柿生・新百合ヶ丘の遺言・相続相談室☆行政書士みやはら法務事務所

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●遺言書の作成、財産の管理・見守り・任意後見・死後事務、相続の手続き
※飲食店のコンサルティング業務は現在行っておりません

当事務所は行政書士事務所として主に遺言書の作成、相続の手続き、任意後見業務を行っております。些細なことでもぜひお気軽にご相談ください。






一年ぶりのブログです。

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

まずは昨日の大地震。

新年早々、大変なことが起こってしまいましたね…

心よりお見舞い申し上げます。

僕は大きな災害が起こる度いつも、たまたま自分はそこにいなかっただけで自分に起こってもおかしくなかったと考えます。

でも今回はお正月ですからね… 心穏やかに過ごされていた方も多かったと思います。こんなことになるなんて…

一夜明けて徐々に被害が分かってきたようですが、家屋の倒壊、火災、津波。ひどい状況です。

寒い中、大変な目に遭われた方たちの無事を今はただ祈るばかりです。

 

 

 

毎年お正月には前年の振り返りと今考えていることなどをダラダラと書き連ねていますが、いつも長くなりがちなので(なんせ考えていることが多過ぎて…)今年はあまり長くならないよう心掛けつつ、ちょっと書いてみようと思います。

 

 

昨年一年間を振り返ってみると、相変わらずですが仕事ばかりの一年でした。もともと僕は仕事とプライベートを区別するほうではないのですが、今の仕事は一部のお客様については24時間365日対応しているので、夜中に病院へ駆けつけることもあれば土日祝日に仕事が入ることも普通にあります。かと言って、仕事に追われているというわけでもなく、自分のペースで時間を配分しながらボチボチやっています。

 

売上は前年と変わらないか、少し増えたくらいかな。

人の役に立つことができて、その報酬として食べていけるくらいのお金をもらえればそれで十分幸せだと思っているので、今の仕事のペースは悪くないと思っています。

とにかくこの仕事は人から「ありがとう」と言ってもらえることが多いんですよね。感謝されているという実感が持てる。本当に有り難いことです。

でも、それに甘えずもっともっとレベルアップしていかなきゃと思う今日この頃です。

 

例年通り、昨年も受任した案件はすべて紹介案件でした。人との繋がりだけでなんとかここまでやってこれています。

僕は相続の案件を中心に扱っているので人が亡くなると仕事が増えます。そういう意味で、昨年は受任した案件数は増えました。世間では例年より多くのミュージシャンや有名人の訃報がありましたが、やはり僕の周りでも亡くなった人は多かったです。

 

日本人の平均寿命は2020年をピークに下がっています。2021年から超過死亡数が異様に増加しましたからね。「人生100年時代が来る」なんて言っていましたが、データを見る限り、そんな時代が来ることはまずないでしょう。100年どころか90年にもならないと思います。いまだに「人生100年」なんて言っている人はデータを見たことがないのでしょう。

まぁ、長生きしたくないと常々思っている僕としては平均寿命なんてどうでもいいのですが、ますます「どう生きるか」が重要になってくるのではないでしょうか。

 

昨年亡くなった坂本龍一さん、鮎川誠さん、伊集院静さん。

僕は10代の頃から彼らの影響を受けて歳を取ってきました。

そして、自ら命を絶ったryuchellさん、イ・ソンギュンさん。

大好きな人たちが亡くなるのは本当に悲しいですね…

ご冥福をお祈りいたします。

 

 

昨年は世界的にもいろんなことがあり過ぎた一年だったと思います。特にイスラエル・パレスチナの深刻な状況には心を痛めています。イスラエル軍、ネタニヤフ政権がやっていることはジェノサイドであり民族浄化です。こんなこと許されません。

ガザ地区では既に5,000人以上の子どもが殺されていますが、このSNSの時代、世界中の人々が見ている中でこのようなことが行われていて、それを止めることができないなんて…

西側諸国が今まで言ってきた人権って何だったのでしょうか?

僕自身、支援金を送ったり、署名に参加したりした。世界中で親パレスチナのデモが起こり、ロンドンでは30万人規模になった。でも止まらない…

一刻も早く停戦してほしい。

どうすればいいんだろう。本当に虚しくなります。

 

ウクライナの戦争も続いている。スーダン、シリア、イエメン、ミャンマーなどでも内戦や紛争が続いている。デフォルトに陥ったスリランカやガーナでは貧困率がどんどん上がっている。

今年は台湾の総統選挙やアメリカの大統領選挙を初め、世界中で大きな選挙があるので世界は混迷の一年になると思います。

 

 

そして、日本。

この30年間、先進国で唯一経済成長していない国、日本。

一人当たりGDPが韓国や台湾にも抜かれ、G7でも最低になった日本。

一応「国民主権」ということになっているけど、実際は主権者意識のない人が多い日本。

自民党、ジャニーズ、宝塚、吉本興業など自浄作用のない腐った組織が強大な力を持ち、共犯関係にあるマスコミとそれを容認する大衆によって倫理観が地に落ちた日本。

とりわけ昨年はマスコミのクズっぷりが目立った一年でしたが、政治が悪いとかマスコミが悪いというより、悪いのは本気で怒らない国民じゃないかと思うんです。自分たちの手で変えていかなきゃいけないのに。

自民党の裏金問題にしたって検察頑張れじゃなくて国民それぞれが選挙で落とすべき話じゃないのか。ジャニーズ、宝塚、吉本の問題も国民それぞれが支持するのをやめて離れていけばいいだけの話じゃないのか。そうすれば腐った組織は存続できず淘汰されていくと思うんですけどね。

 

 

『君たちはなぜ、怒らないのか』

これは映画監督・大島渚さんの二人の息子が書いた本のタイトルです。大学教授の長男・大島武さんとドキュメンタリー映画監督の次男・大島新さんが父・大島渚を知ってもらうために大島渚さんの言葉や思い出を綴った本です。とても面白い本でした。

なぜ、そんなに物分かりがいいんだ?なぜ、怒らないのか?

大島渚さんは息子たちや世間の人々に対して苛立っていた。怒りの感情を大事にし、怒りをエネルギーに変えてきた。それは大島渚さんの映画や言動を見れば分かりますよね。

 

僕も常々、物分かりの悪い人間になりたいと思ってきました。世間一般では物分かりのいい人が賢いとか大人だとか思われがちですが、僕は全然そう思わない。僕は物分かりの悪い、空気を読まない人間になりたい。

何でもかんでも「そういうものだ」「仕方ない」と捉え、他人事みたいに批評したりするのが賢いと思っている人が多いように感じます。もっと自分事として怒るべきだ。

 

そんな怒りに満ちたドキュメンタリーの映画を昨年は古い作品も含めたくさん観ました。大島新監督の『香川1区』や『劇場版センキョナンデス』、『NO 選挙、NO LIFE』など選挙を描いた作品や、民主主義について考える『ヤジと民主主義』、『ボストン市庁舎』、『コレクティブ 国家の嘘』、『妖怪の孫』もすごく良かった。

『ボストン市庁舎』なんて4時間以上もある映画ですが、ボストン市政を支える市役所の舞台裏を描いたドキュメンタリーで、民主主義とは何かを考える素晴らしい作品でした。

更に長い6時間もある『水俣曼荼羅』も素晴らしかったなぁ。あの『ゆきゆきて、神軍』の原一男監督が未だに続いている水俣病の問題に迫った渾身の一作です。

他には、内戦が続くシリアでジャーナリストの女性が子どもを産み、命がけでカメラを回し続けたドキュメンタリー『娘は戦場で生まれた』や、東京に住み難民認定を受けられず仮放免状態のクルド人青年を追った『東京クルド』もすごく良かったですね。

 

おすすめしたいドキュメンタリー映画は他にもたくさんあるけど、これらの作品の根底にあるのは現状に対する怒りだと思うんです。おかしいものはおかしい。一つ一つの物事をちゃんと見て考えろ!ということだと思うんです。

大きな悪事が明るみになると「これを機に膿を出し切る」なんて言ったりするけど、結局グダグダになってしまうのがオチ。

だって、みんなすぐに忘れるから。

怒り続けること、そして声を上げ続けること。

そうしないと何も変わらないのにね。

 

 

日本は戦後、「民主主義」の看板は出したものの結局それに辿り着くことなく崩壊へと向かっています。統治権力の側が法を無視しているので法治国家とも言えません。行政が肥大化し三権分立も機能していません。先ほど書いたように日本はもう経済大国でもないし、もはや先進国からも脱落しつつあります。

ジャニーズや吉本興業の悪事に対する世間の反応を見ても、日本人の人権意識は極めて低いと言わざるを得ません。そういった意味では国連からもいずれ離脱していくのかもしれません。そうなるとまさに「新しい戦前」ということになります。

 

うーん、やっぱり未来は暗いな(笑)

でも絶望したくありません。

昨年一年間でおそらく一番リピートした曲、アイナ・ジ・エンドの『キリエ・憐れみの讃歌』。僕にとっては祈りのような救いの歌でした。

「世界はどこにもないよ だけど今ここを歩くんだ

 希望とか見当たらない だけどあなたがここにいるから」

 

それと大好きな脚本家・坂元裕二さんのドラマのセリフ「世の中に希望がないからって一人一人に希望がないわけじゃない」もそうだけど、結局、個人的な関係に希望を見出していくしかないのかな。絶望してしまいそうだけど、絶望したら負けですよね。

うん、そう思います。

 

 

さぁ!今年はどうなることやら。

久しぶりのブログだけに結局長くなってしまったな…

正直、書き足りないけど(笑)

ほんとすみません。どうせこんな記事を読む人なんてほとんどいないだろうけど、自分の記録として今年も書いてみました。

 

では改めて、今年もよろしくお願い申し上げます!

 

 

最後に。

先ほど金沢に住んでいる友人から無事だという連絡が入りました。なんだかホッとして涙があふれました。本当によかった。

ガザの状況を見る度、俺は毎日ご飯を食べてていいんだろうか、あったかい布団で寝てていいんだろうか…なんて考えたりする。昨日の地震のニュースを見ていても同じように、俺はおせちなんか食べてていいんだろうか、こんなひどい状況の人がいるのにと思ってしまう。

でも、それぞれに守るべき生活がある。守るべき人がいる。

僕らは前に進んで行かなくちゃいけないんだよね。

 

自分にできることは何なのか。

 

うん、今年も頑張ろう!