◆8月20日の将棋対局結果
◆あろうことか王位戦第4局があるのをウッカリしておりました。
（0）第65期王位戦七番勝負第4局
0⃣●渡辺明九段（先・1勝3敗）vs藤井聡太王位（七冠・3勝1敗）
※1日目・・・渡辺九段が5手目で▲7七銀と上がって角交換を拒否すれば、藤井王位は6手目で「ひふみん」こと加藤一二三九段をして「84歳にして初めて見た新戦法」と驚かせた▽7四歩の突き出し。得意の矢倉に持ち込みましたが藤井王位は矢倉に組まず飛車を中央に回して中央突破の間換え。渡辺九段の角が中央の不自由な位置に居て標的になり藤井王位は▽5五銀から42手目▽5六歩と「5三の位置」にいる渡辺九段の角を標的に攻め掛かります。▲8四角と歩を取る一手と見えますが渡辺九段は2時間37分の大長考の末43手目を封じて1日目が終了。AIは玉の守りは手薄ながら藤井王位の攻勢を評価してか藤井やや有利。渡辺九段は半分以上の4時間48分を消費。藤井王位は2時間45分の消費で2日目に5時間15分も残しました。
※2日目・・・渡辺九段の封じ手は▽8四角。藤井王位が▽5一飛と引けば渡辺九段は▲5九銀と引いて角の逃げ場を確保。53手目藤井王位の▽5七銀の打ち込みを防いで▲5七歩と合わせたのが悪かったようで藤井優勢に。藤井王位は54手目▽7五歩。藤井王位も慎重に読んで残り時間は渡辺2時間35分、藤井2時間52分と接近して来ましたが藤井王位の攻めが筋に入った感じで一直線。藤井王位が4局目にして鮮やかな勝利を収めて3勝目。5連覇、永世王位にあと1勝としました。
◆第6期清麗戦五番勝負第4局
・●加藤桃子女流四段（先・1勝3敗）vs〇福間香奈清麗（3勝1敗）
※福間清麗が勝てば3連覇、通算5期獲得で「クイーン清麗」の称号を獲得します。
※福間清麗が勝って初代「クイーン清麗」の資格を取得しました。
（1）第66期王位戦予選
・1組1回戦
①●高野智史六段vs〇星野良生五段（先）
※勝った星野五段は2回戦で八代弥七段と対戦します。
・2組1回戦
②石田直裕五段vs小山怜央四段（先） 千日手
〇石田直裕五段（先）vs●小山怜央四段
※勝った石田五段は2回戦で宮田敦史七段と対戦します。
・3組1回戦
③●北島忠雄七段vs〇大平武洋六段
※勝った大平六段は2回戦で佐藤天彦九段と対戦します。
・同2回戦
④〇永瀬拓矢九段（先）vs●野月浩貴八段
※勝った永瀬九段は3回戦進出。
・4組1回戦
⑤●森下卓九段vs〇本田奎六段（先）
※勝った本田六段は2回戦で森内俊之九段と対戦します。
・5組1回戦
⑥●塚田泰明九段vs〇杉本和陽五段（先）
※勝った杉本和陽五段は2回戦で戸辺誠七段と対戦します。
（2）第73期王座戦一次予選ホ組2回戦
⑦●安用寺孝功七段（先）vs〇池永天志六段
※勝った池永六段は3回戦進出。
（3）第18回朝日杯将棋オープン戦一次予選8組準決勝
⑧●戸辺誠七段vs〇井出隼平五段
※勝った井出五段は決勝進出で飯塚祐紀八段vs梶浦宏孝七段戦の勝者と対戦します。
（4）第55期新人王戦4回戦（準々決勝）
⑨〇服部慎一郎六段（先）vs●廣森航太三段
※勝った服部六段は準決勝進出で川村悠人三段と対戦します。
（5）第14期加古川清流戦
・3回戦
➉〇岡部怜央四段vs●山川泰熈四段（先）
※勝った岡部四段は同日4回戦で森本才跳四段と対戦して勝利。
・同4回戦
⑪●森本才跳四段（先）vs〇岡部怜央四段（➉の勝者）
※勝った岡部四段は準決勝進出で是枝直樹三段vs生垣寛人三段戦の勝者と対戦します。岡部四段は2勝を加えて今年度13勝3敗、勝率.8125となって狩山幹生四段に並びました。
（6）第32期銀河戦Cブロック9回戦
⑫〇横山泰明七段vs●狩山幹生四段
※絶好調の狩山四段は現在6人抜き中。
※狩山四段7人抜き成らず。勝った横山泰明七段は10回戦で糸谷哲朗八段と対戦します。狩山四段は今年度13勝3敗、勝率.8125となりました。
◆将棋連盟 棋士別成績一覧（レーティング）
