友人が話ていたこと。
何気ない会話をしており
ふとお互いの人生を振り返った
過去の話題へと流れが変わった。
友人も、それはそれは
苦労をした人生を歩み
とある身内の不幸の話については
聞いているだけで涙が溢れた。
友人は母子家庭で育ち
父は離婚後、別の思い人と再婚。
両親が離婚をしたのは
彼女が15歳の頃だった。
父とはあまり良い思いではなく
かと言って連絡を全く取らない
関係ではなかったそうだ。
しかし父が再婚後
異母兄弟となる子が出来てからは
その連絡も次第に減り
年に数えるほどとなってしまった。
しかし
彼女が20~21歳の頃の3月
その連絡ももう、二度と
来ることの無いものとなった。
死因は自殺。
その連絡は彼女の祖母からだった。
その年の正月に
珍しく父から、出掛けないか?と
誘いの連絡があったそうだが
彼女は私用の為にやむ無く断った。
ことがあったのは
それから2ヶ月の後の話。
友人はとても悔やんだ。
また、葬儀は密葬となり
血縁者であるも、
父は再婚していた為
葬儀のみの参加で
通夜の晩は側にいることすら
叶わなかった。
彼女の悔しさは
これだけではない。
葬儀の際に祖母が放った一言
「この子の人生、幸せなことは
なにもなかったんじゃろうな。」
故人が自殺の場合、
おおよその家庭では密葬となる。
それは昔からの仕来たりや
世間体を考えた為であることは
彼女も知っていた。
しかし
だからこそ
余計につらかったのであろう。
人生に幸せなことが
何もなかったのであれば
せめて、知人や友人、親しい人に
見送ってほしかったのでは。と
彼女はその場で心の中で叫び
涙をこらえていたという。
自身が亡くなる際
「いい人生だった」と思えるのか
そうでないか
また
自身が亡くなった後
どれだけの人が悲しんでくれるのか。
それにより、その人の
人生の価値は決まるのかもしれない。
もしも自分が亡くなった時
子供たちは来てくれるのだろうか。
また悲しみ、尊んでくれるのだろうか。
彼女の祖母が放った一言の意味は
彼女の父にしかわからない。