今回は思いっきり偏った趣味の話。
興味の無い方はスルーでお願いしたい。
日本帝国海軍の航空母艦と聞いて一番に頭に浮かぶのは?
ハワイ真珠湾攻撃での機動部隊の旗艦「赤城」を筆頭に
「加賀」「翔鶴」「瑞鶴」「蒼龍」「飛龍」?
それとも大和型戦艦3番艦を改造した大戦時一の大型空母「信濃」?
※この「信濃」に関しても子供の頃に思い描いていた事と大違いしていた事が分かった(^_^;) 機会があれば書いてみようと思う。
もちろん私もそうでした。
子供の頃 これらのプラモデルに小遣いの殆どを注ぎ込み、いくつの機動部隊を野池に沈ませてしまった事か(ーー;)
インターネットとゆう便利なツールのおかげで知りたい情報を簡単に調べる事が出来るようになった現在、当時は知らなかった艦船の事も解るようになった。
そこで興味を引いた一艦の空母
その生い立ちはとても考え深いものである。
第一次世界大戦終結直後の1921年ワシントン海軍軍縮条約で、日本は敵国になりうるであろうアメリカ・イギリスに比べ六割にしか満たない総排水量81,000tの空母保有しか認められなくなる。
そこで帝国海軍の出した答えが、条約に制限の無い排水量1,0000t以下の小型空母を大量生産しようとゆう事だった。
※ちなみに海上自衛隊が保有する護衛艦の中で一番大型な護衛艦「いずも」「かが」は排水量1,9500t(満載排水量26,000t)
空母じゃないよ! ヘリ搭載型の護衛艦だよ! F35-Bを搭載可能だけどねw
つまり赤城のような3,6000tクラスの空母は条約に引っかかってしまうが、1,0000以下の空母なら何隻保有しようがおかまい無しって事なのだ。
1928年 海軍は排水量9800t・搭載機24機・速力30ノットの小型空母建造に着手する。
この計画で小型空母を量産して敵国との空母戦力の差を縮められるはずだったのだが。。。
ところが一番艦を建造途中に1930年ロンドン海軍軍縮条約で、それまで制限外であった1,0000t以下の空母も総排水量81,000tに含まれる事になってしまった。
これにより「小型空母いっばい作ろう計画」は御破算となり、建造途中の中途半端な性能の空母のせいでキャパを使ってしまい、 大型空母建造もできなくなってしまうという本末転倒な事態。
すでに船体は出来上がってしまったので今更大型化もできず、解体するにも時間とお金がかかってしまう。
縦にも横にも伸ばせない。
そこで海軍が再度出した答えは
「そうだ! 上になら伸ばせるでしょ!?」
一段だった格納庫を二段に重ねて倍増、搭載機を中型空母並みにする魔改造計画。
中型空母の勇「飛龍」 排水量2,0250t 搭載機数57機
屋形舟のような小さな船体の上に高層マンションが乗った不安定さは抜群。
その上に乗った飛行甲板は、大型空母「翔鶴」より高くなる。
格納庫拡大のため居場所が無くなった対空砲・煙突は外側に大きく張り出しヤジロベイのよう。
その名も
「龍驤」(りゅうじょう)
違法建築感がハンパ無ぇwww
海軍からの度重なる無理な注文で、設計の技術大佐もその都度心配になったらしい(^_^;)
追加したバルジを予備重油タンクとしたが それを使ってしまうと転覆の恐れが出てきたので、予備の重油を使えない迷走ぶり。
高角砲を8門から6門に減らし、上部荷重を減らし復原性を確保しようとしたが不安定さは相変わらず。
なんでも旋回するときに傾き過ぎて格納庫の天上エレベーターから水平線が見えたとか、
甲板までの高さが低く 穏やかな海面でも波しぶきを吹きあげるので近づいて来るのが解るとか。
このヘンテコリンな空母の逸話は調べる度に面白くて飽き無い。
その後 海軍を震撼させた「夕鶴事件」「第四艦隊事件」という、海軍艦艇の悪天候下での脆さが浮き彫りになり
龍驤もバルジの大型化、550tのバラスト積載・燃料タンクの一部に海水充填、格納庫内の防火扉の廃止・消火装置の撤去、艦首甲板カサ増し、格納庫後端の甲板扉閉鎖 等々、良いのか悪いのか解らない改造を施され
1937年 支那事変が発生。 ようやく外洋に出られるようになった龍驤は「加賀」「鳳翔」と共に初陣をかざるのでした。
どう見ても戦力外通告されそうな龍驤だが「赤鬼、青鬼さえ後ずさりする」と言われた厳しい訓練で性能の低さをカバーし、忙しい正規空母の穴埋めとして旧型艦載機搭載ながら南方資源地帯確保を成功に導き、インド洋通商破壊作戦、北太平洋アメリカ軍基地の爆撃と、そのヘンテコリンな姿に似合わぬ大活躍!
高角砲で敵輸送船を沈める巡洋艦顔負けの戦果まで。
見事白鳥に化けたかと思える活躍の龍驤。
ミッドウエイでの大敗で正規空母を失った為、主力機動部隊の一翼を担うまでになる。
そのアヒルの子にも最後の時は訪れる。
1942年8月 泥沼の消耗戦、ガダルカナル島奪還戦の一つとなる第二次ソロモン海戦において、龍驤は航空巡洋艦「利根」、駆逐艦「天津風」「時津風」を引き連れ、地上飛行場攻撃との名目の「囮」として進撃。
※囮では無いとされる文献もあるが、飛行場攻撃作戦としては どう見ても?な戦力。今回は無事だった「天津風」だが1944年1月、 米潜水艦からの魚雷を受け陽炎型駆逐艦とは思えない姿に(;▽;)
その隙に主力の「翔鶴」「瑞鶴」がアメリカ空母艦隊に攻撃を仕掛けるはずが。。。
空母エンタープライズに250kg爆弾3発を落としただけというお粗末な結果に終わる(ーー;)
せっかく囮の役目を果たした龍驤だったが、無傷の空母サラトガから発艦した攻撃隊に見つかり猛攻撃を受ける。
必死に零式艦上戦闘機を発艦させるが間に合わず、ドーントレス艦上爆撃機が放った爆弾が飛行甲板に命中。甲板上の艦載機がすべて吹っ飛ばされてしまう。
※龍驤の飛行甲板は狭く、一度に6機程度が限界らしい
艦橋付近にも爆弾をくらい魚雷3発も命中(文献によりその数は諸説あり) バランスの悪い船体を右舷に傾斜させていく。
今にも沈みそうな龍驤だったが、「利根」「天津風」「時津風」による乗組員救助が終わるまで必死に耐える。
その姿は 「醜いアヒルの子」として世に生まれたが、見事な操艦で「白鳥のごとき活躍」をさせてくれた乗組員に対する恩返しのよう。
生き残った乗組員と不時着機搭乗員の救助を見届けた龍驤は、ガダルカナル島北方の海へと静かにそのヘンテコリンな姿を消したのであった。 合掌
長々と申し訳無いが、何故こんな事を投稿したかというと
イーグルモス世界の軍艦コレクション No,23 空母龍驤
欲しくてたまらなくなりポチッてしまったのだ
中型空母 飛龍との比較
小さな模型でもわかる違法建築ぶり
この大きさしかないのに搭載機数はほぼ一緒
同じ違法建築艦「戦艦 扶桑」
このシリーズ 文句を付ければ色々あるようだが
アチキにゃコレで充分満足じゃw
※2021、7/12 一部修正しました。
2021,8,2 外部リンクを加筆



























