大航海時代のすすめ | C.I.L.

大航海時代のすすめ

リコエイションゲーム大好き!


というわけで、今となっては 「案外はやらなかったな」 としか言えないリコエイションゲームという名称だが、オレ様は光栄ゲーの中でも大航海時代や太閤立志伝といった 「リコエイションシリーズ」 が大好きなのである。

リコエイションシリーズの第一作は、明治維新の立役者達が日本中を歩き回り、ライバルキャラと "言論で" 戦ってオルグしまくり、たまに道端で 「天誅!」 と斬りかかられて惨殺される 「維新の嵐」 という作品(偏った説明) で、これは未だに評価が高く往年のPCゲームファンの間で復活を望む声が多い。(コンプティークの誌上リプレイも面白かった覚えが)

また微妙な電波設定から一時的に話題になった伊忍道、果てには知名度と面白さが見事に反比例してしまっているゼルドナーシルトなど、このシリーズに属す作品には今遊んでもハマれる一風変わった名作揃いなのである。ゼルドナーシルト面白いよゼルドナーシルト。

シリーズ通して言えるのは、KOEI流シミュレーションとRPGを足したような内容で、限りなくフリーシナリオに近い自由度の高さがあるという点。その特徴が最も色濃く現れていると思われるのが、先に挙げた太閤立志伝と大航海時代なのだ。

この両作品はどちらもサブシナリオ的な横道や、大目標(シナリオ本筋) とは関係ないプレイヤー個々の小目標に重きを置いた 「やりたいようにやれる」 バランスで、例えば太閤立志伝の主人公である藤吉郎は史実通り信長の忠実な家来となっても、本能寺を待つまでもなく謀反を起こしても、また一身上の都合により織田家を出奔して他家に仕えたって構わない。

早い話が箱庭に戦国時代なり大航海時代なりの場面設定だけして、後は史実を追うなり自分なりにIFを楽しむなり勝手にせいという内容なのだ。

だが、この2タイトルは数々のコンシューマー機や携帯機に移植されてプレイヤー人口が多い割に、無双や三国志・信長に比べると販売数で見劣りするからなのか、はたまた開発が面倒臭いからなのか、2004年の太閤立志伝Vを最後に新作が発表されていない。

これは本当に残念でならん。オレは大袈裟ではなくこのリコエイションシリーズがあるからこそKOEIが好きなのに……。今更ゼルドナーシルトの新作を作れだなんてワガママは言わないから、せめて大航海時代の新作だけでも出して欲しい。

オレとしては太閤立志伝は 「そもそも武士にならなくたっていい」 という根底から覆る思い切った仕様のVで完成形を見てしまった気がするのだが、それと比べて大航海時代はまだまだ決定版と呼べる域には達していないように思う。大航海時代シリーズの各作品(1~4+外伝)にはそれぞれ良い点と悪い点があって、「大航海時代は第?作だけ遊んでればいいよね!」 という作品がないのだ。


というわけで、今回はリコエイションゲームの代表として大航海時代シリーズの面白さを説明しつつ、「ボクの考えたさいきょうの大航海時代」 についても語ってみようかと。



※ご注意
オレがゲームについて語るとどれだけ酷い事になるかわかってる読者も多いだろうが、今回ばかりは死人が出るほど長くなるから覚悟しろや。




― はじめに ―

以下は最新作の大航海時代IVを基準に、なるべくシリーズ全体に適用できるような半ゲーム紹介・半攻略的な内容にしてあります。そのためシリーズごとの差異については細かく言及しておりませんので、その点は予めご了承ください。(もし興味を持たれた方にはDS・PSP版の大航海時代IVをオススメします)

・商品リンク
大航海時代IV(DS版)
大航海時代IV(PSP版)
DS版とPSP版とでは、2画面に情報が整理されている分だけDS版の方がユーザビリティに優れています。




【基本コンセプト】
あなたは大航海時代に生きるひとりの人間となり、船を駆って大海原に乗り出します。交易でチマチマ儲けようと、その辺の適当な商船を襲って海賊行為に夢中になろうと、未開の土地を冒険・探索しまくろうと、何をしても構いません。とにかく船に乗れ。後は好きにしろ。以上。


【基本的な仕様】

・大まかな流れ
シリーズや主人公によって条件は変わりますが、基本的にスタート直後は船1隻と僅かばかりのお金しか持たない状態で始まります。この状態から交易なり戦闘なりを繰り返し、少しずつ財を蓄え、船を増やしたり、より高性能な船に乗り換えたりしつつ、世界中を自由に廻ります。

場合によって途中で勝手にキャラクターが喋り出してイベントが発生しますが、強制イベントは殆どありません。「イスタンブールのギルドがお前さんを探してたぜ」 と言われても、馬鹿正直に悪魔のようなオスマン人が跋扈する土地にノコノコ出掛ける必要はないのです。もしあなたが香辛料諸島で現地妻を抱えて王様暮らしをしたいならば、気の済むまでそうすればいいのです。(ただし現地妻の描写に関しては各自脳内補完でお願いします)


・維持費
一口に 「船で世界へ!」 と言っても、まず船を動かすには水夫が必要で、その水夫を雇うには酒場で金をばら蒔いて人を集めねばなりません。そうして集めた水夫達をその後も継続して働かせるには、充分な量の水と食料を補充し続けねばなりません。残念ながら世論対策として アフリカ大陸でクロ○ボを片っ端から拉致して死ぬまでガレー船を漕がせるといった白人ならではの史実に基づいた手法 は使えず、同様に 「マ○コが付いてるから」 というだけの理由で後進国の女性を商品として積み込み売り払う事も出来ません。この点に対し 「史実に反する!」 と抗議したい気持ちもありますが、大人の事情を理解して口をつぐむのも人間の知恵というものです。

またNPCを仲間にすると彼らに支払う給金が発生する(場合がある) ので、とにかく何をするにも維持費がかかってしまいます。これを巷では 「息を吸うだけで金がかかる状態」 と呼びます。大航海時代も平成大不況の今も人の世はなんとも世知辛いものですね。

このように交易をするにも戦闘をするにも現金回収までのランニングコストがかかりますから、あなたは維持費を含めた予算組みに頭を悩ませながら今日を生き抜かねばならないのです。ただしゲーム内では決算権の全てをあなたが握っている状態ですから、予算を確保するための社内プレゼン用に "ver.6.98_a" のような 「これで一体何枚目なのか考えたくもない番号のパワーポイント書類」 を作ったり、おつむの出来の悪い上司の説得に疲れてノイローゼになったり、社内人脈を構築するためにマズイ酒を飲んだりする必要はありません。(この点は救済処置と言えるでしょう)

ですから、あなたが 「我が商会はピカピカのガレオン船を新品で買うぞ!」 と宣言すれば反対する者はおらず、言ってみればマイカーを買い換える軽いノリで自由に金が使えます。使い勝手を重視するのか、見栄で憧れの高級車を買うのか、その判断は全てあなたが下せばいいのです。アホな嫁が 「またそんな事を言って!今あるカラック級で充分じゃない!ガレオンなんて高級船だし水夫だって今の何倍も必要なのよ?そんな甲斐性があなたにあるの?そもそもあなたはいつも私に何の相談もなく勝手n……」 なんてKYなツッコミを入れてきたりもしませんので、思う存分散財して実生活の憂さを晴らしましょう。

「うるせえ!重カノン砲と船首ラムこそ男のロマンだ!女子供はすっこんでろ!」


・現金回収
このゲームにはお金を得るための方法が色々と用意されていますが、交易の利ざやで儲ける(1)か、持ってる人から分けてもらう(2) というのが主な稼ぎ方になります。またお使いミッションが好きな人ならばギルドで仕事を請け負っても構いませんが、せっかくの大海原ゲーなのに実生活と変わらない社畜と化しては元も子もありません。どうせならギルドで 「アテネからセウタまで美術品を運んでくれ」 的な荷物運びの仕事を請け、荷を船に積み込んだ途端に 「あ~ばよぉ~とっつぁ~~ん(持ち逃げ)」 くらいのリアルパンクさをアピールしたいところです。海に出た以上はあなたも1国1城の主なのですから、体制に媚びるなど言語道断であり、人に 「このファッションパンクが!」 と蔑まれる要因にもなりますので注意しましょう。ただし持ち逃げするなら美術品や金銀財宝の類のような高価な品にすべきです。小麦やヤシ油のために身体を張るのはパンク以前に単なるバカでしかありません。


(1)交易で儲ける
このゲームの最も基本的な稼ぎ方が交易です。このゲームでは各港ごとに商品相場が設定されており、原則として違う文化圏の特産品を売買するとより大きな利益が上がるようになっています。例えば地中海の安い特産品(仮にオリーブオイル) を同じ地中海の港で売っても大した額は付きませんが、新大陸(アメリカ) や暗黒大陸(アフリカ) に持ち込むと法外な値段で売り捌けるのです。同じく新大陸でトウモロコシやトマトといった激安商品を飼い込み、船倉一杯に詰め込んでヨーロッパに持ち帰ると、それだけで高価な船が買えるくらいの金が貯まります。ようは香辛料諸島やインド洋から胡椒を運びこんで財を成した連中の手法を真似すればいいのです。(香辛料は原産国ではゲーム中最安値と呼べるゴミみたいな売値だが、地中海周辺では高価な工芸品や装飾品並の買取価格になる)

では、金を儲けたいなら適当に遠距離交易を繰り返せばいいのかというと答えは否です。先程説明した港ごとの相場は物の出入りによって変動するため、ひとつの港に何度も同じ交易品を運び入れると商品相場が下がり、物余りの状態になって二束三文で買い叩かれてしまうのです。さらに往復に時間がかかるとそれだけ維持費(主に食糧費) がかかります。よって一番の理想は 「相場の変動をコントロールしながら、なるべく近い港を短時間で往復して、安定した利益を上げること」 になります。

<交易のコツ>
・同じカテゴリーの異なる商品を売買し続ける
このゲームにおける相場は、食料品・調味料・雑貨・貴金属・宝石・工芸品・武器……といったジャンルごとに%で設定されています。例えば食料品カテゴリーに属する牛肉が相場100%の状態で1船倉分=金貨400枚だったとします。その状態で牛肉を購入すると、物が減った分だけ食料品全体の相場が上がり、100%だった相場が101%(金貨404枚) に、さらに購入すると105%(金貨420枚)……110%(金貨440枚)……と、どんどん値上がりしていきます。逆にこの港で同じ食料品カテゴリーの小麦やチーズなどを売ると、食料品全体の相場が下がり、それにつれて牛肉の値段が95%(金貨380枚)……90%(金貨360枚)……80%(金貨320枚)と、これまたどんどん値下がりしていくのです。

なぜ小麦の在庫が増えると牛肉の値段が下がるのか理解に苦しみますが、恐らくこの時代の人々は腹さえ膨れれば食べる物が何だろうと構わないのでしょう。さすが肌が白いだけの文化なき蛮族。合言葉は 「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」 です。

相場はこのような仕組みになっているため、仮にAの港で牛肉(食料品) を買い、それをBの港で売り、Bの港で鉄鉱石(鉱石) を買い、それをAの港で売り、またAの港で牛肉(食料品) を買い……と繰り返していくと、Aの港では食料品の相場が跳ね上がり、鉱石の相場が暴落します。同様にBの港では食料品の相場が落ち込み、鉱石の相場が高騰するのです。これではいずれ儲けが出なくなりますから、このような異なるカテゴリー同士の売買を短期間に何度も繰り返すことは避けるべきなのです。

ではどうすればいいかというと、まず自分が持っている、もしくは買おうと思っている交易品のカテゴリーを調べ、そのカテゴリーに属する別の商品を置いている港がないか探しましょう。(もし麻布を持っているなら羊毛・絹織物・毛織物・綿織物といった麻布以外の繊維がある港を、鉄鉱石を持っているなら銅鉱石・錫鉱石・硝石・イオウといった鉄鉱石以外の鉱石がある港をといった具合)

たとえば仮にAの港で牛肉(食料品) を買ったならば、同じ食料品カテゴリーの牛肉以外の商品がある港(B)を探し、そこで牛肉を売り払います。その後Bの港で食料品カテゴリーに属する商品(仮にチーズ) を買い、Aの港に戻って売り払います。こうすれば両方の港の食料品の在庫量が常に変わらなくなりますから、相場の変動が抑えられるのです。

ちなみにその港の交易所に並んでいる商品を売ってもゴミみたいな金額でしか買ってもらえないので注意しましょう。あくまで 「その港にない商品を売る」 という大前提があるため、牛肉を売っている港では牛肉以外の食料品(チーズ・魚・小麦・米等) を売り、ワインを売っている港ではワイン以外の酒類(ラム酒・ブランデー・清酒等) を売る必要があるのです。

※注意
「この時代に清酒はねえだろ!」 とか一々細かいツッコミを入れていると、この時代にシップ級が実用化されていたり、IVに至ってはなぜか朝鮮が東アジアでも有数の裕福な港だったり、挙句に朝鮮海軍だけで日本の侵攻を跳ね除けたことになっていたりと、ゲームどころの騒ぎではなくなってしまいます。時代考証厨や新風一味のネトウヨは巣に帰れ!もし気に入らないなら大人しく戦列艦の船団にキャロネード砲を満載にして朝鮮の港(京城) を砲撃しまくれ!それ以降その港の存在を無視しろ!

さて、不穏な流れになったので話を戻します。この交易の基本を応用して、近場の複数の港を行き来する3点貿易、4点貿易にチャレンジしてみましょう。これがどういう手法かというと、A→B間だけで同カテゴリーの交易品を売り買いするのではなく、A→B→C→D→A……と、3つ4つの港を回って利益を上げて行くのです。

どうしてこのような手法が必要かというと、交易品には在庫量という概念がありますから、短期間に大量に商品を購入すると、すぐに欠品状態になってしまうのです。これを避けるために、複数の港でちょっとずつ交易品を買い、AからB、C、Dと回ってAに戻って来た時に、再度交易品が納品されているという状態にするのです。

※例
Aの港で牛肉を購入
→Bの港で牛肉を売却、チーズを購入
→Cの港でチーズを売却、小麦を購入
→Dの港で小麦を売却、チーズを購入
→Aの港でチーズを売却、牛肉を購入
→Bの港で牛肉を売却、チーズを購入
→以下繰り返し

こうすると仮にAで牛肉が欠品しても、戻ってくる頃には商品が補充されていますから、在庫量も相場も維持したまま利益を上げられるのです。これが交易の基本中の基本で、これさえ抑えておけばどの海域に行っても金銭苦に陥ることはありません。

また全ての港に同一カテゴリーの交易品がなくても、少し工夫すればこのような交易ルートも編み出せます。

※例
Aの港で牛肉を購入
→Bの港で牛肉を売却、麻布を購入
→Cの港で麻布を売却、羊毛を購入
→Bの港で羊毛を売却、チーズを購入
→Aの港でチーズを売却、牛肉を購入
→以下繰り返し


この場合だとA→B間では食料品の相場を維持しながら、B→C間では繊維の相場を維持しながら交易する形になります。このような交易が可能になるルートをいくつ見つけ出せるかがこのゲームの鍵で、何も考えずに適当な売買を繰り返していると、あっという間に移動しただけ損をする状況に陥ってしまうのです。

また裏技的なテクニックとして、わざと相場を 「高騰し尽くす、暴落し尽くす」 といった極端な状態にさせて暴利を貪るという、シリーズ通して活用できる伝統的な悪徳商法もあるのですが、それをやるとゲームバランスが一気に崩壊するので今回は説明しません。ヒントは 「Aの港の相場を限界まで上げ、Bの港の相場を限界まで下げる」 です。食料品相場が50%の港と、食料品相場が150%との港の間で交易を行えば、それはそれはいつか街角でメッタ刺しにされるほどの巨万の富を得られるでしょう。


(2)持ってる人に分けてもらう
さて、「チマチマと交易なんかやってられねえよ!」 というリアルパンクな方にオススメなのが、この 「金が欲しけりゃ持ってる人に分けてもらえよ!」 という手法です。端的に言うならば 海賊行為による略奪 です。

まず海に出るじゃん?すっとさ、その辺をうろちょろとショボイ船が進んでんだろ?そいつに大砲をぶっ放すとか接舷して斬り込むとかするわけ。んで相手の水夫をひゃっはー!しちまえば、その船の積荷や金貨が全部オレっちの物になるって寸法。どうよ?めっちゃ頭いいべ?

具体的に何をやるかは上記の説明で完璧に理解して頂けたと思いますが、この方法にもメリットとデメリットがあります。まず何より、相手もむざむざ恐喝(というか強奪) に応じてくれるわけはありませんから、必然的にお互いの持てる全ての武力を使った総力戦になります。そのため海戦に勝利するための準備に非常にお金がかかってしまうのです。

・船を強化する
戦闘で金品を奪って生計を立てるつもりならば、最低でも戦闘用にカスタマイズした旗艦1隻(高価な大型船) が必要になります。相手も弱ければ中型船クラスでも何とかなりますが、海戦に負けたら即ゲームオーバーですので、確実に勝てる準備をすべきです。ソマリア海賊のような 「お金がもらえたらラッキー」 的な土人思考は厳禁です。

船の準備が出来たら海に出て獲物を探すだけなのですが、その前により儲かる襲い方を考えましょう。シリーズや主人公によっては船団を壊滅させる度に国から報酬金が支払われる場合がありますが、基本的には相手の積荷や金貨を奪って儲けを出すため、敵船を沈没させないように乗組員だけ皆殺しにする必要があるのです。このため積荷ごと船を沈めてしまう砲撃戦(及びそれに特化した兵装) はオススメ出来ません。なるべく敵船に切り込み、白兵戦で勝利することを考えましょう。シリーズによっては敵船を乗っ取って自分の物にすることも可能なので、旗艦にはなるべく大量の水夫(戦闘要員&奪った船の運行用) を乗せられるようにし、できるだけ弱そうな相手(軍艦ではなく商船) を狙って数の暴力でひゃっはー!しましょう。

「北欧で商船を襲ったら積荷に貴金属があった!」 なんて嬉しい展開になったら、それだけでしばらく遊んで暮らせます。食うに困ったらまた弱そうな商船を襲えばいいだけの話です。

・戦闘向きな人材を集める
白兵戦闘には水夫同士の斬り合いと、提督(もしくは切込隊長や甲板要員) による一騎打ちとがあります。この内積極的に狙うべきは一騎打ちで、それに勝ちさえすれば相手の船団を全滅させたことになるのです。なんでわざわざ海の上で一騎打ちなんかするのか、またその結果だけで勝敗が決まるのか理解に苦しみますが、きっと制作者がパイレーツオブカリビアンに代表される海賊映画に憧れているのでしょう。いわゆる厨二設定です。

しかし仕様は仕様ですから、有り難く恩恵を受けさせてもらうため、最低でもひとりは喧嘩屋を雇っておくべきでしょう。武力だけに偏った航海の役に立たない脳筋キャラでも、一騎打ちで莫大な利益を上げてくれることを考えたら最も重要な人材だと言えます。ノリ的には時代劇の "斬り合いの時だけ偉そうに出てくる悪徳商人に雇われた用心棒" を頭に描けば理解が早いでしょう。

「ささ、先生お願いします!」

「うむ、よかろう」

心なしか激しい小者感を感じます。


【ゲームフロー(まとめ)】

・スタート直後
基本的な遊び方はここまでの説明で充分だと思います。商人プレイでも海賊プレイでも、最初は単価の安い交易品を買って、より高く売れる港で売りさばく。その港でも単価の安い交易品を買って、より高値が付く港で売りさばく。この繰り返しで小銭を稼いだら、より効率よく儲けるために船の買い替えを考えましょう。この時に、その後あなたが何を生業にしたいかによって船の選び方が変わります。

・交易目的
より大きな商売をするために考えるべきことは、とにかく交易品を積む船倉を増やすことです。船倉が2つしかない状態よりも5つある方が一度に売買できる量が多いのですから、船倉を増やした分だけ一回の航海で大きな儲けを出せるようになります。また海戦などしませんから、水夫の人数や大砲の配備数は最低限で構いません。その分できるだけ長く航海が出来るように(遠くの港まで行けるように) 限界まで船倉を増築しましょう。

しかし交易用と割り切っても初期配備の小型船では何をするにも手狭で、満足に交易品を積み込むことが出来ません。まず第一に航海に必要な水・食料を積むスペースの確保を最優先させねばなりませんから、交易品の積載量だけ考えればいいという訳ではないのです。

よって何度か航海してお金が増えたら、すぐに同じような小型船を2隻3隻と増やすか、もしくは思い切って中型船に買い換えるかといった選択を考える必要があります。効率だけを考えれば小型船より中型船、中型船より大型船の方が良いのですが、船のサイズが大きくなると価格も2桁3桁と一気に跳ね上がり、運行に必要な水夫の数(維持費) も増大します。したがって経済力やどれだけ儲けられる交易ルートを握っているかという将来性を加味して考慮すべきです。

さらに、大きな船になるほど操船により高い技術が必要になるので、航海士(プレイヤーキャラ) のパラメータやLVが低いと満足に動かすことが出来ず、勢いで大型船を買ったはいいが、気付いたら水も食料も尽き、大海原のど真ん中であえなく全滅なんてことにもなり兼ねません。

こうした事情を考慮すると、序盤の低レベルかつ資金繰りが苦しい時は安価な小型船を何隻も買って、地中海~北海といった安全な海域(港が密集していて何かあったらすぐに寄港できる海域) で地道に金と経験値を稼ぐのがベターだと言えます。

ちなみに小型船しか買えないような状態で新大陸や暗黒大陸を目指しても、途中で海の藻屑になるのがオチです。食料の積載量が少ないから航続距離が短くてどうこう以前に、基本的に小型船には耐波性がないため外洋の荒波に耐えられず、嵐でも来ようものなら一発でサヨナラなのです。ハンザコグ級だのレトンダ級だのという "イカダに毛が生えたようなチンケな船" で外洋に出るなんておこがましい考えは捨てましょう。新大陸、アフリカ、インド洋、香辛料諸島で一攫千金を狙うのは、耐波性のある中型船で船団を構築できるようになってからにすべきです。

中型船を何隻も引き連れて遠距離交易が出来るようになれば後は簡単。ちょっとずつガレオン級に代表される大型船に買い換えて行き、より遠くの港を目指し、珍しい交易品を満載にしてヨーロッパに凱旋すればあっという間に巨万の富を築けます。

目指せジパング!(※)

※ちなみにジパングを目指す場合は北ヨーロッパから北極圏を経由しての 「通称:北回り」 が男の花道です。


・海賊目的
他船団を襲うことが目的ならば話は簡単です。わざわざ遠くの港を目指す必要などありませんから、物資の量など深く考えず、とにかく相手よりも多くの水夫を乗せ、強い大砲を搭載すれば準備は完了です。むしろ航海すらしなくて構いません。往来の多い港で待ち伏せし、ちょうどいい商船が通りかかったらサメのように襲い掛かりましょう。もし獲物がかかる前に食料が切れたら、補給のために目の前の港に入ればいいのですから、水夫が飢えたり嵐に巻き込まれたりする心配はありません。

ただし気を付けねばならないのが、地中海のような競合の多い土地で派手に活躍すると、すぐに "シャレにならない本物の方々" がショバ代せびりとばかりに喧嘩を売ってくることです。そういう方々はグラフィックの時点でそれとわかるお顔をしてらっしゃり、また好んで大型のガレー船に乗っていますから、そのような相手がいる土地では目立つ行動は控えるべきです。最初はあなたは地回りのチンケなヤクザなのですから、素人相手の恐喝程度が限界です。まかり間違って山口組だの稲川会だのと抗争しようものなら、指の1本や2本では済まなくなります。このゲームが初めてという方は、まず各地にどのような勢力がいるか調べ、嫌なオーラを漂わせる大型ガレーの船団を見かけたら即座に逃げましょう。

【大型ガレーを見たら黒塗りベンツと思え】

これが駆け出し海賊が生き残るための知恵であり、そういう方々のシマには立ち入らないのが賢明です。

ただし、無事に財産を築いてガチガチに装甲を固めた大型船が揃えられる頃になったら一気に話が変わります。これまで目を伏せて避けていた黒塗りベンツ集団が相手でも勝てるようになりますから、そうなったら 「タマとったんでー!」 と下克上を狙いましょう。

海賊プレイの目的はただひとつ、「MAP上に自分達以外の動く物がいなくなるまで戦い続ける」 です。明らかに主人公顔をした 「ボク悪いことなんかしませーん」 的なキャラクターなんかと同じ空気を吸うなんて苦痛でしかありませんから、そういうヤツらは真っ先に血祭りに上げ、最後に露骨に軍属な連中を全滅させたらミッション完了です。

自船団ひとつでイギリス・イスパニア・オスマン海軍を殲滅することすら可能ですから、7つの海を独り占めすべく頑張りましょう!


・船の種類
フローの最後に船の種類について簡単に説明します。大航海時代シリーズに登場する船の種類は、極端に言うと2種類しかありません。帆船(帆に風を受けて進む船) か、漕船(オールで漕いで進む船) かです。帆船と漕船にはそれぞれ小~大までサイズがあり、2~30種類ほどの中からその時の条件に合った船を選ぶことになります。

またその港でどんな船が買えるかは文化圏に左右され、最も優れた船が買える(買えるようになる) のは北海(イギリス・オランダ等) で、次いで地中海→暗黒大陸・新大陸→香辛料諸島といった順になります。少し特殊なのがオスマン領と東アジア(日本・中国) で、前者にはジーベックという優れた帆船があり、後者にはジャンク船や安宅船やまさかの鉄甲船まで取り揃えられています。

帆船は追い風を受けた時の最高速度と、運行に必要な水夫が比較的少ない点が特徴で、戦闘用にも商用にも使える汎用性の高さが魅力です。変わって漕船は奴隷ども水夫達が漕いでくれるので逆風でもそれなりのスピードで進め、また小回りが利く船が多いため接舷しての白兵戦に向いています。どちらも用途によって合う合わないが存在しますが、基本的に何をするにも帆船を選んだ方が無難です。戦闘要員を限界まで乗せた大型ガレーは恐ろしいものですが、キャラクターのレベルやプレイヤー自身のテクニックでいかようにも対処できるため、より汎用性の高い帆船の方が使い勝手がいいのです。また漕船には基本的に耐波性がありませんから、長距離航海に全く向かないという弱点も存在しています。ちなみに上に挙げた鉄甲船も漕船に属しますので、お約束のように遠洋航海向きではありません。日本で鉄甲船を作って香辛料諸島→インド洋→暗黒大陸→地中海と廻ってヨーロッパに帰るなど、冷静に考えたら 「北極廻りで欧~日を往復する」 以上の暴挙です。

ただし世の中には 「ガレーに非ずば船に非ず!」 という嗜好の方も多くいらっしゃいますので、そういう方々の魂の篭った海賊プレイを止めはしません。かくいう私もジーベックと小型~中型ジャンクが大好きという少数派ですから、安直に戦列艦やシップを並べていきがってるクソNPCどもを見るとイライラします。皆さんもククルス・ドアンばりにザクIIの力を最大限まで引き出せばガンダム相手でも勝てることを証明してやりましょう。ザクで岩を投げてコアファイターを撃墜するのが私の夢です。





【大航海時代シリーズ総括】
ここまで読んでくれた暇人のお前らならば、大航海時代というゲームの何たるかを完全に理解しただろう。そうだ、大航海時代とは 「ジーベックで北廻りで日本を目指すゲーム」 だ。

それはともかく、大航海時代シリーズには冒頭で言ったようにコレという決定打がなく、1~4+外伝までどれも一長一短がある。まずはそれぞれの特徴をごく簡単に説明していこう。

気のせいか文体が急に変わった気もするがまあいいや。


大航海時代(初代)
ポルトガルの没落貴族が主人公で、交易・海戦・冒険などを繰り返して名声値を上げ、最終的に王女をコマせばEDというシンプルな内容。しかし嵐・座礁といったアクシデントに見舞われると一発で致命的な状況に陥るという航海の恐ろしさが最も上手く表現されており、「初代が一番いい!」 というプレイヤーも多い。特に少しずつおっかなびっくり進めていく感覚や、見知らぬ港に到達した際の達成感に関しては、シリーズ最高傑作と呼んでいいだろう。寄港できる港の数が少ない、交易品の種類が少ない、グラフィックがショボイなど様々なマイナス要素もあるのだが、それを差し引いてもなお魅力が残るという素晴らしい名作。まさに基本中の基本である。

大航海時代II
大航海時代外伝
IIでは主人公が6人に増え、名声値が交易・海戦・冒険の3つに明確に分けられた。選んだキャラクターによってシナリオを進めるために必要な名声の種類が違い、例えば商人キャラの場合は交易名声を上げないとシナリオに展開がない。だが展開しないならしないで構わないのがこのゲームの醍醐味である。ちなみにゲーム開始直後は地中海や北海の一部の地域以外は黒塗りで潰されており、プレイヤーが踏破した部分だけがめくれ、またその面積に応じて報酬と名声がもらえる。さらに世界各地に隠された集落を見付け、そこで何らかの発見物(動物・物・遺跡・自然現象・部族……) を探し出すといった楽しみもあり、かなり冒険の比重が高い内容になっている。ただし発見物の中には明らかに 「それはない!」 と言いたくなるブツまであるので注意が必要。北極圏でサーベルタイガーに襲われて大勢の水夫が死んだ挙句、さらに海上でファンタジーな怪物に襲われて全滅するなんてガチコンボもあるので、短気な人や時代考証にうるさい人は遊ばない方がいい。

余計な一言を加えるならば、シリーズ中最も 「詰む」 ことが多いので、プレイの際は攻略サイトなどの記事を読む方が無難。(発見物を探し尽くしてるのに新しい発見物を見付けて来いと言われたり、世界中の港が同盟港になっているのに同盟港を増やして来いと言われたり、絶対に勝てないシチュエーションでいきなり強制戦闘に巻き込まれたり……)

また大航海時代外伝はIIをベースに作られており、細かい変更点はあるものの、ゲーム性はほとんど変わらない。(バグや詰みが少ないので安全!)

大航海時代III
おそらく最も知名度が低いと思われる作品で、その理由は一切コンシューマ機に移植されていないから。しかし内容はシリーズ中で最も史実に近く、海岸線沿い以外に内陸部の探検などもあり、IIを遥かに凌駕する冒険特化型ゲームになっている。また交易の重要性が低い割に、生鮮品を長く保持していると腐ったり、逆に酒類を長く持っていると価値が上がったりと妙にディティールが細かい(交易品に時間経過の概念を織り込んだのはIIIだけ)。このように良くも悪くもピーキーさが強烈なため、地味ぃ~に根強いファンがいる作品でもある。言ってみればファンタシースターのIIIみたいなポジション。うん、むしろ分かりづらい例えだったごめん。ここは美しく 「偉大なる実験作」 とでもまとめておこうか?

大航海時代IV
今のところ最新作はDS・PSP版のIVである。内容的には程良いバランスに仕上がっているのだが、場面設定がかなり後の時代なので世界中で開発が進んでおり、I~IIIまでにあった 「アトラシリーズ的な胡散臭さ」 が鳴りを潜めている。また通常の港以外に補給専門の村(補給港) が各地に配置されているため、航海の危険度が極端に低くなっており、Iの頃は "確実な死" を意味していた 『北廻りのジパング特攻』 も容易に達成できてしまう(途中に3~4つも補給港があるのはやりすぎ)。このため命がけの冒険でヒリヒリした緊張感やワクワク感を味わう的なプレイには向かないが、逆にシリーズに触れたことがない初心者や、まったりのんびり遊びたいプレイヤーに薦めるには最高の作品だとも言える。交易品の種類が多く、また発見物を持ち込むことで新たな交易品が生まれるといった要素もあるため、シリーズ中で最も交易プレイに特化した内容になっている。言うなれば箱庭ゲームのノリに近いかも。



【ボクの考えたさいきょうの大航海時代】
最後に 「私が今後どんな大航海時代を遊びたいか?」 について書いておこう。こんな場末の電波ブログに書いたところでKOEIが何かするわけもないが、一応ファンとして言いたいことは言っておきたいなと。今まで光栄の常軌を逸した金満主義に付き合ってやったんだから意見ぐらい言わせろと。なんだよ家庭用ゲームのソフトが1本13,500円て。それじゃハードが買える値段だろボケナス!おまけにコンプリートガイドが何冊も出たり、それに加えて武将辞典も別売りしたり、お前はそこまで金が欲しいのかと。そんなファンに甘え切った "同人商売" をしてたクセしやがって、無双が当たったせいか古いファンを置き去りにするようなマネばっかしやがってクソ野郎。そもそもテメエらの立脚点がどこだったのか思い出しやがれクズ!

……あ、大航海時代に対する要望でしたよね?ついうっかりメーカーに対する想いをぶちまけてしまいました。テヘ、めんごめんご。

というわけで、大航海時代に望むことは 「程良い難しさと程良いデフォルメ」 である。IVは遊びやすくはあるけれども、明らかに全てがイージーすぎる。交易にしても、もう少し頭を使わないと上手く行かないバランスにして、初期の頃にあったドキドキワクワクな冒険要素も復活させて欲しい。とはいえアトラスシリーズとの違いを出さないといけないわけで、KOEIがやるべきは三国志や信長に代表される 「史実のデフォルメ路線」 だろう。

そんなこんなで以下箇条書きにしてみる。


・積載量の復活
・船ごとの差を明確にする
IVの交易品のサイズ・重量などを無視した 「船倉1個に交易品1個」 というやり方では、結局 「より船倉を増やせる大型船を買っておけばいい」 という結論にしかならず、船の種類があれだけある意味がない。また扱う交易品についても自然と貴金属・宝石・贅沢品といった高価な商品ばかりに手を出すことになり、選ぶ幅が狭まってしまう。そこで積載量を船倉いくつではなく数字表記に戻すことで、「交易品の運びやすさ」 に光をあてるべきじゃないかなと。

また例え史実とかけ離れたとしても、船ごとの特徴をもっと明確に出してもいいかもしれない。例えば速度とかサイズだけじゃなく、やたらと砲撃を当てやすい船があったり、物を見付けやすい船があったり、白兵戦で有利になる(補正がかかる) 船があったり、「交易品が壊れる」 という要素を加えた上で交易品の破損を抑えられる船があったり……。さらに水夫のコンディションを維持しやすいとか、キャラクターの経験値が多く入るとか、故障し難い船や修理しやすい船なんてのがあってもいい。(そういえば初代には修理ひとつにしても辺境の港じゃ直せない場合があった気がするんだが、あの要素をなんで削ってしまったのだろう?)

どうせゲームなんだし帆船シュミレーターを遊んでいるわけじゃないんだから、あまり細かく現実的な設定にする必要はないと思うが、それでもファンタジーになり過ぎたら興ざめしてしまう。よって、このようにゲームとしての面白さを追求した程良いバランスの取り方をして欲しいのだ。

・危険度を初代レベルまで高める
・研究開発の要素を加える
初代はとにかく 「航海に出たらトラブルに巻き込まれて当たり前」 という辛口設定だった。嵐・凪・暗礁ならまだしも、藻が絡まって全滅なんて日にはムキーっとなる。「あちゃ~、藻が絡まってやすぜ!」 じゃねえよ!……だがそれがいい!せっかく舞台が大航海時代なのだから、もっと自然への畏怖や、それを乗り越えていく人類の知恵と生命力にもスポットをあてて欲しいのだ。そういう意味で初代は 「航海の恐ろしさ」 が非常に良いバランスで表現されていたと思う。細かい話だが、安全海域である地中海から出た時のBGMの切り替わりは素晴らしかった。海域によって海面の色が違うってのも冷静に考えるとおかしな話だが、ゲームとしては緊張感が出てよかったと思う。

また、「海は怖い」 という前提を作った上で、それを乗り越えるための研究や開発という要素を加えてみてはどうだろうか?母港に戻る度に航海技術の研究所のような場所に航海記録の報告に行って、それが一定以上貯まった段階で新技術の開発が行われるとか。当時は各国が血眼になって技術開発合戦をしていた時代なんだし、これまでのように 「地中海は最初はいいけど途中で技術が止まり北海に追い抜かされる」 という設定で固まっていたら面白くない。例えば 「ジパングに行ったら辺境の猿どもが鉄張りの漕船を作っていやがった!」 という体験をしたら、その情報を母国に持ち帰って、それを元に鉄張り船の開発を始めるといった具合だ。こうすることで国同士の争いもより深く描写できそうな気がする。

・主人公を新規で作れるようにする
・仲間になるキャラクターをランダム生成にする
これまでの大航海時代シリーズでは、主人公のキャラクター設定がガチガチに固められていた。それを改め、母国の設定からグラフィックまで、信長・三国志のようにプレイヤー個々に決めさせてもいいんじゃなかろうか?適当なシナリオや大まかな目的は必要としても、シリーズを追うごとにシナリオの比重が高くなって行っている点につまらなさを感じる。この点でも初代の投げっぱなし感は良かった。初心者に対する救済処置として、IVのようなイージーモードキャラは1人くらい用意すべきだろうが、それをクリアした後は新規作成キャラで遊べるようにして欲しい。(太閤立志伝の仕様がまさにこれ)

また仲間になるキャラにしても、いつも同じ港で同じイベントを経て仲間になるってんじゃ面白くない。能力・外見・配置場所をランダムにして、「良くも悪くも出会いって大事よねー」 という面白味を作りたいなと。

・酒場娘の完璧超人ぶりをどうにかする
オレが最近の大航海時代で最も不満なのがコレだ。なんで酒場の看板娘が 「伝説の○○」 なんてシロモノが隠されている座標を完璧に知っているのかと。「ああ、それなら北緯××東経○○にあるって聞いたわ」 じゃねえだろと。どこソースなんだお前は。座標バレしてるんなら今更探しに行ったって遅いだろJK!……というわけで、酒場娘はせいぜい人の紹介役くらいにして欲しいわあ。上のランダムキャラが実現させられるなら、酒場娘が 「そういえばトンブクトゥに△□っていう測量の得意な航海士がいるわ。顔見知りだから紹介状を書いてあげましょうか?」 みたいな手助けをしてくれるだけで充分に存在意義が出せると思わない?

そうえばトンブクトゥ出て来なくなったなあ!昔は暗黒大陸の川に入って行って、途中でなぜか火の鳥に襲われて帆が全焼したりしたのに!



話が取っ散らかったので戻すが、こういう要素って過去シリーズのいいとこ取りだったり、KOEIの他のゲームの要素を持って来たりしているだけだったりする。しかしそういう手法でも 「大航海時代シリーズの総決算」 的なゲームが作れる気がしてならない。

今みたいな 「16世紀ヨーロッパの箱庭を作りました、シナリオは1本です」 みたいな造りじゃプレイしてて飽きてくるのである。下手なミニゲームを入れるとかじゃなく、大航海時代というゲーム自体を 「完成させろ」 と言いたい。

KOEIの今までの蓄積があるなら、もうそういう作品が出てておかしくないはずなんだが、どうしてこうなっちまったんだろう?

というわけで、リコエイションゲームについて熱い想いのあるヤツは何か書き残していくといいよ。

オレ様は久々の長文でくたびれ果てたよ。