おはようございます。

月曜日、また気合を入れて、仕事に向かわねばならない

サラリーマンおでこです。



ロングスパンの業務引継ぎが始まっていますので、

しばらくは平日のblogはペースダウンとなりますが、

細々続けて参ります。

あまり皆さまの所へお邪魔できないかもしれませんが、

読み逃げどうかお許しのほどを。




さて、先週末の東下りの折、前回のリベンジに 少し早起きをして

上野に向かいました。

そう!若冲展2016 を見に、東京都美術館を訪れたのです。







が・・・想像をはるかに超える長蛇の列に愕然としました。
列の調整をされている職員の方が「最後尾、現在4775人です」と

トランシーバーで返答されていました。ギョギョギョ!!

8:30到着でこの人数なの?若冲の人気ぶり、恐るべし・・・。

行列と待つことが大嫌いな相方・・・でもね、若冲のためなら

待てると言って、腐らずに待ってくれました!



実はおでこ、京都 相国寺承天閣美術館で開催された若冲展で

今回の目玉である、釈迦三尊像3幅と動植綵絵30幅を

一度見ています。

あの素晴らしい作品をもう一度見られるのか!と思うと

行かない選択肢はありませんでした。

(相国寺さんの開催時も、平日でしたが2時間半並びました)




若冲ファンの方には周知のことですが、少しだけ。

この釈迦三尊像3幅と動植綵絵30幅は、生前若冲が

「自分と両親の永代供養をしてほしい」と相国寺さんに

お願いをするため、10年かけて書いた一揃えの大作です。



しかし、現在相国寺が所蔵しているのは、釈迦三尊像3幅のみ。

廃仏毀釈の影響で、お寺の存続が危ぶまれた相国寺。
泣く泣く皇室に献上し、いただいたお金でお寺は存続できました。

相国寺さんにとって、若冲は恩人なので、今でも毎朝若冲のために

お経が読まれています。



間近で見る若冲の作品。鳥肌が立つような細やかな描写に

「うわぁ~」という言葉さえ出なくなりました。

ただただ、食い入るようにジーーーッと見つめてしまうような感じです。

NHKで特番が放送されたこともあり、取り上げられていた絵の前は

動かない方々が大勢おられました(涙)



植物や生き物、様々な題材を絵にしてきた若冲。

おでこはやはり、美しすぎる花々に、心を奪われました。

若冲の描く紫陽花や薔薇は、今目にしている品種とは明らかに

異なっています。

当時の生粋の日本産品種であったのだろうと、そういった楽しみも

ありました。



図録をゆっくり眺める日は週末までおあづけですが、このリストと

照らし合わせて、うっとりしたため息をつきながら(笑)

若冲の素晴らしい作品に、想いを馳せたいと思います。







そして最後に、この長蛇の列に並んだ経験者としての感想ですが、

これは運営側の「しきり」に問題があると思いました。

炎天下で4時間・・・お年寄りやお身体の不自由な方ももたくさん

並ばれていて、

途中体調を崩された方が何人もいらっしゃいました。



給水サービスやテントなどを設け、対策も取られていましたが、

このやり方では、不平不満が出ても仕方がないでしょう。

今回を教訓に次回改善をすべき点があるのではないでしょうか。



映画のチケット購入ではありませんが、時間制にして整理券を配り

お客さんを開放すればよいのでは?と単純に思いました。

その間、カラバッジョ展や動物園で楽しむこともできますし、

スカイツリーにだって行けちゃいます。なんせ4時間もありますから。

一過性の対策ではなく、根本的な改善を考えていただけないのかしら?



次回、いつ若冲の作品を愛でる日が来るのか解りませんが、

その日が訪れることを、楽しみにしたいと思います♪