気持ちが芽生えてきたのです。

この時計を大事にしたいと思います。
心なしか非常に心強いです。


僕は一人じゃなく、田村さんを含め、いろんな人に支えられ
社会の中で生きている。

この気持ちを忘れず、助けてもらうときはお言葉に甘え、
お返しできるときにその恩をお返ししていきたいと思う。