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ツール・ド・フランス2010 第17ステージ ダイジェスト

ユキヤがピレネーを乗り切る!シャルトーの山岳賞獲得が確定的に!

超級山岳トゥールマレー峠の頂上ゴールが設定されたツール・ド・フランス第17ステージ。ピレネー最後の本格山岳ステージで、熾烈な総合争いが繰り広げられた。また同時に、山岳賞争いも佳境に突入。マイヨアポワを守ったBboxブイグテレコムのアントニー・シャルトー(フランス)は、霧のトゥールマレー頂上で片手を突き上げた。

第17ステージはレース前半から1級山岳マリー・ブランク峠と1級山岳スロール峠を越え、最後は超級山岳トゥールマレー峠を駆け上がる。休息日前の前々日までフランスは猛暑に見舞われていたが、休息日にかけて天候が悪化。レース前夜には雷雨がフランス南部を襲い、一時はレース中継が危ぶまれた。

レース当日は少し天候が回復したが、それでも一日中小雨が降り続くようなコンディション。気温は前々日より20℃も低い10℃台。急激な気温の変化が選手たちを苦しめた。

レースはスタート後すぐに7名の逃げが決まり、遅れてメイン集団から飛び出した2008年大会覇者のカルロス・サストレ(スペイン、サーヴェロ・テストチーム)が単独で追走する展開。合計8名がメイン集団から飛び出したため、メイン集団の先頭で1級山岳を通過しても山岳ポイントは与えられない(ポイント付与は8番手通過の選手まで)。マイヨアポワを着るシャルトーにとって理想的な展開に。

単独で125kmに渡って追走していたサストレは、ゴールまで25kmを残して吸収。7名の逃げグループは4分リードのまま超級山岳トゥールマレー峠に突入したが、スピードの上がったメイン集団には対抗出来ずに吸収された。

トゥールマレー峠の中腹で活性化したメイン集団からはピエール・ロラン(フランス、Bboxブイグテレコム)らがアタック。しかし本命の総合1位アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)と総合2位のアンディ・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)が攻撃を開始すると、ロランはすぐに吸収されてしまう。

霧が立ち込めたトゥールマレー峠で、総合優勝を懸けたコンタドールとアンディの一騎打ち。両者一歩も退かない攻防が繰り広げられ、コンタドールを抑え込んだアンディがステージ優勝を飾った。コンタドールは8秒差でマイヨジョーヌを守った。

Bboxブイグテレコムの最高位はロランのステージ21位。そしてステージ27位のシャルトーがガッツポーズでゴールに飛び込んだ。山岳賞争いにおけるライバルのクリストフ・モロー(フランス、ケースデパーニュ)が1ポイントも獲得出来なかったため、この日、シャルトーのマイヨアポワ獲得が確定的に。シャルトーは歓喜の表情で表彰台に上がり、マイヨアポワに袖を通した。

トゥールマレー峠突入時までメイン集団内で走っていた新城幸也は、グルペットに入ることなく28分17秒遅れゴール。厳しいピレネーの4ステージを乗り切ったユキヤは、残りの3ステージで優勝を狙って行く。2年連続ツール・ド・フランス完走はもうすぐそこだ。

text:Kei Tsuji

ピレネー終了!

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ユキヤもフィニッシュへ。トマ・ヴォクレールといっしょにテンポで上り、グルペットに吸収されることはなかった
(Photo: Hitoshi.OMAE)

 

シュレックとコンタドール

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シュレックとコンタドールが競り合いながらフィニッシュへと向かう
(Photo: Hitoshi.OMAE)