チュニスにはいくつもの市場があります。

とくに中央市場は日曜も開いており、

朝からたくさんの買物客でにぎわいます。

野菜、果物、日用品、魚、肉など、

いくつかの区画に分かれて

通路が迷路のように入り組んでいます。


肉の市場ではニワトリやウズラ、七面鳥、ウサギまでが

生きたまま檻に入れて売られており、

人間の売り声に負けじと鳴き声を張り上げて

大変な騒ぎです。


魚市場でエイが売られていました。

エイは水揚げ後すぐにアンモニア臭を放つので、

日本では煮こごりにして食べるようです。

ところがここで買ったエイの切り身は

まったく臭みがなく、

白身魚の水炊きのようにして

あっさりと食べることができました。

鮮度は抜群ということでしょう。
チュニスの横断歩道では、

赤信号のときにも人が車の間をぬって

どんどん渡っていきます。


それを看越してか、中心街では

車も比較的ゆっくり走っています。


そのかわり、青信号で渡ろうとして

一歩踏み出した瞬間に

車が目の前を通り抜けていくことがあります。


信号機は一応動いていますが、

それはあくまでもひとつの目安として、

人と車がお互いに呼吸を読み合って

どちらが通るかを決めている感があります。

無言の交渉力が身につきます。
元旦に郵便受けを覗くと、近所のスーパーの広告が入っていました。


「羊を70匹当てよう!」

と書いてあり、その下には真っ白な羊の写真が載っています。


新年の福引です。

店頭に置かれている申し込み用紙を送ると、抽選で70名様に羊が一匹当たります。

お申し込みは一家族につき一口だそうです。


いまこれを読んだ何家族が羊への情熱を燃やしているのでしょうか。

この広告の裏には、バーベキューセットの写真が今回のお買い得商品として大きく載っていました。