V8! V8! V8! V8を崇拝せよ! | ゴモラでございます

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このポップスタンドの原画は、秋田県にかほ市出身の池田修三さんという木版画家の作品(はじまり(一月))です。

今年、秋田県にかほ市にある道の駅にて、偶然、池田修造さんの作品の販売がされており、何故かしら心に響くものを感じ、お土産にと、この作品のポストカードを購入したのですが、実は、先般、由利高原鉄道に乗った際に気づいたのですが、ラッピング列車が奇しくも池田修三さんのデザインであり、この作品も列車のヘッドマークに描かれており、何かのご縁を感じました。

愚生は、美術に疎いので詳しいことは分かりませんが、木版画家といえば、やはり、同県人の棟方志功さんを思い出します。

「二菩薩釈迦十大弟子」が美術の教科書に掲載されていて、その人物の特徴を捉えた個性豊かな独特の表現がとても印象に残っています。

愚生の大好きな酸ヶ湯温泉や県内至るところにも棟方志功さんの作品が数多く展示されており、青森県民としては馴染みの深い木版画家といえると思います。

秋田県出身の池田修三さんの作品は、同県内においてカレンダーなどに使われており、お祝いごとの際には、池田修造さんの作品を贈り合う習慣が息づいているとの逸話を聞くにつれ、我が県における棟方志功さんのような存在であり、秋田県の方々に愛されている木版画家さんなのだなぁと感じています。

残念ながら、すでにお亡くなりになっておられるとのことですが、没後になって、作品の評価が年々高まっているようで日本各地においても小規模の限定的な作品の展示がされており、鑑賞された方ももしかしたら、いらっしゃるのかも知れません。

何でも今年中ににかほ市に池田修三さんの常設展示施設ができるとのことで是非、鑑賞しに行きたいと思っています。

池田修造さんの作品は、レトロ感覚や懐かしさを感じる方も多いようですが、愚生もそう感じているとともに、儚げな少年、少女達が織り成す哀愁を基調とした幼少期特有の心象風景が表されているようにも感じます。

一見、無邪気そうに見える少年、少女達の内面には、大人の我々には計り知れないような何かしら神秘的なものを秘めているのでしょうか。

生前に「これらの作品は、そのときどきの私の自画像です。」と仰った池田修三さん。

大人になられても、我々が失ってしまった子供の頃に感じた様々な感情をいつまでもお持ちになられたとても繊細な方だったことであると思います。

自らの思いを作品を通じて表現できるって素晴らしいですね。

技巧の面においても専門家ではないのでよく分からないのですが、多彩な色合いを用いた緻密な製作をされていたのではないかと感じました。

淡い色合いの重ね塗りなんかは、多重塗りの工程で思うような色合いができなかったりして相当にご苦労されたのではないでしょうか。

そんなご苦労が垣間見てとれる作品群は、木版画に魅了された池田修三さんの人生、そのものなのでしょうね。

最近、池田修三さんの展覧会が全国各地で開催されているようなので興味のあるかたはご覧になって頂きたいと思います。

そして、いつまでも身近に感じられる、そんな皆さんから愛され続けられる存在であって欲しいと思います。

さて、この作品の指を組んでいる両手をご覧下さい。

どこかで見たことがあるような...そうです!

あの、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」でウォーボーイズが、イモータンジョーを崇める

お祈り?のポーズである「V8」なんです!

「V8! V8! V8! V8を崇拝せよ!」

マッドマックス好きの愚生としては、好きなもの繋がりでヒジョーに嬉しいッ!

作品を茶化しているのではなく、ただ単に愚生が嬉しいと感じているたわいのない事であるので、
池田修造さんをお好きな方、どうかお許し願いたいと思います。

しかし、この指を重ねるポーズの本来の意図は、何なのでしょうね。

V8エンジンを崇拝しているわけではなく、女の子特有の自然な仕草なんでしょうか。

「はじまり」という題であるので、やはり、今後に対しての自然な祈りの表現なのかなぁ。

このような稚拙な感想しか表せない愚生をどうぞ、お許し願います。

今後は、真摯な思いで池田修造さんの作品に接していきたい...です。

あと、池田修造さんデザインのラッピング列車については、後日、ご紹介したいなと思っています。