亡き父が生前中より、自分たち(母も)は永代供養にすると言って、新聞に入っているチラシを見つけては、見学に行っていた。
私には娘しかおらず、嫁に出ていき、墓を作っても、面倒見る人がいないからとのこと。
ということは、自分たちも、もれなく永代供養コースになるわけで、かみさんとも会話し、納得していた。
しかし、どこのお寺にするか、決めないうちに、オヤジは逝ってしまったので、お寺選びは、自分たちが決めることになった。
通夜の連絡を親族にしていたところ、お寺はどこにするんだという話になり、永代供養のこと、まだお寺を決めてないことを伝えると、本家の菩提寺で、永代供養を進めてもらえるよう、話をつけてくれた。チラシで選ぶのと違い、先祖代々からお世話になっている菩提寺なので、とても有り難かった。
お寺のおっさん(ご住職)にお話を伺うと、最近は墓守がいないということで、同じ悩みを持つ檀家さんが増えてきたそうで、時代に合わせて、いろいろなスタイルを用意してくださっているとのことです。

改めて、永代供養について説明すると、共同のお墓にお骨を納め、四十九日以降の一回忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌と、一回忌以外は、三と七がつく年に行う法要を一切、お寺にお任せするものです。家に仏壇を用意せず、ご位牌も50年間は、お寺の本堂に安置して、毎日お経をいただきます。
墓守ができないということは、仏壇の守もできないことなので、なるほどと思いました。

共同の墓は、観音様の像のもとに納骨する場所があり、石造りのネームプレートに名前(戒名)を刻みます。納骨は骨壷から出して、すべてを納めてしまう左側の入口と、骨壷ごと納める右側の入口があります。右側は、将来、墓を建てるかもしれない方のための一時的な保管場所のようです。共同の墓ですが、とても立派な造りに安心し、自分たちも、ここにお世話になりたいと思いました。

ちなみにネームプレートには、父だけでなく、母も先に戒名をつけて、名前を刻みます。母の戒名は在命中なので赤字にして、血が通っている(生きている)としておくそうです。これは一人一人彫るよりも一回で済むというコストメリットだそうです。ご位牌も夫婦で刻むそうですが、こちらは亡くなった日付を裏に刻むので、コストメリットがないため、お一人ずつ刻むそうです。

いろいろ勉強になります。