内容は暗号化されており、数字しか分からない。まとめ方が全く分からないので千恵子にヘルプの連絡をした。
千恵子は適当な返事がみつからないので、いまシステムを変更しているので暫く待って、また連絡しますと送った。
とくに仕事がなくても登録していれば十分で、資金洗浄用なのだから。
後は若い日本の男性を増やしていきたいのだか、契約社員で募集するには女性スタッフも用意する必要がある。
スタッフはファミリーか、ファミリー関係者しか本部の許可が降りない。
本国は少子化政策の影響で確かに人口増は抑えられたが、子供は過保護になり競争意識は低下している。日本の文化に興味を持ち遊びに行きたがっている若者が増えている現状で、日本の男性を上手く使っていけるか。
千恵子は、本気で相手を好きになったりしないか、面接は自分で見極める事にした。
山路は、この頃の仕事は殆ど千恵子が乗ってきて、たまに前に乗せた田沢と一緒に出かけ、仕事の話をしている。
面接が多くて大変だとか、事務所を別に探すとかで、業務拡張するらしい。
責任者の千恵子をあの田沢という男が補佐している。
山路の感だとまだ深い関係にはなっていない様だが、時間の問題かと思わせる位女の方が積極的に見える。
その日は金曜日だったが、田沢一人が乗ってきて市川駅近くの銀行に寄った。
そこを30分程で済ますと、北方面に車で10分程の所に有る大学病院に行った。
田沢は今日金曜日に特別の仕事を頼まれ、本業は休暇を取った。
千恵子は恐縮して、仕事はすぐに済むので、後は夕方まで好きにしてくれと言われ、美沙子の見舞いに寄った。
病室は分かっていたので、勝手に入っていったが、見舞いの時間ではないのか、静まりかえっていた。
病室の前に着き、扉を開けようか迷っていると、中から医者らしい声がした。
入院は約一ヶ月なので、終わる頃でなければ面会はできないと美沙子にいわれたが、いまは3週間過ぎたところだ。
