経営コンサルタントのGENIEです。
前回から更新するまで随分時間が経ってしまいました。
私が考える『企業の資金調達』には、3ステージがあると前回話しました。
第1段階 緊急を要する資金調達
第2段階 事業計画内の資金調達
そして、今回は最後の段階です。
第3段階 『銀行借入が必要ない資金繰り』
この段階は、私が独立してから1番やりたかった部分。
借りないで良いといことは、つまりお金があるということ。それも、毎年。
言葉を変えましょう。
毎年売上が増える。毎年利益も増える。いわゆる増収増益。
実はこれ、銀行への資金調達相談をする第1段階ではとても重要なのですが、社長が口には出さない本当の悩みを解決していません。
利益を出すために税理士の先生に相談することって、よ〜く考えるとおかしくありませんか?
決算期が終わり、決算書を作るはずなのに、結果が出た後に利益が増える(税金を考えて減らす)ことは、期が代わった後に前の期のことで社長が悩んでるということです。
例えれば、車の運転をするとき、前を見てアクセルを踏むのに、車を走らせてしばらくの間、後ろを見て走ってるような状態。ありえなくないですか?
大なり小なりありますが、決算粉飾している会社は国内で9割といいます。銀行や取引先対策で利益を増やすのか、税務署対策で利益を減らすのか。社長の悩みは、キャッシュアウトなのではないでしょうか?
そこで、理想は第3段階『銀行借入が必要ない資金繰り』です。
社長が悩まずにすむのは、増収増現預金。
毎年キャッシュが増える状態が、社長が望む姿なのです。P/Lの利益とB/Sの現預金の金額は一致しません。理由はキャッシュ化のタイムラグと粉飾。
社長に大事なのは現預金、意識するのはB/Sなのです。
それでは、売上だけでなく現預金を増やすためにはどうするか?
答えは、借りない体質を作る組織づくり。
社長の夢の実現を中期計画策定だけに頼らない。幹部を筆頭にした社員たちが社長の分身になり、数字を追いかける戦闘集団にすることです。
お客様に喜んでもらわなければいけないことは、価格でもサービスでもありません。わが社があること、つまり会社の存在価値なのです。
そのために、長生きな会社にする必要があります。それが、増収増現預金。
そして、社長の意思を理解した数字を追う社員たちが、それを可能にします。
ここで間違えていけないことは、数字意識をどのように行動に落とし込むかということです。
私がこれから特に力を入れたいことは、このような人材の育成(社員教育)による社長の悩み解決です。
次回は、私のこれまでに取り組んで気付いたことを紹介したいと思います。
それでは、また次回。
