フォークシンガー「おだしょう」〜落ち葉拾いの小径で

フォークシンガー「おだしょう」〜落ち葉拾いの小径で

日々の暮らしのなかで、拾い集めた落ち葉に火を灯すように…歌っています。

     かたつむりぼちぼちいこか~ぶーぶー

$フォークシンガー”おだしょう”の…ぼちぼちいこうかぃ~(*^^)v-フォークシンガー


              



今日は公休日。少しの寝坊をして、テレビをつける。朝ドラ「虎に翼」を視て、顔を洗おうかと思ったら、画面に三陸鉄道の気動車が力走する姿が映った。

番組はプロジェクトX。東北大震災からの復興〜三陸鉄道。

東北で育ち、鉄道オタクを自認する者としては、画面に釘付けである。慎ましく暮らす人々の生活に密着する三陸鉄道。壊滅的な被害を受けた東北大震災からの復興ストーリーに、目が腫れるほど号泣した。
 
目の腫れが引いたあと、漱石の文庫本を何年かぶりに読み返す。


そして夜。

焼酎を飲みながらつけたテレビでは、リニアモーターカーの特集である。

リニアについては、全く興味はない。時速500kmになんの意味があるのか。便利になる?そうは思わない。長期的にみたら、却って人間の首を締めることになる。

速く移動できるようになれば、世の中の流れがそれについて速くなるから、結局なにも変わらない。もう新幹線で十分だろう。これ以上速くして何になるの。今でさえ、人間が世の中の速さについていけなくなっているのに。

とはいえど、もう蒸気機関車の時代には戻れないのだ。

莫大な金をかけたリニアは、数百年後には世紀の遺構になっているかもしれない。


昼間に読んだ漱石の短編集「夢十夜」の第七夜。この物語は発展を止められない文明の危険を示唆しているように思える。

もういいかげん、むやみに突き進んでいくのはやめにしたらどうか。




敬愛するフォークシンガー、高田渡氏もそう言っているのだった。  

しかし、このブログだって文明の発展の大いなる恩恵を受けて成り立っている。

これは自己矛盾を抱えた投稿である。