九月十五日
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曇、雨、秋祭。
田舎祭の追憶はかなしくもなつかしい。
酒が飲みたくなくなつた、
そして飲まずにはゐられない、
地獄である。
今夜も地獄の亡者として、酔うて歩いた、
辛うじて戻つて寝た。……
味ふ酒でなければならないのに酔ひたい酒なのだ、
それはまつたく致命的な酒である。
九月十六日
曇、晴れてお祭日和となつた、
お宮の大鼓が鳴つてゐる、私は門外不出。
樹明来、行商の話に花が咲いた、
それはまことに小つぽけな花だが、
私の花でなければならない。
・枯れそめて赤いのは曼珠沙華
庵もすつかり秋のけしきの韮の花
九月十七日
曇、また雨になつた、
身心沈静、あれこれ整理する。
畑仕事、大根と蕪とを播く。
何を食べてもうまかつた私が、
何を食べてもうまくない私となつた、
横着な私となつたのだ、ニヒリストとなつたのだ。
ちよつとポストまで、
ちよつと一杯ひつかけたが苦しかつた
何とニガイアルコールだらう。
・わらやしづくする朝の虫のなく
・しんかんとして熟柿はおちる
・つく/\ぼうしもをはりの声の雨となり
・夜のふかくこほろぎがたたみのうへに
・灯火一つ虫がとんできては死ぬる
・彼岸花さくふるさとは墓のあるばかり
(青空文庫作成ファイル)より
(続きます)
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今日も命を授けていただきありがとう (^-^)
二度とない人生
だから 今日が大事、今日が大切
今日もいい日でありますように 【合掌】
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