８月２０日の「雨の朝」である。晩夏になり、猛暑日の連続記録からやっとのことで
抜け出した本日は、午前中は雨が降りやすく、終日にわたって雲が広がりやすい天気
のようである。
しかし、不快な蒸し暑さを早朝から感じており、闘病中の小生の体調はなかなかすぐ
れない一日になりそうである。

怖い事象の代表として、「地震，カミナリ，火事，オヤジ」という。これは江戸時代
から言われているらしい。

「地震」は怖い。特に天気予報のように正確な予報が出来ない現状では、地震の情報に
振り回されるばかりある。「南海トラフ地震～臨時情報の巨大地震注意」が発出された
１週間が、お盆休みの時期と重なり、まるで「地震の襲来予告」を受けたようであって
不気味だった…。だが、科学的には低精度であり、「オオカミ少年」のように振り回さ
れた結果になったが、「備えよ、常に」との気持ちを高める結果になったようである。

「雷（カミナリ）」も、小生は苦手だ。

一昨日の晩も雷鳴と共に雨が降り、落雷の音が怖かった。おそらく好きな人はいない
だろうと思う。

ただ、カミナリはこの季節に「稲の穂先（イナズマ）に実をつけてくれる」とも伝え
られている。もちろん、カミナリがもたらす雨は水田には不可欠だ。

２５日間も続いた猛暑日が、昨日でやっと中断して、本日は雨模様の一日になるかも
しれないと感じる８月２０日の早朝である。

「火事」も分かる。なにしろ、昔の日本の家は木と紙で作られていたから、火事には
めっぽう弱いのである。江戸時代に「火付け（放火）」は則、死刑であった。人々の
恐怖が刑罰を重くしたのだろう…と容易に推定される。

さて、不思議なのは「オヤジ」だ。確かに、昔のオヤジは怖かった。しかし、それに
しても…である。

「地震、カミナリ、火事」と同列とは考えにくい。なぜだろうか…。

「地震，雷，火事」などの災害に匹敵するほどに「親父」が怖かったのは、「年長の
男性により支配される家族制度である家父長制」の下でのことであって、戦後の民主
化と共に家族制度が大きく変化した現在では、「親父」はそれほど怖いものとは思わ
れていない。

尤も、「親父」には台風を意味する「大山嵐（おおやまじ）」が変化したという説も
あるようだが、どうやら俗説にすぎないようである。

「地震、カミナリ、火事、オヤジ」に想う晩夏の雨の朝に…