豊作貧乏の経済学がなぜ必要か・・・・次のようなケースを考えてみる。
A社は、製品X(掃除機でも饅頭でも何でもいい)を年間10000個作っていた。
ほとんど手工業的な生産で、従業員は100人であった。
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製品Xの売り上げは伸びず、人件費の節減に目を着けて、製品Xを製造するロボットを導入、
従業員10人で、年間15000個の製造が可能になった。従業員90人は解雇。
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A社は、年間15000個の製品Xを売りさばくために、価格を2割下げて販売。
同業のB社、もともとA社と同規模で従業員数も100人であったが、価格を2割下げたら、
利益が出ない。そこでB社も同じ製品Xを製造するロボットを導入、これにより、
従業員10人で、年間15000個の製造が可能になった。従業員90人は解雇。
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B社も、年間15000個の製品Xを売りさばくために、価格を2割下げて販売。
同業のC社、もともとA社と同規模で従業員数も100人であったが、価格を2割下げたら、
利益が出ない。しかし、製造ロボットを導入しても年間15000個の製品Xの販売は
見込めないため、廃業。従業員100人は離職。
(問題点)
・本来、自動製造ロボットは、人間の労力を軽減し、人間を豊かにするものと考えられるのに、
不幸せな人を生み出している。180人の離職した人が新しい職に就ける保証はない。
・製品Xに限らず、製品Y,Z,・・・の製造会社でも同様に、人員の整理が行われると、
ますます再就職は難しく、運よく職に就けても雇用条件は悪化。
・失業者の増加、就労者の減収により、製品Xの販売個数は減少。A社、B社は価格競争
に突入、A社、B社共に収益が悪化。A社、B社の従業員にも幸せは回ってこない。
・法人税・所得税の減収により国の財政もトホホ状態。赤字国債で恐ろしい借金。
(どうすればいい)
・経済学者さん、新しい経済学を構築してください。
・科学技術の進歩が人間の幸せに結びつくように。
・競争は経済を活性化させるというようなこという経済関係者がいましたが、そのような
経済の活性化は必要ですか。競争は格差を生み出すだけでは。
・GDP,GNPを増やすことは、人間の幸せに必要ですか。
・ちょっと話は飛びますが、比較優位の自由貿易も、上のロボットと同じような問題が
あるのではないでしょうか。気を付けないと、お互いの国の就労の機会を奪う原因になってしまいそうな気がします。