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drop of drop

やっほー



第3章 君ノ声ハモウ届カズ

「はぁっ…」

夢を見た。

私ではない誰かが私になっている夢。

汗で寝間着が肌にひっついて
気持ちが悪い。

「夢…だよね。だって私は紅葉だもの」

そう言って呼吸を落ち着けようとするが
さっきから心臓がバクバクしている。

なんだかとても胸騒ぎがする。

私が間違っているような
そんな予感。

必死で私は私を証明しようとする。

「わ、私は学校に行って、授業を受けて、
帰ってきたの…それで……あれ?」

おかしい。

「私……なんでここで寝てるの?」

おかしい。

「なんで夜なの?」

おかしい。

「なんで私はここまでの記憶がないの?」

空白。

空白だった。

私は空白だった。

「…違う」


空白。



  違う


空白。



  違う


空白。

  
  違う


空白。


  
  私は


空白。


  
  私は


空白。

  
  私は


空白。



  私は?


空白。



  私は


空白。


「私は……誰?」

「紅蘭は、誰?」

「**は、誰?」

「私は紅蘭」

「あなたは紅葉」

「**は**」


あれ?

あれれ?

「私は、誰と会話しているの?」

ねぇ

「誰かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 助けてよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


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