君の瞳は宇宙より広く闇深く、また空より青く澄んでいて綺麗だと思う。 -3ページ目

君の瞳は宇宙より広く闇深く、また空より青く澄んでいて綺麗だと思う。

子供の頃から育てにくかった息子は
中2で不登校になり、そして強迫性障害を発症する。

さて数日前は息子っちの通院の日。



「いまいち効果が見えないんで、量を増やしてもらえませんか」


主治医に問う息子




そーかそーか。

じゃあ少し量、増やしてみようか。


この薬はね、この量じゃとっても少ないんだけど、人によって効果の出る量が違くて、と


息子に分かるようにいろいろ薬について説明する主治医。



そーかそーか

ここまできたか。



やっとここまで。



こだわりが強く子供の頃から錠剤も飲めず

強迫が強くなってから、どうにもこうにも治療に行きつかず


薬と聞くと何か嫌な気持ちがあるようで

この薬を飲むようになって身体がおかしくなった!だの

なんだのかんだの言うわけで


やっとの思いでサプリからまず試して

それもミネラルサプリ



効果なんかよく知らんけど、まあ、栄養が偏る息子にとっては害はないでしょってかんじで




その息子が、薬の量を増やしてくれと…



まー。嬉しいようななんだか複雑。


強迫の人は本当に慎重にやらないと、逆に薬に依存する可能性もあるから、、

そっちの方が、大変だからと

気長にやりましょうと主治医はずっと言ってくれていた。



「しかし、君は分からないかもしれないが、僕の目から見たら、君にはとてと効果があるように感じるよ。なんだか君はとっても変わった気がするね、とても良くなっていると思うよ」


ニコニコと言われ、そういえば、フードをかぶっていないことに気付いて泣いた。





外に出れば、フードとマスクは絶対的存在!で

ジャージにフードにマスクってわたしがいなかったらちょっと変質者みたいなかんじだったのに



今日はかぶってない。。





「でも先生、僕おかしいんです。何をしてもやる気がなくて。

あんなに好きだったゲームも、ぜんぜんやる気が出なくて、何か違う病気なのではないでしょうか?」




息子が問う。




「それはね」

「君も、大人になってきたんだねぇ〜〜!!!」



 

「先生もね、も子供のころは戦隊ヒーローがすごく好きだったんだけど、大人になった今、戦隊ヒーローもので遊ぶかといえば、そんなことはもうしないからね」





やりたいことや好きなことが変わったってことだよね。みんなそうやって大人になるんだね/(^o^)\



と先生も大喜び、わたしも泣きながら診察室を出たのである。






帰りに娘と3人でお買い物。


息子は通学カバンと新しい服を買い←これもすごいこと!



ついでに娘も買ってあげて



そういえば今ふと、息子はフードもマスクもつけていなかったことに気付く。



ああー泣泣





自分で白い服を選んで買って、しかも洗濯せずにそのまま着て帰るなんて!


なんと!!!



今までの息子ではありえない出来事に驚きまくり、これまた忘れられない一日となった。