子どもが力を発揮するためには

 

どうしても親のサポートが必要な場面がある。

 

そしていま、自分の力を発揮することができない、

 

本当ならできるはずのことが、できないままになっている

 

子どもが増えている・・・

 

小さなボタンの掛け違いが作り出す

 

誰も望まない結末とは?

 

 

 

 

親の役割について、考えたことはありますか?

 

 

親の役割には相反するようなものもあります。

 

 

たとえば、「見守る」と「背中を押す」というのは

 

一見すると相反しているように感じられるかもしれません。

 

親には様々な役割があります。

 

 

・受け入れてあげること

・見守ってあげること

・気づかせてあげること

・一緒に頑張ってやること

・力を貸してやること

・なぐさめてやること

・認めてあげること

・安心感を与えてあげること

・間違っていることを間違っていると伝えること

・正しいことを教えること など

 

 

 

実際にはこういった様々な役割があって

 

その時々に応じて使い分けていく必要があるのですが

 

 

いつの時代も、この中から1,2つだけが

 

「これこそ子育てで大事なことだ!」とピックアップされて

 

そればかりが強調されるということが起きます。

 

 

 

 

50年ほど前でしょうか、そのころは、学歴社会で

 

子どもに勉強をさせることこそ、子どもの幸せだと

 

言われていた時代があります。

 

 

 

 

子どもの気持ちを尊重して受け入れたり

 

見守ったりすることは

 

当時の子どもにも絶対に必要であったにもかかわらず

 

話題にも出ないほど

 

 

 

とにかく勉強させる、お尻を叩いてでも

 

親の言うことを聞かせていい大学、いい会社に入れる、

 

子どもが嫌がっているとしても

 

子どもはまだわからないだけ、将来的には必ず子ども自身も

 

感謝できる結果になるのだから!

 

 

 

 

 

そんな一部分だけを強調させた子育ての結果

 

 

 

心をないがしろにされて

 

うつや引きこもりなどの心の病に陥るひとが

 

たくさん出てくるようになり

 

 

その時代の親子たちは、高齢の親が

 

引きこもりの子どもの面倒をみているような現実があります。

 

 

 

 

そんな結末がみえると

 

今度は心の大事さに注目が集まるようになりました。

 

 

 

 

そうすると今度は

 

ありのままを受け入れる、否定しない、

 

子どもの考えや想いを尊重する、

 

といった価値観が飛びぬけて出てきて

 

 

 

 

間違ったことをしても正しく子どもを叱れない親、

 

サポートして背中を押してやることで

 

子どもが乗り越えていける壁でも

 

そのままでいいんだよ、とバックアップしないことで

 

乗りこえられるはずの壁を乗り越えられない子ども

 

いま、たくさんいます。


 

 

 

3年ほど前に、小学校3年生の不登校の子を持つお母さんが

 

私のところへ来られました。

 

 

 

一年生の夏休み前から不登校で、

 

親としては学校に行かなくてもいいと思っているし、

 

親はありのままを受け入れてあげたいからと

 

口出しせずに見守っている、学校に無理に行くようには

 

言わない方がいいと言われたので、学校について話すことは

 

もうずっとなかったとのこと。

 

 

 

でも、息子さんがここ最近、なんだかイライラしていて

 

親にあたるようになり、不登校であることを受け入れてきたのにと

 

子どものその態度にも正直腹がたつところもあるし

 

子どもの態度が悪くなってきたあたりから

 

自分の子育てにも不安を感じることが増えた、

 

不登校になったことにもモヤモヤするようになった、

 

といった状況でしたが

 

 

こども心理や、子どものサポートの仕方などを

 

お母さんが学ばれて

 

 

 

この子は3か月後に、学校に行けるようになり、

 

いまは中学生になりました。

 

 

 

学校に行きたくない、と言ったのは当然本人ですが

 

こどもというのは、いやなことがあっても

 

それを解決する能力はまだまだ未熟です。

 

 

 

ですが、今の時代は

 

自主性や子どもの尊重が大きく歌われていることで

 

 

 

親は見守っておくだけがいいと判断し

 

親のサポートがちょっとあれば、それが学びとなり

 

成長してステッアップできることなのに

 

子ども一人の力に任されることによって

 

乗りこえられないままになっている子どもがとても増えています。

 

 

 

 

そのような子どもたちがつらいのは

 

自分が壁を乗り越えられないことだけではありません。

 

 

 

 

適切なサポートをしてもらえる家庭の子どもは

 

いろんな困難を成長しながら乗り越えていきます、

 

その経験から、自信や自主性など様々な力も育っていくので

 

そのうち自分ひとりでもいろんな困難を乗り越えるようになります。

 

 

 

 

自分にはできないことを、スルスルと友達は乗り越えていく…

 

どうして自分にはできないんだろう、あの子はできるのに、

 

と「自分への自信」を失っていくことにつながってしまうのです。

 

 

 

 

 

見守ることも大事、でも時には背中を押してやることも大事、

 

親が教えてあげることも大事、口を出さないことも大事、

 

子育てはこういったバランスがとても大切です。

 

 

 

子どもの心は年齢ごとに段階を踏んで発達していきます。

 

今うちの子にはどんなサポートが必要なんだろう?

 

それがわかれば、ラクだと思いませんか?

 

 

 

先ほどの不登校の子のお母さんは

 

この年齢ごとの子どもの心の発達を学び

 

いまわが子にどんなサポートが必要な段階なのかが

 

わかるようになったことで

 

過保護すぎるのかな?過干渉なのかな?放置しすぎかな?

 

などと迷わずに、お子さんのサポートが自信をもって

 

できるようになりました。

 

 

 

だからこそ、お子さんは学校に行けない、という壁を

 

お母さんのアシストにより乗り越えることができたのです。

 

 

 

 

お母さんのアシストがあっても乗り越えたのは自分、

 

そして学校生活を送っていくなかでも

 

適切なサポートや励まし、そして見守ってもらえる環境のなかで

 

この子はしっかり心もカラダも成長させることができました。

 

 

 

親の役割は適切なときに、適切なものを。

 

 

 

子どもの歩く道の足元の石を

 

親がよけてあげたほうがいい年齢もあれば

 

石があったらよけてね、と教えたほうがいい年齢もあれば

 

石があるよ、と教えてあげるだけでいい年齢もあれば

 

自分で気づけるかしらと見守ってみるべき年齢もある。

 

自分でできるけれど、足を怪我しているときならば

 

親が石をよけてあげたほうがいいときだってある。

 

 

 

 

わが子にいま、どんなサポートが必要なのか、

 

子育てにも発達心理学からその指針があります。

 

 

 

親の役割をバランスよく発揮して

 

お子さんの可能性を最大限伸ばしてあげる子育てを

 

していきたいですね。

 

 

 

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