あれは中学3年の夏でした。僕はまだ引越して間もなかったですが、すぐに友達ができ、いつものように遊んでいました。僕は霊感が強く、友人もそのことは知っていました。しかし、実際に幽霊など見たことない友人達は、僕を連れて心霊スポットに行こうという話になったのです。心霊写真撮って見せてよ!なんてふざけながら友人、僕を含めた5人で現場に向かい、辿り着いたのが歴史ある、古い神社でした。僕は神社の鳥居を見た瞬間から、嫌な予感と、今まで感じた事のない強い霊気を感じ、友人に入るのは絶対に止めた方がいいと、行くのを止めさせようとしました。しかし気付くと1人の友人が既に鳥居を越え、神社内に。仕方なく全員で神社内に入り歩き始めました。すると先が見えない程の長い階段に突き当たりました。止めようよ…僕の忠告を無視し、早足で階段を駆け上がる友人達。仕方なく付いて行きました。すると階段の途中で二手になっている箇所があり、友人達とそちらに歩いて行くと地蔵があり、その周囲には何百、いや何千体もの様々な人形がありました。友人は一瞬驚き、ビックリしたー!見たかと思ったよなー!幽霊!なんて笑いながら言いました。すると歩いてきた方向から、風なんて全くなかったのに、強い風が自分達に向かって吹いてきました。真夏で夜中でも30度はあったかと思いますが、急に寒気が。この時僕と、もう1人の友人には風に混じって変な声がハッキリ聞こえていました。友人と目が合い、その友人も、これ以上は止めようぜ。マジで何かヤバイって…。残りの3人は何ビビってたんだよー!チキンかお前はー!なんてふざけていました。歩いてきた場所を戻り再び、先の見えない真っ暗な階段に。するとまた、変な声が聞こえてきました。この時は数え切れない程の無数の声が重なり合い、まるで怒っているような、悲しんでいるような、何とも説明のできない声が階段の上から、またハッキリと聞こえました。しかも全員ハッキリ聞いていました。さっきまでふざけていた友人達も、その現象に驚き、一目散に階段を下っていきました。全員がテンパっていたせいか、やっと階段を降り全員で目を合わすと、1人の友人の姿が見えません。何度呼ぼうが、携帯を鳴らそうが、見つかりません。僕達は今すぐ逃げたしたい気持ちを抑え、友人を探すことに。奥に行くと、不気味に、滑り台とブランコだけが閑散とした場所にありました。風も吹いてないのに、ブランコが揺れている。また僕達は怖くなって、どーする?あいつどこ行ったんだよ…もしかして帰ったのかな?なんて話に。そんなわけないはないのですが、それ程とにかく逃げたかったのです。その場所も怖いので、また来た方向に戻ると、階段から足音がゆっくりと近付いてきました。全員で目を凝らすと、いなくなった友人がゆーっくりと階段を降りてくる姿でした。何やってたんだよ!心配すんだろー!友人はキレ気味に言いました。怖さのあまり時間を気にしていませんでしたが、友人がいなくなってから、約2時間が経過していました。とにかく出よーぜ!ヤバイよ!とある1人の声に全員で、そうだな!っと返事をし、神社を後にしました。もう家が近い頃には空が明るくなりかけていました。僕達は自転車で行っていたのですが、帰り道である1人の友人の自転車が、パン!!っと大きな音を立てパンク。石ころや、ガラスなども落ちていない平坦な道でした。全員不思議に思いながらも、パンクした友人に合わせ、そこからは自転車を押しながら帰宅していました。すると…ある時、僕は何かの異変に気付きました。最初は何かわからなかったのですが、よく見てみると、街頭に照らされて道路に映る僕達の影がおかしいのです。途中姿を消した友人の影だけが、変な形をしていました。説明するなら、まるで肩に何かが乗っかっているかのような形。これは伝えなきゃ。っと思った僕はその事を全員に言いました。友人達は、何かにその友人が取り憑かれたのだと思いました。そうこうしてる間に友人の家に到着。もう新聞配達すら終わっている時間。1人の友人の家に全員でお邪魔し、家に入る前にも全員で塩を互いにかけあい、部屋に上がりました。…友人に言われていた通り、神社で僕は幽霊のいる箇所を写真に撮っていたので、1人の友人が現像するから、目が覚めたら、また全員で集まって写真を確認してみようぜ!っと。疲れ切っていた僕達は、一旦自分達の家に帰宅し、起きたら連絡先し合おうとなりました。どのくらい寝ていたでしょうか。夕方少し前くらいに、1人の友人からの連絡で目が覚めた僕は、ごめん、寝過ぎた。なんて電話で会話をしていました。すると、電話の向こうで震えている友人。どーした?っと聞くと、ヤバイよ…。マジでヤバイよ。俺達どーなちゃうんだろう…と。写真を現像したんだけど、心霊写真しか映ってないよと。お前ガチ過ぎるんだよ!っと言われましたが、正直言って心の中では見たいって言い始めたのは、お前だろ!っと思っていました。僕は明るく、これに凝りたら心霊スポット行くだなんて、2度と言い出すなよな!っと言うと、黙っている友人。中でも1枚とんでもない写真があったらしく、すぐに持ってくよ。っと。わかった。と言い電話を切って20分もしない内に僕の家に写真を持ってきた友人。すぐに写真を見せられました。すると途中姿を消した友人と、もう1人の友人でのツーショットがありました。姿を消した方の友人の右肩に、白い顔のようなものが…。よく見ると人間ではないような顔。足元には白いシッポのような…。写真を逆さにしてみた瞬間…。うちに来た友人と僕は思わず声を、出してしまいました。そこにはハッキリと白いキツネが友人にガッチリとしがみつくような、絡みつくような姿で映っていたのです。しかも逆さにしてわかりましたが、他にも老婆の顔や、子供のような小さな手などが無数に映っていたのです。すると友人が重い口を開き、実はこの友人とずっと連絡が取れないとのこと。心配になり、その友人のお母さんに電話をしてみると、出るなり、一体何があったの?!何をしたのー!!っと凄い剣幕で言ってきました。話を聞くと帰宅してから、ずっと友人は、家の中に白いシッポが見えるとか、なにもいない方向に向かい来るなー!など言い捨て様子がおかしくなっていたそうです。気絶するように友人が眠りに入ったそうで、母親は心配になりその友人を病院へ。すると原因はわからないとのこと。僕達は事実を話さないといけないって思ったのと、母親に謝罪したかったのと、心配で友人を見たかった思いで、次の日の病院に見舞いに行きました。……友人は薬で眠らされていましたが、僕達はその友人の姿に絶句しました。…髪は白髪になり、痩せこけ、僕達の知っている友人の姿ではありませんでした。たった2日前のこと。何でこんな急に痩せて。白髪になっているんだ…。誰にも説明出来ませんでした。病院の先生いわく、強い精神的ショックによりそうなったとのこと。僕達は事実を話す事は出来ませんでした。信じてくれるかもわからないし…何より申し訳なさと、恐怖心で。母親に2度と病院には来なくていいし、もう関わらないで!!っと追い帰されました。…それから2年くらいの月日が経過し、その友人の妹さんに偶然道で会いました。お兄ちゃんは元気?っと聞くと…。泣きながら妹さんは、お兄ちゃんは今は、言葉も話せず、まともに食事もせず、まるで生きた屍のようだと伝えてきたのです。その事実を当時の友人達に伝え、あれは何だったのか…っと今でも話に出ます。僕はあの友人の姿を一生忘れません。しかも、実は数ある心霊写真から、その1枚だけが消えてしまい見つからないのです。これは紛れもない事実であり、本当の話です。悪ふざけ、悪ノリは絶対に止めて下さい。 長くなりましたが、長文に付き合って下さった皆様ありがとうございました。