クリニックからの電話の後、
たまたまお休みで家に居た旦那さんに
検査結果が出たって先生から電話があったと伝えました。


そして、すぐに2人でクリニックへ向かいました。
受付を済ませ待っている間、2人でしっかり手を握っていました。



先生は、ゆっくりと優しく話し始めました。


優しい先生なので、とても言いにくそうに感じました。。。



先生
『今回ちょっと悪いものが出てね。。。。。
悪性です。
いくつか検査に出したんだけど1つに反応がありました。
直腸とS状結腸の間の所です。
詳しい検査をして、今後どうするかは大きな病院にバトンを渡す事になります。
去年子宮の手術した病院にする?
紹介状書くね。

今回検査をやってて良かったよ。。。』







私は、結構冷静に話が聞けていました。



頭の中では、

癌の告知って意外とあっさりなんだな〜。
信じられないけど、これ現実だよね〜。
と考えていました。


そして、先生に聞きたい事を聞いてみました。





『検査の時、先生はこれは怪しいなって思ったんですか?』




先生
『う〜ん。ちょっと気になったから、もし今回検査結果で何も出なかったら、もう一度内視鏡をしてもらおうと思ってたんだよね。。。』






先生には、かなり怪しいと引っかかっていたみたいです。








検査の結果を聞くまでは悪い事は考えない様にしてたけど、、、。
いざ結果を聞いて、それが悪い結果で、、、。






この日から私はガン患者になりました。
まず中学生の1人息子には何て言おう。。。
その事を考えると冷静でありながらも涙が出てきました。





職場や親や友達には何て言う?
言わないでおく?





仕事を休まないといけなくなるので、職場には言わないとな〜。。。






私はこれからどうなるんだろう。。。



初期の初期なのかな〜。。。



まさか自分が。。。







こんな状況で、翌日は夫婦とも仕事だったので夜は何とか眠る事が出来ました。





翌日の仕事は落ち込んでる暇も無く、普通に過ごす事が出来ました。
家に居た方がクヨクヨしてたかも。。。




ガン告知から1日経ち、その日の夜。

私はすぐに寝付きましたが、しばらくして何だか隣にいる旦那さんが寝ていない様な気配を感じました。



『グスっ。グスっ』
っと鼻水をすすりながら泣いていました。




私はそっと旦那さんの手を握り、
『私は大丈夫だから』
と言いました。


『オレの方がクヨクヨしちゃってごめんね』
って。


旦那さんは強くて優しい人です。
いつでも頼りになるし、私の尊敬する人です。


そんな彼が泣いていて、私も泣いてしまいそうでしたが我慢しました。
私が泣けば、また彼が
『ごめんね』って言いそうで。。。





私が大泣きしたのは、お風呂でシャワーを浴びながら泣きました。
今思い返すと、大泣きしたのはその1度だけの様な気がします。

きっと、今起こっている現実に気持ちが付いていってなかったんだと思います。
何だか他人事の様な。。。




不安で不安で仕方ないのに、自分では何もできない。
気持ちを強く持つ事しかできませんでした。。