我慢して、我慢して・・・
やっと戻ることにした。
一生懸命頑張った・・・つもりだった
そうすれば、ここにいさせてもらえると思った。
そうすることで、ここにいる資格がもらえると思った。
そうすることで、分かってくれる人がいると思った。
分かってもらいたかった・・・
ここに居ていいよ。って言って欲しかった。
ここに居て欲しいって言って欲しかった。
でも、ここにはその場所はなかった。
苦しい時、悲しいとき
いつも聞こえていた「戻っておいで」という声
その声にいつも「もう少し頑張ってみる」そう答えていた。
どんなに苦しくても、どんなに悲しくても
その声を聞くともう少し頑張れる気がした。
その言葉は、応援してくれてる気がした。
その言葉を聞くと、ひとりじゃないと思えた。
でも、今は、その声を聞くと
何かが切れたように、涙が溢れる。
やっと体から力が抜ける。
ホッとした。
その心が、もう戻ろうかという気持ちにさせた。
どんなに頑張っても
やっとほかの人と同じに扱われるようになるだけ・・・
どんなに頑張っても
いつも一人だった。
もういいかぁ。
もういいよね。
そう言いながら
ひとつずつ片付けを始めた。
ひとつずつ、自分を消していった。