ユキヤ、アタック開始！

山岳賞のマイヨブラン・アポワ・ルージュを着たアントニー・シャルトーが、水玉模様のオージーケーカブト・レジモスでスタートラインに現れた。2位のジェローム・ピノー（クイックステップ）とは同ポイントで、今日もしピノーより後ろで上れば、シャルトーはジャージを失うことになる。
スタート直後から積極的に動いた新城幸也は、4人の逃げが行ったあとの追走を組織した。「僕、4人で抜け出したんですよ。でも捕まったんです」。ユキヤのアタックは、プレスルームを大いに沸かせた様子だ。
6人の逃げが行ってからの1級山岳は、シャルトーとピノーが勝負に出た。1級では8位通過までがポイントの対象なのだ。「まず（山岳賞を獲りに集団から）4、5人が行って、僕がとってもダメだからシャルトーに任せました。でも、順位はピノー、シャルトーなんだ。あら～」とユキヤ。しかし、シャルトーとピノーのポイントはまだ1ポイント差。この先ピレネーまで、山岳ジャージの行方はわからない。（大前　仁）