妊娠悪阻の乗り越え方を考える
私は妊娠悪阻で高濃度栄養をカテーテルで点滴してどうにか生きていた時期がある。もう、口からは何も食べられないし、吐き気も治らないので血が混じった胃酸を吐き続ける毎日。身体が骨と皮になっていく恐怖と、投薬による副作用に怯える日々。あのとき、どうやったら自力で乗り越えることができただろう?と今も考える。藤川先生のブログや本によると、過食嘔吐をしている人にプロテインを飲ませてたら吐かないのだそうだ。吐かないというか、吐けない。タンパク質であるプロテインは消化が早すぎるので、吐けないのだそうだ。代わりに炭水化物や糖質だと消化に時間がかかるので、吐くことができる。これって、悪阻中にプロテインを取っていたら、栄養を確保できていたのではないのか?と今更考える。吐くよりも早く吸収してくれるなら、ガリガリにはならずにすむ。妊娠悪阻で苦しんでいた頃の私はまだ一般の人がプロテインを飲むなんて想像もしていなかったので、もちろん試していない。でも、糖質制限はやっていたので、チーズを無理矢理食べたりはしていた。吐いたけれども…甘いものは食べやすいが消化できないので30分も経たずに吐いてしまった。食べたり飲んだりする量より吐く量が多いのでとんでもない痩せ方をする。脱水が酷い。もう一度、あの地獄のような日々を経験したいとは思わないが、もし、私が今のようにプロテインを摂取する習慣があったなら試してみたかった。病院でアホみたいに砂糖水を点滴して、吐き続ける入院生活は自分の身体を壊しに行ってるようなもんだから、重症妊娠悪阻の患者さんにはふさわしい治療ではない。重症妊娠悪阻の傾向がある人でも、初期症状のうちに対策を取って、入院までに至らないようにするにはどうしたらいいか?私では実験がもう出来ないかもしれないからなぁ…。歯痒いものだ。