月と蟹
渋谷区と新宿区の境界
社会保険労務士(社労士)・行政書士のすさき
です
道尾秀介さんの月と蟹
を読みました
先日、発表された直木賞受賞作品です
- 月と蟹/道尾 秀介
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クラスで仲間外れにされている慎一
と春也
2人が始めたヤドカリを神様に見立てる秘密の儀式
同じクラスの鳴海
が、それに加わる
ヤドカリは、生まれたばかりの頃はエビのような形をして海中に浮遊しているらしい
貝を身に纏うまでは、危険にさらされているものの、自由に動き回ることができる
成長して貝を身に纏うようになると、外敵から身を守ることはできるが、動きが制限されてしまう
人間の子供は、生まれたての頃は、自分の欲求を泣くことでしか表現することができない
そして、気分の良い時は、心から笑う
計算も誤魔化しも一切ない
子供もある程度成長してくると、赤ん坊のころのように、すべてをストレートに表現しなくなってしまう
話してしまえば楽になれるかもしれないことでも、自分の中に納めてしまう
それは、周りへの配慮なのか、自分を守るためなのか
それが大人になることなのか
お前、あんまし腹ん中で妙なもん育てんなよ
祖父が慎一に言う言葉が印象的だった
子供の残虐な部分や自分の力ではどうすることもできない環境へのいら立ち
そんな心の暗部を印象的な表現で丁寧に描写している作品だと思いました
改めて、道尾秀介さんは、この作品で直木賞を受賞したのか、と思った次第です
ファンの間では賛否両論あるようですね
最後までおつきあいいただき、ありがとうございました![]()

