私の生まれ育った大分県国東(くにさき)半島には、古い家の庭先に不思議な小宇宙を見ることができます。
「盆石?」この名称が適切なのか?、確か小さい頃に祖父がこう云っていたと記憶しています。
勤めの関係で大分県内各地を転勤・居住しましたが、故郷の国東半島以外にはあまり見かけませんでした。
大きな石(岩)を横たえて池(水面)を掘り込み、その池に石(岩)を立て松等を頂上付近に植えます。
加えて、ツツジやセキショウ等のアクセントになる植物を植え、自然の岩山の景を再現します。
それを家の玄関先や座敷前に、庭の一部として据えています。
何故なのでしょうか?
ある人の説によれば、古代から修験道が栄えた国東半島一帯は、修行のために「里から里」「峯から峯」を巡る修験者を慰める(もてなす)ために、修行の場である峯々を家の前に再現したものと云われています。
国東半島の人々の信仰心と優しさが生みだした文化でしょうか?。
次回からは、その盆石?の画像をアップしてご紹介していきます。