『子どもが育つ条件-家族心理学から考える』
柏木 惠子 よりメモ

・赤ちゃんの研究が発達する以前は、赤ちゃんは未熟で無能と考えられたため、大人が「どう育てるか」に注力してきた

・しかし最近の研究で、赤ちゃんはごく幼い乳児の頃から知的好奇心を持ち、外界を探索し、自らが持つ器官を使って学び、発見し、自ら育つ力があることがわかった。

・子どもの気質や得手不得手により能力などは異なるが、愛着形成に重要なのは応答的に接する(表情豊か、身振り、声かけ、おもちゃで音を出す)

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・これまで幼い子どもは家庭内で育てられることが多かったため、集団の中で成長する点についての研究が少なく、母と一対一の関係が最適とされてきた

・また保育園や乳児施設は特殊な事情のあるかわいそうな子どものための施設とみなす傾向さえあった。これは心理学研究が家庭にいる母子関係にばかり注目してきたことで助長された

・乳児期から集団保育で育つ子どもについて研究が進み、彼らがごく幼いうちから集団生活を楽しむこと、また他の子どもから多くを学ぶことが確認された

・保育園で集団の中で育った子どもは日々楽しく過ごすため、他のおとなからかわいそうと言われることに違和感を抱いてさえいる

・子どもは、親だけでなく、応答的に対応してくれる保育園の先生や仲間の子どもたちとも強い愛着の絆を結ぶ

・愛着は子どもと母親の一対一の関係で育つものとされてきた(三歳児神話など)それは、子どもが家庭で母親に育てられるのが圧倒的だったから。母子関係を過度に重視する偏見を助長し、母子密着という弊害さえ、うんだ。

・子どもは母親以外にも強い愛着形成をし、自分の周囲につかず離れず、見守られていることで、子どもは安定した気持ちで活動を展開してゆける