遅くなりましたが、昨日帰国しました。
一日遅れていたらどうなっていたことかと・・・。

一昨日、マレーシアフランチャイズチェーン協会の方と夕方から夜にかけて熱のこもった議論をしてきました。
正直なところ、これほど議論ができるとは思っていなかったので、非常に嬉しい対応でした。

マレーシアのフランチャイズ法は一般的に非常に厳しいと言われています。
過去に行った韓国やオーストラリアと比べても、確かに一見すると厳しいという印象は受ける気がしました。しかし、よくよく見てみれば、規定の一つ一つは想定できる範囲から大きく逸脱はしていません。

ただし、注意をしなければならない点がいくつかありました。
一つは、法令違反に対して、非常に厳しい刑事罰が課せられている点でしょう。これは実際に他国にはない規定ぶりです。そもそも民対民の契約であるフランチャイズ契約に対して国家が介入して、このような規定をしなければならないということを命じること自体、非常に自由競争に対して制限的なものであるにもかかわらず(ただし、これは目的を達するために必要な制限であれが、目的が正当な限り合理化されうるとは思いますが)、このエンフォースメントを刑罰という手段を使うというのは、ある意味非常にイレギュラーなものではないかと思います。
次に、運用上や法律に書かれていない規則上の問題として、法律だけからは見えてこない点がいくつかあるということです。これについては、フランチャイズ登録をするにあたっての要件が非常に厳しく、そういった意味でハードルになっていることも事実でしょう。
さらにもう一つだけ挙げるのであれば、国内企業と国外企業に対する取り扱いに非常に大きな差があるという点が注目されます。これはブミプトラ政策の一環なのでしょうが、国外企業にとっては非常に大きな障害になりうる可能性があります。

こういった点を十分に考慮した上で、マレーシアのフランチャイズ取引はしなければならないという点では、マレーシアの法律は確かに国外企業にとっては難しいものであるのかもしれません。
Kuala Lumpurとは「二つの泥の川の合流地点」という意味ががあるそうで、今日、その合流地点とやらを見てきました。合流地点にはクアラルンプール最古のモスクが建てられていて、この地がKLの人にとってどれほど大切かがわかります。

クアラルンプールは、現在午後19時半です。やっと暗くなって、ホテルから見えるKLタワーやペトロナスツインタワーのイルミネーションが美しく輝いています。

今日は、観光にちょっとだけ出かけましたが、昼に突然のスコールに慌ててカフェに駆け込み、コーヒーを飲みながら雨が上がるのをまっていましたが、一瞬小降りになった隙にホテルに戻ってきて、部屋でマレーシアのフランチャイズ法を読んでいました。

マレーシアのフランチャイズ法は、今までに読んだどのフランチャイズ法よりも強烈です。
今までに読んだフランチャイズ法は、民事的な効力を規定しているものしかありませんでしたが、マレーシア法では刑事的な効力が明示されています。
犯罪を構成する場合の要件と、その場合の刑罰が規定されていて、だれがどのような手続きの中で起訴するのかという点についても規定があるのです。

正直、最初に読んだときはかなり驚きました。

果たして、このような法律を作った意図というのはどこにあるのでしょうか?
フランチャイザーもフランチャイジーも当然のことながら規制が強ければその分大変になるわけですが、それでも法律を作った意味合いについては興味深いところです。

明日、フランチャイズチェーン協会でそういった点も話を聞いてみようと思っています。

明日は、FC協会で人と会った後に、そのまま空港に直行して、深夜の便で北京を経由して、日本に帰国(日本到着は明後日です)の予定です。

それでは、また!!


フランチャイズビジネス専門 川本法務事務所の業務記録-泥の川の合流地点
フランチャイズビジネス専門 川本法務事務所の業務記録-モスク
中国2日目です。
今日は、午前中にフランチャイズビジネスに詳しい弁護士さんとお会いしてきて、その後通訳の方と一緒に食事をしてきました。

午前中のレクチャーではフランチャイズ法について非常に詳しく説明をしていただき、疑問に感じていたことについて解消していただいたように思います。

こちらに来て思うことは、中国とのビジネスは怖いと思っている日本人が非常に多い反面、その理由の大半が勝手なイメージと、日本国内と同様の感覚でビジネスをしたいという勝手な発想から出てくるものであることが理解できます。

その原因の一部は、日本における報道の問題であり、もう一つは契約などをよくも悪くも二の次にする日本人のビジネスマインドにあるように思えます。

むしろ、中国的発想の方が世界の流れに近いのかもしれません。

つまり、ビジネスで相手にやって欲しくないことや、こちらサイドが問題意識を持っている点は、細かく契約書に書き、相手に約束をさせると同時に、そのエンフォースメントをしっかり考えるということが重要なわけで、それはアメリカとビジネスをしても、ヨーロッパとビジネスをしても同様だと思います。

そういったことを感じた一日でした。

ところで、中国は法律を守らないとか、行政府の力が強くて、袖の下が未だにまかり通るとかっていう話をよく聞きます。
もちろん、そういった側面が全くないわけではないのかもしれません。
でも日本でも、それに似たような話はときどき聞きますし(役人への贈賄はかなり減ったでしょうが、それでもたまに事件は起きますし・・・)、中国固有の問題ではないと思います。
また、皆さんが口々に言っていましたが、沿海州側は、かなり法に則った執行が行われているような印象です。

明日、中国からマレーシアに移動しますが、中国滞在の2日間でかなりの収穫を得たように感じられます。

明日は、朝6時にホテルを出発して、マレーシアへと行ってきます。
明日のブログは、クアラルンプールから更新予定です。