
この4月から赴任した地区は、人口減少が続いている山間いのまち。実際に地区に出てみると、厳しい現実を目の当たりにします。けれども素敵な場所や、面白い人たちもたくさん。自分もここで何かできそうな予感がしています。
今日の午前中は地区の民生委員さんたちの会議で挨拶をし、午後からは同じ地区で高齢者の集いに出向きました。
不思議だったのは、午前中の民生委員さんの会議でこう言われたこと。
「あなたはギターを弾く方よね?」
初めて会う方ばかりのはずなのに…。
おまけに午後からの高齢者の集いでも、世話人の方々に挨拶したところ、直ぐにこう言われました。
「ギターを弾く人よね!」
午前と午後に同じようなことを言われましたが、これはニュアンス的には異なるのです。
つまりは午前は?がつく言い方。午後は!がつく、確信めいた言われ方なのです。
ギターを弾くのは間違いないですけれど、こちらからは殊更にアピールはしていません。
この情報伝達の凄まじさ。人を介しての伝わりでしょうが、驚きを通り越して唖然としました。
午後からの高齢者の集い。幸いにも会場の公民館にはピアノがありました。
こうなったら、やるしかない。
ご挨拶の代わりに昭和歌謡をいくつか伴奏して、皆さんと歌いました。
熊のような風貌の男がピアノを弾いたことが、地区の皆さんには印象的だったようです。
兎にも角にも、今日は音楽で自分という存在を知っていただけたことがありがたかったのです。
このようなことは今まで何度か経験していますが、決して自分一人の力ではないことは、よ〜く分かっています。力量的には全然大した事ないのですから。
だから音楽の神様!今回も力を貸してくれて、ありがとう!
「音楽は身を助ける」は、音楽を生業としていないから成り立つ理屈。自分の生業はソーシャルワーカーだから、それでいいのです。
あ!そもそもギターを弾くってことが、どこからどう伝わったのか…。
深く考えるのは…よしましょう。そのほうが身のためかも。(笑)
