23区でも有数のアーバンなシティライフが楽しめる 『我が町 板橋』 を散策してみたお。
両国生まれの彼女さんは、事あるごとに板橋に対して失礼な発言をしやがる。
「板橋は東京じゃない。」
「そもそも板橋ってどこにあんの?」
「埼玉と板橋ってどう違うの?」
生まれも育ちも板橋であり、将来は板橋区長になるんじゃないかと思うほど板橋大好きっ子なオレ様は、そんな彼女さんの態度に我慢ならず、板橋の都会っぷりを見せ付けてやろうと思い至った次第。
さて。
板橋といえば、主要な交通機関は都営地下鉄三田線と東武東上線である。(もしくは国際興業バス)
一応JR埼京線も通ってはいるものの、北区との境目をちょこっとかすめる程度なので、生粋の板橋区民としてはハッキリ言って使い道があまりない。
JR板橋駅近くの東武東上線下板橋駅からでも1本で池袋に出れるし、同じく板橋駅から歩いて2~3分の場所には都営三田線の新板橋駅もあるしってな話である。
という訳で、今回は板橋区民の足である東武東上線と都営三田線を利用して、彼女さんに板橋の底力を味あわせてやる事に。
まず向かったのは東武東上線の成増駅。
ここでオレ様は板橋が誇るラーメン専門店 『道頓堀』 で腹ごなし。
詳しくは後で板橋グルメマップで紹介するが、道頓堀の大盛りつけ麺で妊婦のように腹を膨らませたオレ様は、デブらしく 「ふーふー」 苦しげな息を漏らしつつバス乗り場へ。
向かった先は板橋区立美術館。
ハッキリ言って板橋大好きっ子のオレ様でもここに入るのは人生で二度目くらい。
ちなみに一度目は小学生の頃の遠足だったような気が。
飾ってある絵は抽象画が多く、正直言って何がなんだか分かんない…。
直射日光を避けて涼しくなれた事だけが救いか。
美術館で涼んだオレ様は、気を取り直して次の目的地へ。
その途中、素晴らしく都会的なスポットを見つけた。
不動の滝という看板が出ていたんだが、もしかして奥のチョロチョロと零れ落ちる水が滝なのか…?
調べてみたら水量は少なくなったものの自然の湧き水らしく、昔はこの滝で旅人が禊を行っていたらしい。
でもこれを滝と言ってのけるのはどうだろう…。
不動の滝がある場所を遠くから。
なんとも23区らしい風景だ。
そんな23区ならではの都会的風景を満喫しつつ歩くと、次の目的地である乗蓮寺へ。
この寺は元は都営三田線板橋区役所前駅近くの仲宿(当時は中宿)にあったのだが、17号線や首都高の拡張などによって今の赤塚に移された。
写真は入り口近くの閻魔堂で、中には何故か閻魔様と脱衣婆がいる。(寺っていうより地獄の入り口なんですけど…)
都会らしく風神雷神がお出迎え。
移されてから日が浅いためか、妙に小奇麗である。
池には大量の鯉が。
なんていうか、色々な物が下世話に感じるのは気のせいだろうか…。
こう、取って付けたというか、デザインしたの外人だろう的というか…。
この寺は一々ご大層である。
普通に水出てるだけでいいじゃんと思うんだが、龍いわゆるドラゴン。
若干胡散臭さを感じていると、天保の大飢饉の供養で立てられた石碑が。
多分、この寺でまともな物はこれだけな気がする。(つうか天保時代は仲宿にあった訳だし)
ひっそりと木陰にたたずむ七福神。
もうすでに何を祀っている寺なんだかさっぱり分からない。
絶対に外人が作った寺だここ。
なんでお寺で役小角を祀ってんだよ!!
役小角なんて、忍者の元祖と言われてるような伝説の修験者じゃねえか!
お前アレか、ここは寺っつうより女神転生マニアのテーマパークか!
主に精神的にくたびれてきたオレ様の目に飛び込んできた観音堂with鐘。
こうやって石像や宝塔なんかを山の斜面にバラバラと配置している点に無駄なセンスを感じる。
そうか、ここは寺だと思わずに 『箱根芸術の森』 かなんかだと思えばいいのか!
そしてメインディッシュの大仏様。
とは言っても作られたのは昭和52年なのでオレ様よりも年下である。
お前ちょっとタバコ買って来いや。
ていうか大仏よりもその前にある 『三つ葉葵のご紋』 の方が気になる。
調べてみたところ、別に徳川家と深いつながりがある訳ではなく、吉宗が鷹狩の際に仲宿にあった乗蓮寺に立ち寄ったというだけくさい。
おいおいそれで三つ葉葵使っちゃうのかよ…。
目の前で見るとデカイからそれなりに迫力はあるんだが、どうしても猜疑心という物が…。
寺側の言い分では 「奈良、鎌倉に次いで日本で三番目に大きな大仏」 だとの事なんだが、昭和52年産まれの若造があまり大きな事を言うべきじゃないと思うんですけれども。
とにかくお前はカツサンド買って来い。
話はそれからだ。
<オマケ>
あまりの精神汚染に疲れきった汁カップルは、なぜか乗蓮寺の目の前にあるバッティングセンターに。
直射日光が降り注ぐクソ熱い最中に、夢中でバットを振る汁カップル。
無駄に足が長く骨盤がしっかりしている彼女さん。(デブのクセに股下80ありやがる)
まるで助っ人の外人スラッガーのような後ろ姿である。
文字通り滝のような汗を流す事となったオレ様。
なんか手が痛いなあと思って見てみたら、見事にマメが出来ており、さらに皮もずる剥けていた。
本当はこの後も何箇所か回ってみようと思っていたんだが、脱水症状を起こすんじゃないかと思うほどの大量の汗に嫌気がさしたので帰る事に。
区立美術館前からバスで都営地下鉄三田線の高島平駅へ向かったのだが、その途中でなんとぶどう園を発見。
それを見た彼女さんは唖然として 「ぶ、ぶどう園…」 と呟くのであった。(たぶん板橋のあまりの都会っぷりに言葉を無くしたんだろう。)
それはともかく、この時の汁カップルは交通事故で腰をぶっ壊した事を忘れてバッティングセンターなどに行ったツケが回ってくるとは思いもよらなかった。
一晩寝て起きたら本当にピクリとも身体が動かないでやんの…。