お麩の「教科書」(10):『新潟発 No.8』

 

 

お麩じぃがお世話になっているお麩関連の本の中で、特にお麩についての「教科書」としてリスペクトしているものについて、その全体像を整理しています。

 

★『新潟発 No.8 2003冬号』(2003 恒文社)

先月のお麩旅で「本間文庫にいがた食の図書館」(新潟県新潟市中央区本町通 1番町)を訪問した際に、該当箇所のコピーをいただいた資料です。

『新潟発』については、残念ながら国立国会図書館の書誌情報には登録がないのですが、かつて、地域密着型の保存版・観光誌として、約20年もの間、新潟の素晴らしさを紹介してきた雑誌なのだそうです。

①1986(昭和61)年4月26日創刊 1986春夏号~1999年春号〈全44号〉までは、『新潟大好き‼ さわやか気分発見の旅』として創刊(発売/平凡社 発行/新潟総合テレビ)。その後、季刊誌『新潟発R』として発行(発売/平凡社 発行/NTTコミュニケーション) を続け、1999年春号まで44号を発行。

②2001(平成13)年5月1日創刊 2001春号~2006年冬号〈全20号〉までは、南魚沼市浦佐にあるベースボールマガジン社の系列会社、恒文社が版元となり、サイズも大判になり復活。季刊誌『新潟発』として2006年冬まで20号を発行。

③休刊から10年を経たいま、「再び・さらに・新たに」などの意味がある接頭語「re」の頭文字、「R」をロゴに掲げ、2016年9月に『新潟発R』(発行/ニール)として再刊。

https://n-hatsu-r.com/about/

 

『新潟発 No.8』の特集記事に「新潟の食材 麩」があって、その冒頭では「鎌倉時代に中国から伝わり、修行僧たちの精進料理に用いられた麩」「この麩を焼いて保存できるようになってからは、家庭でも仏事や法要のごちそう食に登場」「現在では湯葉、凍豆腐、シイタケと並ぶ「乾物の四天王」だ」「特に新潟では、冬のタンパク源として珍重され、全国的に有名な四回焼きの車麩やまんじゅう麩などを製造する」「三条市や新発田市を始め各地で作られており、煮物、鍋物、すき焼き、煮込みうどんなど、あらゆる料理に顔を出す」「あまりに身近すぎて優等生ぶりを忘れがちだが、ツルリとなめらかな新潟の麩に、あらためて万歳!」と書かれていて、期待が高まります。

 

内容(見出し)をご紹介すると、メインタイトル「雪国の食文化が誇る 保存食の優等生」に続いて、①豆知識/②特徴/③食べ方を簡潔に記載。その後、④車麩(三条市) 四回焼き麩は純粋なグルテンの証/⑤くるま麩(糸魚川市) 塩の道を往来したボッカサの弁当の常食/⑥新発田のおしぶ(新発田市) お椀にまるごと!ツルンとした舌ざわり/⑦岩船麩(村上市) 北前船が伝えた京都麩の伝統と続きます。最後に、⑧お店で食べる麩 麩の七変化を堪能する麩づくし料理(創作料理 よしだや(新潟市寺尾東))/⑨中島有香さん(新潟市在住の料理研究家・講師(当時))が新潟の食材をアレンジ 簡単!美味しい!カジュアルレシピ(まんじゅう麩のトマトソースグラタン、おしぶのフレンチトースト風、車麩と鶏肉のカツ)といった紹介もあります。

素朴で味のあるイラストや写真も豊富なので、眺めているだけでも楽しくなってしまいます。

 

新潟へのお麩旅、先月行ってきたばかりですが、まだまだ圧倒的に足りないなぁ(笑)との実感を強くしました。これからも、新潟のお麩についても学んで、食べて、書いていきたいと思っています。