2024.07.20(土)


梅雨明けした週末。

日帰り百名山に塩見岳を登ってきました。


この日は朝から晴れ☀予報、テンクラの登山指数もAとなっていて、先週の笠ヶ岳に続き、最高の山登りになるはずだったのだが…。

凝視凝視凝視


ヤマップで作った山行計画がコチラ
距離24.4km、累積標高2,628m、
コースタイム14時間5分

毎度ながら、ハードな日帰り計画。滝汗

最近は、ずっとこんな計画が続いてるので、この計画を見ても、ふ〜んって思うぐらい。
感覚がおかしくなったかも。

自分の体力を過信して、無茶な計画を立てる遭難予備軍ですね。
ニヤリ
まあ、ビビりなんで、何か不安要素があれば、すぐに撤退するんですけどね。
てへぺろ


02:58
塩見岳の鳥倉登山口ゲートから出発。
コースタイムが14時間なので、明るいうちに帰って来れるよう、早目の出発です。
ここ最近の猛暑もあり、暗いうちに歩くのが、涼しくて楽チンということもある。
熊🐻が怖いけどね。

ここの最寄りの第一駐車場は、すぐに満車になるので、昨日の22時には到着していたが、それでも残り数台でギリギリセーフだった。
第二、第三駐車場になると数km下りることになるので、停めることがてぎてて本当に良かった。爆笑

仮眠して目が覚めると、目の前に塞ぐように駐車する不届者の軽自動車を発見。ムキー

このままでは出られなくなると思い、車の中を覗き込むと、まだ中で仮眠していたので、窓をコンコンコンと叩き、「ここに停められると出られなくなるので、移動してください」と声かけ、移動してもらった。
登山口の駐車場は、無法地帯ですね。プンプン

03:33
林道を歩いて30分で登山口に到着。
夏季は、ここまでバスが運行されてます。
南アルプスにしては、アクセス良いですね。

ここから三伏峠まで約4km、3時間。
標高差800mの急登が始まります。

04:29
ちょうど1時間で、中間地点を通過。
このペースだと三伏峠まで、あと1時間だね。

明るくなってきました。
思っていたほどの急登ではなく、どちらかというと、緩やかな登りがずっと続いている。
朽ちかけた木の足場は、山の景色に程よく溶け込んで、良い味わいを醸し出している。
爆笑
足元は滑るから要注意だけどね。

05:27
三伏峠に到着。
標高2,580mは、日本一標高の高い峠。
こんな高い所まで来たんやなあ。
もう、峠じゃなくて、山頂みたい。
びっくり

三伏峠小屋で少し休憩。
おにぎり1個とあんぱん1個を食べた。

小屋前には、これから塩見岳に向かう人、これから下山する人が身支度をしながら、おしゃべりしていた。
昨日、塩見岳は丸一日、真っ白で何も見えなかったらしい。
そんな会話を横で聞いているうちに、ポツポツと雨粒が落ちてきた。
えっ?今日は晴れる予報のはずなんだけど。
でも、すぐに雨粒は止んだ。
木に付いた朝露が風で落ちてきただけかも。

三伏峠のテント場は、まあまあ賑わっていた。
熊鈴が鳴らないようにして、静かに通過。

真っ白なガスの中を黙々と歩く。
風が強めに吹いて、少し寒くなってきた。
レインコートを風防代わりに着た。

05:47
最初のピーク、三伏山に到着。
標高2,615m。
三伏峠との標高差はたったの35m。
ここまで、緩いアップダウンの繰り返し。
山頂は、本来なら360度のパノラマが楽しめ、塩見岳も確認できそうな所だが、真っ白なガスに包まれ、何も見えなかった。
帰りには、晴れてくれるといいな。

のぞき岩があるので、覗いてみる。

ほらっ、期待通りの真っ白け!
何も見えねぇ〜。凝視

06:30
三伏峠から塩見岳への中間地点の本谷山。
周りは木々に囲まれて眺望なし。
ガスに包まれてるから、どっちにしろ見えないんだけどね。

この先、緩やかな道が続く。
距離はあるけど、楽チンな道だ。

07:50
そして、塩見小屋に到着。
本来なら、向こうにカッコいい塩見岳が、デデ〜ンと構えているはずなんだけど…。
今日は、本当に晴れるのか?凝視

ここまで、風がかなり強くなってきた。
ガスガスだし、暴風だし…。
稜線は、もっと爆風になってるかも…。
もう、止めて帰ろうかな…。ネガティブ

おばちゃんが、塩見岳へ出発したので、自分も負けてられるかと後を追っかけた。

這松から出てる上半身が爆風に晒される。
おばちゃんがガスの中に消えていく。
このまま、先に進んでも大丈夫か?
驚き

途中で、おばちゃんが道を譲ってくれた。
先を行く自分の後ろをピッタリ付いてくる。
爆風に晒されて、指先がかじかんできたので、雨風防止のグローブにはめ替えた。
グローブを替える間、立ち止まっていたが、おばちゃんは先に行かず、その場で休憩した。
グローブに指が上手く入らず、時間がかかっていたが、おばちゃんは、ずっと自分を待つように休憩を続けていた。
何とかグローブを替えて、再出発すると、おばちゃんもすぐに再出発した。
おばちゃんも心細かったのかな?ウインク

なかなかハードな岩場にやって来た。
湿気を帯びたガスで岩も鎖もは濡れている。
足場はしっかりしてるので、鎖も補助的に使う程度で、問題なく登れた。

ずっと岩場が続く。
岩に付けられたマークを見落とさないよう、コース取りを慎重に見極めた。
ガスが濃くて、先の見えない岩場は、めっちゃ不安になる。驚き

まだまだ、岩場が続く。
どこまで登るのか、先が見えない。
ルートファインディングは、マークを見ながら、踏み跡を探すが、時折、ルートを外す。
めっちゃ不安や。滝汗

緊張の鎖場のトラバースを通過。
鎖がある分、ルートを見失うことはないから、安心感があるが、足を踏み外せば奈落の底。
濡れた岩場に、そっと足を乗せて、滑らないか確認しながら、鎖をギュッと握りながら慎重に進んだ。

稜線に上がると、とんでもない爆風。
吹き飛ばされそうになるので、耐風姿勢を取りながら、山頂を目指す。
こんな爆風の中でも、山頂から中年夫婦が下りてきた。ふたりとも鼻水ダラダラで、相当寒そうだったが、この人たちが行けたんだから、自分も行けるはずと、自分を奮い立たせた。

このあと、山頂はすぐにあった。

08:49
塩見岳西峰に到着。
標高3,047m。
辺りは真っ白で、何も見えない。無気力
一応、百名山に登頂はできたな。
これで61座目になりました。

塩見岳は双耳峰なので、東峰があり、最高峰は東峰だそうだ。
山頂にいたおじさんに、そう言われたので、東峰へも向かうことにした。
この先に東峰があるはずだが、距離感がわからず、爆風の中を耐風姿勢で歩いていく。

08:55
塩見岳東峰に到着。
西峰から、わずか6分だった。
爆風はさらに強くなり、自撮りのためにかざしたスマホが爆風に飛ばされそうになる。
こんな写真になってました。爆笑

西峰に戻って、記念写真をパチリ♪
爆風は収まらず、すぐに下山開始。
あ〜あ、残念やったなあ。チュー

下りの岩場は、ヤバいね。驚き
ルートを外れないように、滑らないように、一歩ずつ丁寧に足を運んだ。

09:43
無事に塩見小屋に戻ってきた。
とりあえず、ホッとしました。
コーラをプシュッと乾杯♪爆笑

すると、雨が降り出してきた。驚き
周りの人たちも慌てて荷物を片付ける。
今日は晴れ☀予報のはずだったんだけど…。
みんなが、つぶやいていた。

樹林の中は、少しは雨除けになる。
ビチャビチャになった道は、水溜りを避けながら、端っこを歩いた。
幻想的な雰囲気の中を歩くのも良いね。爆笑

三伏山まで戻ってきた。
雨は止んだが、風はまだ強い。
相変わらず、ガスに包まれ、真っ白な世界。
今日は、塩見岳を見ることはできなかった。
残念。チュー

11:46
三伏峠小屋に戻ってきた。
小屋前は、とんでもない人混み。
テント場もテントびっしりで、隙間無し。
今日は土曜日で、晴れ予報だっただから、みんな期待して登ってきたんだね。
とりあえず、人混み苦手なので、すぐ退散。
チュー

おっ?ガスのしたに出てきたみたい。

陽も差し込んできた。
びっちり生えている苔が輝いて美しいね♪
爆笑

13:22
登山口まで戻ってきました。

見上げれば青空…。
…なんてこったい。凝視

駐車場までの林道歩き。
ちょうど、登山バスがやって来た。
増便したのか2台が通過。

13:55
駐車場に戻ってきました。
お疲れ山でした〜♪
爆笑

麓のセブンイレブンの駐車場より。
塩見岳が光輝いてましたね。

晴れ予報だったのに、残念でした。
チューチューチュー

終わり