昨日はネイリスト10名と座談会を行いました。私もあまり知らない分野の話でしたので、大変勉強になりました。今回の意見交換を踏まえ、ネイリストの皆さんが直面する課題を解決し、彼女達(彼達)がより活躍できる環境を整えていきたいと思います。
 まず、こどもと爪について。「こどもの爪噛みは親の愛情不足」との誤った理解の下で、悩んでいる親が多いと伺いました。他方で、こどもの爪を切り過ぎているケース、反対に爪を伸ばし過ぎているケースも見られるとのこと。親が保育士等に相談しても爪の専門知識がないため対応に困ることがあるそうです。確かに、こどもの歯磨きや歯の健康については情報が沢山ありますが、こどもの爪の情報は著しく少ないのが現状です。科学的根拠に基づく正しい情報の普及促進や、(福島県喜多方市等で既に行われているようですが)ネイリスト等専門職による健診・相談など、こどもの爪の健康のため、やれることはまだまだありそうです。
 抗がん剤治療中の患者は物も持てないほど爪が痛むという話も聞きました。しかしながら、医師や看護師等も爪の専門家ではありません。病院や介護施設等で活躍できる、医療知識を備えたネイリストの育成や活用が急がれます。
 また、日本のネイル技術は世界トップ水準だと伺いました。聴覚障がいを持つ方もネイリストとして多数活躍されているそうです。私が先日、東南アジアに行った際、すし職人や美容師などのサービス業の専門職の方が日本の数倍の給料で活躍していると耳にしました。日本のネイリストが世界で活躍する。反対に、世界から日本のネイル技術を学びに来る。そのための制度整備も必要と感じました。
 同僚議員達と美容師の国家試験の見直しを進めた際、「現場では、まだそんなことが続いているのか」という反応でした。しかしそれは「政治や行政が動いていない(動けない)から」ではなく「現場の声が政治や行政に届いていないから」ということも多々あります。ネイリストの方達も問題意識を持ちながらも政治や行政と接点のない人が大半ではないでしょうか。引き続き、ぜひ、皆様の声をお寄せください。