生きづらいこんな世の中じゃ


見た目はゴリゴリの外国人なのだが、私の心は生粋のジャパニーズである。
本来なら毎日着物を着たいところだが、浮くので着ないようにしているほどだ。
よく、「サハラはいつか海外に行きそうだよね~」と言われるが、
私の日本愛はとんでもない。I ♡ JAPANどころの騒ぎではない。

基本和食が良いし、漫画・アニメ文化にどっぷりだし、トイレが無料かつ綺麗すぎるなど日本にいて不便に思ったことがない。それどころか超幸せだ。
日本語ラップだって大好きし、そろそろ文豪の小説を読み漁って古語も習得したいと考えている。

だが日本には、やっぱり日本はダメだよね~~という風潮がある。
確かに、流行や考え方はとてつもなく遅れをとっており、情報も遮断されまくっている。
人によっては、生きづらい世の中なのかもしれない。

さて、話は逸れるが、4月から私が働く部署に新卒の子が入ってくる。
その子は上京するにあたり、3月にインターンをしたいと申し出たらしい。

そこで今日、上司2人と私で、3月にどれだけ出勤してもらうかを検討した。
その子の希望が週1~週3とのことだったので、
上京してきて友達もおらず暇且つ、お金もないから働きたいのだろうと思った私は、
週3でも良いと思いますよ!基本的な作業やバイト業務でよければ教えます!
と言ったのだが、上司2人は苦虫を噛み潰したような顔をしていた。

耳をすますと、
「なんで、大学生活最後なのに・・」
「遊べるのなんて今のうちだぞ・・・」
と呟いていた。

その瞬間私はハッとした。
普通、大学卒業と同時に正社員になり、週5日フルタイムで働くこととなる。
大学生活が人生の最後の自由時間。遊ぶ暇なんてなくなるのだ。

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しかし私はどうだろう。
大学を卒業した瞬間、バイトもやめ、憧れのニート生活をおしみ、マリアと共に送った。
白石くんも交え、毎日朝からフォートナイトをするなど普通の人間からしたら、考えられないような日々を過ごした。

そして今現在も、週4日勤務、金土日休みという最強のフリーター生活を送っている。
そのため、“遊んでいられるのは今のうち“という考えがなかったのだ。

日本に暮らす人々は、日本が窮屈だとか、考え方が古いと批判する。
だが、自身の考え方、過ごし方を変えればいくらだって良い生活をおくることができる。
窮屈にしているのは自分なのに、、と思い悲しくなった如月の初日だった。