(停電時、断水時にも、洗濯板を使えば少量の水で洗濯が可能です。ぜひ備えてくださいね)

 

暑いですね。

熱中症の予防にモンベルのマイクロタオル(フェイスsize)を利用していますが、とても冷却効果が高くほんとオススメです。素材は眼鏡拭きと同じようなマイクロファイバーなのですが、水の気化を利用して非常に効果的に体を冷やしてくれます。

 

今回のブログはタオル自体のお話ではありません。 

 

気化熱のクール効果の問題点として、水が蒸発した後に身体の皮脂がタオルにこびりついてしまう事です。布地の繊維に皮脂が絡みつくと、この様に布(タオル)自体が固くなってしまいます。

 

 

硬くなって、持ち上げても形が変わらない 苦笑

こうなると洗濯機で普通に洗濯しても臭いが取れなくなり、洗濯後に次回使う際には臭いがします。柔軟剤や芳香剤で良い香りをつけても、根本解決にはならず、汚れを蓄積する事になります。

 

臭いの元は、水流だけでは、繊維に固着した皮脂が落ちない為です。

 

スポーツするお子さんのユニホームから酸っぱい匂いがするのも、全く同じ状態で、洗濯しても汚れが綺麗に落ちない状態になってしまいます。

 

そこで今日はこの匂いの元を綺麗に取る方法をご紹介したいと思います 。

 

用意するのはこちら! ずばり「洗濯板」です。

「えー?効果あるの?」とか「古典的すぎ」とか言わないで 笑

 

サイズは17cmx36cmの 木製です。

 

画像に出ているのはボクが5年ほど使っている↓この商品です。

もう充分に元は取れました 笑

 

これ以外のサイズも利用してみましたが・・・

これより小さくても大きくても洗面台で使うには使いづらいです。

これより小さいと洗濯できるサイズが限られてしまい、大きい場合はタライの様な大きな受け皿が必要になります。

また、プラ材よりも、俄然木製の方が綺麗になります。不思議ですが「木材のひっかかり」が上手く汚れを落とすのかも知れません。プラ材の方が洗濯中に滑る感じがするのは事実です。

 

使い方の説明です

 

洗面台に水をはります。

 

この時水を溜めすぎないのがコツです。

僕は洗濯板の「溝の下から二つ目」「指で第2関節」より少ない水で洗濯をするようにしています。

 

水の量については実際に何度か洗濯することで自分に最適な量が分かると思いますが、水が多いと洗濯がしづらいです。

 

タオルをしっかり湿らせます。

 

洗濯板の上に全体の半分をひろげます。

 

次にハンドソープを満遍なく全体に手でなじませます 。ハンドソープよりも固形石鹸を使うとよく汚れが落ちるようです。

 

布地の残り半分を先ほどのハンドソープとこすり合わせるように動かします。

この時力をかけすてゴシゴシする必要はありません。

こすり過ぎてしまうと布地が痛みますので、あくまでも「洗濯板の凸凹を利用して表面の皮脂を浮かせる」イメージで動かすと良いでしょう 。

 

また最初は汚れのせいで泡立ちがありませんが、ハンドソープを利用して「布と布を滑らせる」ような感じを意識するといいと思います 。

 

全体をまんべんなく洗って洗い残しがないように滑らせてください 。

洗面台の水を洗剤の代わりになるように、布の上にかけながら全体を洗って行きます。

 

片側が洗えたら、反対側を洗うため、布の場所を入れ替えます 。

このサイズであれば1/2、1/2と入れ替える感じです。

 

洗濯板に直接当たる場所を入れ替えて下さい。

布が大きい場合は1/4、1/4....と少しづつ洗いましょう。

 

 

洗い終わったら、軽くすすぎます。

 

今度は・・

タオル以外に襟元の黄ばみを洗ってみましょう。

 

 

先ほどと同じように洗面台に水を張ります。

 

水で十分に濡らしハンドソープを襟につけて擦り合わせます。

上の写真のように、襟と洗濯板の凸凹溝が同じ向きになってしまうと汚れが落ちませんので服の向きを90°ひねります。こうすることで洗っている最中に溝の凸凹をうまく使えます。

 

 

洗い終わったら、軽くすすぎます。

 

洗濯板での作業が終わったら、いつものように洗濯機に放り込んで、いつも通り洗濯をしましょう。出来上がった後、臭いを嗅いでみてください。

 

**もし停電などで洗濯機が使えない場合には

1回目:洗剤をつけて衣類の全てを洗います

2回目:綺麗な水にして全ての衣類を洗濯板で軽くこすってすすぎます

本当は流水ですすぎたいと思いますが、この状態で干します。

**

 

 

ポイントとして・・・

あまり洗濯板だけで綺麗にしようと思うと大変で効果が出ません。

あくまで洗濯機の「前処理・プレ洗浄」として考えた方が良いでしょう 。

洗濯板の凸凹を通した結果、繊維から皮脂が剥がれやすくなっているので洗濯機で十分に汚れが落ちます 。

 

また、洗面台で中腰で長時間洗濯すると腰が痛くなります。

そういう場合は椅子を使うか、お風呂で洗濯するのも効果的ですよ。

 

 

洗濯板のお手入れについて。

洗濯板の溝に汚れが溜まっていますので水で充分に流します。

 

最後は裏を向けて水分が蒸発するまで乾かしましょう。

あまりカンカン照りの屋外で乾かすと板が歪んだり割れたりします屋内での乾燥で十分です。

 

アウトドア用の衣類以外にも、スポーツを行っている子供さんや、病気や怪我で衣類が汚れやすい方などにも、同じように洗濯板を使ってあげて欲しいと思います。

 

特に乳児・幼児・介護を含めて、想像以上に厳しい汚れの場合は、洗濯板に衣類を置いたあと、布地同士をこするのではなく、下記の「ランドリーブラシ」で繊維の向きに沿ってこすってみてください。

 

 

個人的な事情で、洗濯機で取れない汚れに対して、お母さんや家族が大変な思いをしている事を痛感しました。洗濯の大変さをつくづく思っています。

 

この記事で、皆さんの毎日の作業が少しでも楽になればいいなと思います。

 

 

 

 

ありがとうございました 。

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