「変数の宣言」は今回まで省略して来ましたが、皆さんが自らプログラムを組んだときに、誤りを見つけやすくするため、「変数の宣言」の記述方法をご説明します。
「変数の宣言」の構文は 「Dim 変数名 As 変数の型」 ですが、変数の型 は後でご説明予定としますので、とりあえず、「Dim 変数名」となります。
「変数の宣言」と記述していますが、「変数名の宣言」と考えて下さい。この「変数名の宣言」により、次に出てくる「Option Explicit」と言う命令文?がプログラム開発における誤りを見つけやすくしてくれます。
なにはともあれ実際にプログラムを動かし、誤りがどのように判りやすくなるのか体感して下さい。hiro-yukioのサイトより「Option ExplicitとDim変数宣言.xlsm」をダウンロードして下さい。
Module3の「Sub どこかに誤りあり_セル範囲の把握_取得()」プログラムを実行してみて下さい。
「コンパイルエラー:変数が定義されていません。」と言うメッセージが表示されました。「OK」をクリックして、「■」(リセット)をクリックして下さい。下図を参照して下さい。
「Option Explicit」と言う命令文?を記述することにより、変数が宣言されていない 変数名らしきもの が反転文字になり、この文字列が 誤り と言うことになります。「Dim 対象シートの最終列」と変数の宣言をしているのですが、プログラム内では、シート を誤って ブック と記述し「対象ブックの最終列」となっています。この様に変数のスペルチェックの役割を担っています。サンプルのプログラムの様に数行のものであれば、目で確認も出来ると思いますが、数百行にもなるプログラムのチェックを人の目で行うのは至難の業です。「Option Explicit」を使用することに対して賛否両論ある様ですが、わたしは使った方が良いと思います。
次に変数宣言の具体的な記述方法のご説明です。
下図の2つ目の赤枠内に次の様に記述してあります。
Dim 対象シートの最終行
Dim 対象シートの最終列
これで、変数宣言の記述は完了です。上述していますが、「変数の型」については改めてご説明予定です。
それでは、誤りを修正して再実行させるか、2番目の修正済みプログラム「Sub 誤り修正後_セル範囲の把握_取得()」を実行して見て下さい。
次回は、「はっきり明示」を 特殊な変数 で表現する方法をご説明予定です。お楽しみに。
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