試験が終わったら、読むのを我慢していた本を
ジャンルを問わず読み更けようと決めていました。


色々買い求めましたが、まずはじめに手に取った本は、
百田尚樹さんの著書『殉愛』
414ページを一気に読みました。





関西で知らない人はいない、浪速のスーパースター やしきたかじんさん
その闘病生活最後の741日が書かれたノンフィクションです。


やしきたかじんさんは、歯に衣着せぬ物言いをされるので、
苦手な方もおられるかもしれませんが、
おでこはたかじんさん、大好きでした。
聞いていてスカッとするんです(笑)


トークはダミ声で毒舌なのに、歌手やしきたかじんは完全に別人!
甘い甘い素敵な声は、オジサマ方の憧れの的!!


会社の先輩方と行くカラオケでは、終盤誰かが必ず
たかじんさんの歌を歌います♪
そのくらい、関西では愛されている方です。


今年の1月。
たかじんさんが亡くなられたあと、週刊紙の釣り広告などに、
奥さまへの誹謗中傷のタイトルが毎週のようにおどっていました。


ご承知の通り、たかじんさんは食道がんを患われ、
2年の闘病生活を送られ、お亡くなりになりました。


その間、病と戦うたかじんさんご本人はもちろんですが、
奥さまの言葉にならない壮絶な看病に、本当に言葉にならないもので、
涙が出る前に、胸がつまりました。


看病をしたことがある方には、かなりズシリとくるものがあるはずです。


中村勘三郎さんと奥さまの闘病生活が書かれた本を拝読した際にも思いましたが、


親い人が病に倒れたとき、自分に何ができるのか、
そして、この方々のように、ここまで命をかけるほど看病できるのか?
と考えさせられます。


たかじんさんが病気になられたのは、本当に残念なことですが、
素敵な奥さまに巡りあえて、お幸せな最後の2年だったと思いました。


そして、どれだけありもしない嘘ばかり書かれても、
沈黙を守り続け、たかじんさんとの日々を守られた奥さま。
それだけで、真実は伝わります。


これからも変わらず、たかじんさんの甘い素敵な歌声を聴き続けたいと思います。