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お題台本ブログ

こちらのブログでは、宮越がお題台本キャスで書いた台本をアップしていきます。

お題台本キャス番外編 あみぃの過去ー現在
(sidestory)
 

※こちらの台本は、キャプテンムービーさん主催の「タイムラインムービーチャレンジ1st「走稿者」」に登場する「あみぃ」のサイドストーリーの台本になります。
あくまで、作者が趣味で書いた非公式台本です。

所々、映画の映像と被せているシーンがあり、セリフもあやふやなので、ト書きで済ましてしまった部分もあるので、かなり見にくい文章になっているかと思います。

舞台台本というより、映像の台本を意識しています。
かといって、映像用の台本の勉強もしてませんので、めちゃくちゃな台本になってそうな(^_^;)お手柔らかにご覧くださいm(_ _)m




登場人物
江川彩美(あみぃ)・・・YouTubeに動画として自身の作品を投稿する現役芸大生YouTuber
七瀬璃子(りこる)・・・YouTuberの情報に詳しい彩美の親友
くぅちゃん・・・料理系YouTuberとして動画を投稿する。バーで出会った璃子と連絡先を交換する。
先生・・・彩美の大学の先生。彩美のYouTubeの活動を知って応援している。



第一場面 学校

昼休憩中の彩美と璃子
スマホを見ながらご飯を食べる璃子

璃子、スマホを彩美に見せる

璃子「ねぇ彩美、この人知ってる?」
彩美「何?またYouTube?」
璃子「そうそう!」
彩美「知らないよ。だって私、YouTubeとか見ないし。てか璃子はYouTubeの見すぎなんだよ。」
璃子「そんなことありませんー!私がYouTube見てるのは、休み時間と家と、寝る前だけですー!」
彩美「めちゃくちゃ見てるじゃん。」
璃子「いいから見てよー!」

彩美、スマホ画面を見る

彩美「誰?この人。」
璃子「YouTuberのシンゴさん、彩美こういう人好きそうだよねー」
彩美「何を根拠に・・・」
璃子「だって彩美、星野源とか優しそうな顔の人好きじゃん?」
彩美「でもこの人は星野源さんじゃないよ。」
璃子「そうだけど、雰囲気は星野源じゃない?」
彩美「そうかなぁ・・・?で、この人何やってんの?」
璃子「熱湯チャレンジ。熱いお湯を飲み干すんだって」
彩美「へぇ・・・なんか、変わってるね。」
璃子「美術やってるあんただって相当変わってるよー?」
彩美「そりゃそうよ!凡人は芸術に向いてないんだから!」
璃子「YouTuberも一緒だよ。とりあえずさ、シンゴさんの動画、ちゃんと見てみなよ?食わず嫌いは体に悪いよー?」
彩美「はいはい、家に帰ったら見るね」

彩美、璃子のスマホ画面を見つめる


第二場面 自宅

部屋でイラストを描く彩美
気が向いたのかパソコンを開く

シンゴの動画を調べる彩美

彩美「やってみた系YouTuberか・・・熱湯チャレンジ・・・激辛料理チャレンジ・・・なんか、バカみたいな動画ばっかだな。」

璃子の言葉が過る
(回想)

璃子「とりあえずさ、シンゴさんの動画、ちゃんと見てみなよ?食わず嫌いは体に悪いよー?」

(回想終わり)

マウスでクリックする彩美
シンゴの動画が再生される

思わず笑ってしまう彩美

彩美「全力だなぁー・・・何でこんなに面白いんだろ。」

璃子から電話がかかってくる
電話を取る彩美

彩美「もしもし。」
璃子「見た?シンゴさんの動画」
彩美「いきなり電話してきたと思ったらそんなこと?」
璃子「いいじゃん!で、見たの?」
彩美「見たよ。面白いね、この人。」
璃子「そうでしょ!?絶妙な笑いのセンスがあるでしょ、この人!!」
彩美「うん、そうだね。」
璃子「あんたなら絶対ハマると思った!ちなみに何の動画見たの?」
彩美「闇鍋食べてる動画。バナナの皮で出汁とってる。」
璃子「あーあれか!バナナに感謝してるやつ!」
彩美「変だよね、この人。でも、それがいいんだろうね。」
璃子「そうでしょそうでしょ!これを気に彩美はYouTubeにハマるべきだよー!てか、彩美も出せばいいじゃん。」
彩美「え!?」
璃子「未来の芸大生YouTuber的な感じでさ、作品とか動画で出せばいいんだよ。今の時代はYouTubeなんだから、どこでチャンスがあるかわかんないしさ!」
彩美「まだ大学すら受かってないのに芸大生って」
璃子「大丈夫だって!彩美の作品は、学校で一番評価されてんだから。黙って出してみな!」
彩美「・・・わかった、勉強してみる。」

電話が切れる

彩美「・・・動画投稿ってどうやんの?」


第三場面 動画投稿

イラストのダイジェスト
パソコンで投稿する彩美


第四場面 通学中

動画投稿をはじめて約一週間

歩く彩美
そのあとを走って追う璃子

璃子「彩美ーーー!!」
彩美「璃子、おはよう」
璃子「彩美・・・まさかあんた、まだ見てないの?」
彩美「挨拶もなしに何言ってんの?」
璃子「これだよ!これ!!」

璃子、彩美にスマホを見せる
スマホには彩美のチャンネル

彩美「チャンネル登録者・・・1万5000人・・・!?」
璃子「まだ一週間しか経ってないのに一万人超えはやばいよ!!」
彩美「ねぇ、これってすごいの?」
璃子「すごいよ!!やっぱ私の目は節穴じゃなかったってことね」

喜ぶ璃子の
嬉しそうに画面を眺める彩美


第五場面 その夜

初配信を行う彩美

彩美「いけてるかな・・・?みなさん、こんにちは!初めての配信なのですが、改めて自己紹介させてください。私の名前はあみぃともうします。芸大生になることを目指す、YouTuberです。YouTubeを通じて、たくさんの方に作品を見ていただくために、YouTubeを始めました。」

配信終了後、璃子から電話がかかってくる

璃子「もしもし!お疲れ様!」
彩美「配信見てたの?」
璃子「あったりまえよ!にしても、さっきの配信、めちゃくちゃ人が来てたね!さすが彩美!」
彩美「でも、ちょっと違う目的で来てる人もいるんだよね・・・」
璃子「んー?どういうこと?」
彩美「顔出さないんですか?とかどこに住んでるんですか?とか・・・なんか、変なコメントも来てるんだよね。」
璃子「顔出しねぇ。まぁ彩美って別に可もなく不可もない顔してるし、出しても問題ないと思うけど?」
彩美「私が見てほしいのは作品であって、私じゃないの!リスナーさんにも勘違いされちゃ困るよ。」
璃子「なるほどねー。ま、そういうのは無視しときな?ね?」
彩美「うん。」


第六場面 璃子と彩美の進学先

昼休み、先にいつもの場所にいる璃子
お菓子を片手に現れる彩美

彩美「璃子」
璃子「彩美、遅かったじゃん。」
彩美「ごめんごめん、これ」

お菓子を渡す彩美

璃子「え?」
彩美「第一志望の専門学校、受かったんでしょ?お祝い」
璃子「え!なんで知ってるの!?」
彩美「先生から聞いたの。」
璃子「えぇ、言わないでって言ったのにぃ。」
彩美「なんで?」
璃子「だって彩美、まだ決まってないでしょ?だから」
彩美「気にしなくてよかったのに。だって」
璃子「だって?」
彩美「・・・」

ちょっと嬉しそうな彩美

璃子「何?ちょっと何にやにやしてんの?・・・まさか!!」
彩美「・・・わかった?」
璃子「大学、受かったの?」

うなずく彩美

璃子「よかったぁぁあ!!」
彩美「まぁとりあえずは安心ってとこかな?」
璃子「ちょっと待って!!」
彩美「ん?」
璃子「まだなんか隠してる!!」
彩美「別に隠してなんか・・・」
璃子「ねぇ教えてよ!!ちょっと!!」
彩美「わかったわかった、あのね・・・この間シンゴさん宛に手紙とイラストを送ったの。そしたらね・・・」
璃子「・・・まさか」
彩美「そのまさか!」
璃子「へぇえ!あの人ってそんなことするんだぁ!!」
彩美「なんで私よりテンション上がってんの?」
璃子「よし!今日はお祝いだ!放課後、ケーキ食べに行こ?ね?」

きゃっきゃする彩美と璃子


第七場面 進学してからある日

大学帰りにスマホを見ている彩美
あるネットニュースが目に入る

部屋に戻ると璃子から電話

璃子「もしもし!」
彩美「もしもし、お疲れ様」
璃子「お疲れ様ーってそれどころじゃないの。見た?あのニュース」
彩美「フミちゃんねるが荒れてるってやつ?」
璃子「そう、この女最近匂わせが凄くってさぁ。ずっと監視してたんだよねぇ。挙げ句の果てに「シンゴ君とは何もない」って火に油を注いでるの。怪しくない?」
彩美「まぁ、シンゴさんは何も言ってないし、この子が大袈裟に話してるだけかもね。いるじゃない?何でもSNSに上げたがる女の子って。」
璃子「でも、よくよく考えてよ。万が一シンゴさんがこの女の売名行為に利用されてたら・・・?」
彩美「どうしてそう思うの?」
璃子「聞いたの。YouTuberの知り合いから。」
彩美「知り合い?」
璃子「最近よく行くんだよ、YouTube関係者が集まるbarに。そこで聞いちゃったんだよねぇ。」
彩美「璃子ってば、なんで私よりそんな情報に詳しいの?」
璃子「いいじゃんなんでも。で、そこで知り合った料理系YouTuber、くぅちゃんに聞いたんだけど」
彩美「くぅちゃん・・・」
璃子「あの女、今チャンネル登録者を増やすために炎上商法に励んでるらしいよ。」
彩美「それにシンゴさんが利用されてる・・・か・・・」
璃子「どうする?あの女の連絡先もくぅちゃんから聞けたんだけど。」
彩美「くぅちゃんは一体何者なのよ。」
璃子「フミちゃんに惚れちゃった哀れな男ってとこかな?優しくされてその気になっちゃったみたいなの。だけどシンゴさんとのことが噂になって、一気に冷めちゃったんだって。だから簡単に連絡先も教えてくれたよ。」
彩美「くぅちゃん・・・」
璃子「で、どうする?戦う?」
彩美「優しい人が利用されるなんておかしいよね。璃子、協力してくれる?」
璃子「もちろん!」

電話が終わり、パソコンと向き合う彩美
画面が写る 画面にはとある人物へのDM

「私の計画に、協力してください。」



第八場面 嫌がらせ

パソコンと向き合う璃子
パソコンの画面

「シンゴ失踪、覆面の謎」

璃子「覆面・・・?」

彩美に電話をかける璃子

璃子「あ、彩美!あのさ、あの覆面って・・・」
彩美「あぁ、あれ?私の配信にいつも変なコメントいれてくる人いたでしょ?あの人にお願いしたの。」
璃子「やっぱり。で、大丈夫なの?」
彩美「大丈夫。まだ個人情報までは教えてないし。」
璃子「目的はシンゴさんとあの女との接触を避けさせることってわけね。でも、シンゴさんが危険な目に合うんじゃないの?」
彩美「シンゴさんには手を出さないように言ってある。目撃情報を元に、シンゴさんが訪れた場所に出現してもらってるだけだよ。だから、大丈夫。」
璃子「でもこんな状況ですら、あの女はチャンスと思ってるみたい。」
彩美「え?」
璃子「動画見て。」

パソコンを開く彩美

璃子「この女、どこまでクズなわけ?」
彩美「この間の言葉はどこへやら。」
璃子「どうする?」
彩美「カミソリ入りの手紙でも送ろうかな?」
璃子「嫌がらせが古いな。」
彩美「実際痛い目見ないとわかんないよ、こういう子は。」
璃子「こわぁ。ま、思う存分暴れたまえ。」
彩美「了解。」

電話を切る彩美
璃子、パソコンを眺めながら独り言

璃子「我が親友ながら女って怖いねぇー。ま、私も嫌いなんだけどね、あんたみたいな卑怯者。」


第九場面 手紙

この間の会話を実行
フミに手紙を書く彩美

シンゴの手紙をもらった時のことがフラッシュバックする

彩美、手紙をくしゃくしゃにする


第十場面 璃子とくぅちゃん

街中で偶然くぅちゃんを見つける璃子

璃子「あ、ちょっと!」
くぅ「げっ!」

璃子を見て逃げようとするくぅちゃん

璃子「何で逃げんのよ!待ちな!!」

くぅちゃんを捕まえる璃子

璃子「ねーぇ、なんで急に連絡してくれなくなったの?ひどいじゃん」
くぅ「やっぱりフミちゃんを裏切ることなんて出来ないよ」
璃子「はぁ?あんた今さら何言ってんのよ!」
くぅ「彼女は、可哀想な子なんだ!」
璃子「男を利用してる最低女なのに?」
くぅ「君は彼女のことを知らないからそんなこと言えるんだ!」
璃子「世界三大バカな男の特徴、1!か弱い女に弱い。2!ちょっと優しくされただけでその気になる。3!女性経験が少ない。」
くぅ「うるさいうるさい!とりあえず、君にはもう何も話さないぞ!」
璃子「そんなこと言ってもいいの?」

璃子、一枚のチケットを取り出す

くぅ「そっそれは!!魚研究系YouTuberフグタンさんの・・・マグロの解体ライブのチケット!!??」
璃子「これぇ、この間フグタンからもらっちゃったぁ。くぅちゃんがあの子の情報を教えてくれたらプレゼントしようと思ったんだけど・・・」
くぅ「くっ!フグタンで釣るなんてズルいぞ!」
璃子「で?教えてくれるの?彼女の美味しい話。」
くぅ「・・・わかった、話してやるよ。」

公園のベンチに座る二人

くぅ「彼女、過去にYouTuberの男にもてあそばれてたみたいなんだ。」
璃子「なるほど。で、その男を見返すためにシンゴさんを利用してると。」
くぅ「利用してるんじゃないよ。多分シンゴが彼女に助け船を出したんだ。」
璃子「でもこんなことやっていいわけじゃないわ。売名行為で稼いだ数で男を見返せるはずないじゃない。やるなら実力で勝負しないと・・・」
くぅ「それが簡単にできたら苦労しないさ。」
璃子「苦労して稼いだ数だからこそ、自分の自信に繋がるものよ。」
くぅ「・・・」
璃子「にしてもシンゴさん、思った以上のお人好しだわ。」

璃子のスマホに彩美のブログの通知が届く

璃子「え・・・。」

スマホを閉じる璃子

璃子「私行くわ。これはあげる。」

チケットを渡す璃子

くぅ「なぁ!」

振り替える璃子

くぅ「頼むから・・・彼女の邪魔をしないであげてくれ。僕には、こんなことしか出来ないから。」
璃子「・・・それは約束出来ない。」

その場を去る璃子


第十一場面 彩美の活動停止

彩美の配信を見る璃子

璃子「彩美・・・。」

過去の彩美を思い出す璃子
回想

生徒「ねぇ江川さん、鉛筆持ってない?今日美術があるの忘れてて」
彩美「あるよ、はい。」
生徒「ありがとう!助かった!」

その場を去る生徒

璃子「こんな時だけ彩美に頼っちゃって。あんなやつに貸さなくていいのに」
彩美「いいんだよ、だって貸した鉛筆は、もう使い古したやつだから。」
璃子「そういう問題じゃないの!だってあいつ、普段彩美を空気みたいに扱ってるじゃん!」
彩美「いいのいいの。だって、私の大切な人を傷付けたわけじゃないでしょ?」 
璃子「・・・彩美、我慢しないでよ?」
彩美「ありがとう。」

回想終わり

璃子「あんたも相当お人好しだわ。」

彩美に連絡を入れる璃子
画面「後悔しちゃダメ」

璃子「彩美、今度こそ我慢しちゃダメ。負けちゃダメだよ。」


第十二場面 スカウト

大学にて、先生に呼び出される彩美
教室にて

先生「江川、最近調子はどうだ?」
彩美「別に普通ですよ?」
先生「普通なぁ。でも今、YouTubeは活動停止中なんだろ?」
彩美「はい。でも別に、授業はちゃんと受けますし、支障は出さないようにがんばりま」
先生「江川、無理するな。」
彩美「・・・。」
先生「それにしても、江川のリスナーはいい人達ばかりだな。この間の配信も見ていたが・・・まぁ積み重ねて来た結果が出てるんだろうな。」
彩美「でも私、やっちゃいけないこと・・・しちゃいました。」
先生「・・・」
彩美「人を傷付けちゃいました・・・最低な人間です。」
先生「人間は、必ずしも正解を導き出すわけではない。失敗を繰り返して、強くなるものだ。」
彩美「・・・」
先生「それにその失敗、人によって見方を変えると「正解」かもしれないぞ。」
彩美「はい。ありがとうございます」
先生「まぁ、今日は別に話があるんだよ。」
彩美「話?」
先生「そうだ。」

あるチラシを机の上に置く先生

彩美「アートファクトリー彩(さい)・・・ここって・・・」
先生「水彩画教室チャンネルだったか?YouTubeにも講座動画を出してるイラストの教室だよ。この間学校に問い合わせがあってな、江川を大学卒業後に講師としてスカウトしたいんだと。」
彩美「そうなんですね。」
先生「アートファクトリー彩はYouTubeに動画を出す前から結構有名な教室だし、江川の技術的にも俺はありだと思うんだが・・・」
彩美「考えておきます。」
先生「あぁ、頼んだ。」

教室から出ていく先生
チラシを見つめる彩美


第十三場面 大学終わり


過去に璃子と来た喫茶店にケーキを食べに来た彩美
喫茶店から出ると、くぅちゃんに声をかけられる

くぅ「ちょっと」

振り替える彩美

くぅ「君、江川彩美さん?」
彩美「はい・・・」
くぅ「そうか。じゃあ単刀直入に話すよ。もうフミちゃんの邪魔をするの、止めてくれないか?」
彩美「あなたもしかして・・・」
くぅ「七瀬さんから話聞いてるよね?」
彩美「・・・そもそも璃子に連絡先を教えたの、あなたでしょ」
くぅ「そ、そうだけど・・・」
彩美「なら私が何しようが勝手じゃない。」
くぅ「でも僕は、自分が蒔いた種を回収しに来たんだ!」
彩美「何言ってるの?」
くぅ「一度は覚めた恋だったけど、僕気付いたんだ。一番大切なのは、好きなことの幸せを願うことだって。」
彩美「私だって好きな人に幸せになってほしい。そのために行動してるんだよ。」
くぅ「でも、もしそれがその人が願ったことだとしたら、君のやっていることは」
彩美「なんか、似た者同士だね。私たち」
くぅ「え・・・?」
彩美「じゃあ」

くぅちゃんに背を向ける彩美


第十四場面 彩美の行動

誰かに電話をする彩美
相手はおそらくフミ

たくさんの文字を打ち込む彩美
最後の悪足掻き

そんな中シンゴの配信が始まる
配信を見る彩美


第十五場面

同じく配信を見る璃子

璃子「そこまでして守るのねー」

彩美にメッセージを送る璃子
シンゴを信じる彩美
励ます璃子

璃子「そう、彩美は悪くない。最後に自分の人生を決めるのは自分なんだから。」

くぅちゃんに電話をする璃子

璃子「もしもし。なんか今までごめんね。もう連絡しないから。」


第十六場面 活動再開と決意、そして配信

いろんな動画やSNSを見る彩美
どれもシンゴを下げるような記事で嫌気が指す

璃子に電話をする彩美
活動を再開することを決める

やがて彩美の配信が始まる

シンゴの手紙のことを話す彩美
彩美の配信を見る璃子
コメント欄を見るがシンゴへの批判の言葉はない。

璃子「あぁ、なるほどね。そんなことって・・・あるかぁ。」


第十七場面 約束

彩美と璃子の電話

彩美「まさかリスナーさんたちがシンゴさんのこと知らないなんてね。」
璃子「うん」
彩美「あんなこと言っといて、なんかカッコ悪いね」
璃子「まぁ今考えると確かになって思うよね。だって彩美の動画のほとんどは芸術系の人が見てるわけだし。みんなやってみた系はあんまり見ないんじゃない?」
彩美「でも結果オーライだよね。これを気にみんなシンゴさんの動画見てくれるみたいだし。」
璃子「まぁね。あ、そうだ。次の月曜日、空いてる?」
彩美「月曜日?うん、空いてるよ」
璃子「ご飯食べに行かない?」
彩美「うん!いいよ!」
璃子「何がいい?」
彩美「お蕎麦がいいな」
璃子「じゃあ私が奢っちゃおうかなー」
彩美「えぇ!いいの?」
璃子「今回だけだよ!」
彩美「璃子、ありがとう」

シンゴのイラストが写る


第十八場面 後日

シンゴのイラストと手紙を送る準備をする彩美

大学の教室にて、先生が彩美の目の前にミルクティーの缶を置く

先生「はい。」
彩美「え?」
先生「活動再開祝い。」
彩美「ありがとうございます。」
先生「お前あのYouTuber好きだったんだな。」
彩美「はい。」
先生「まぁ悪いやつじゃなさそうだもんな、あいつ。」
彩美「直接会ったことはありませんが、きっと優しい方です。」
先生「そうだな。」
彩美「あ、先生。この間の話なのですが・・・私、その仕事受けてみようと思います。」
先生「そうか、ならもっと「人に教える」勉強をしないとな。」
彩美「はい!よろしくお願いいたします。」


第十九場面 璃子とくぅちゃん再び


彩美との待ち合わせ場所に向かう璃子
スマホを見るくぅちゃんを見つける

璃子「なーにしてるの?」
くぅ「うわ!びっくりした!」

スマホ画面には新人女性YouTuber

璃子「え、何あんた、今度はこの子?」
くぅ「うるさいな!あんたには関係ないだろ?」
璃子「そうねぇ、例の彼女は案の定王子さまを見つけちゃったもんねぇ」
くぅ「バカにしてるのか?」
璃子「べっつにー?でもさ、すぐに惚れちゃう癖、直さないと。この子ももしかしたら・・・ね?」
くぅ「もぅ、ちょっとくらい夢見させてくれよー!!」

彩美「璃子?それに・・・くぅちゃん?」
璃子「あ、彩美!」
彩美「どうしてくぅちゃんと一緒にいるの?」
璃子「偶然会っちゃって。そうだ!ねぇ、あんたも一緒に行かない?蕎麦!」
くぅ「え?なんで」
璃子「こないだのお詫び、ほら!行くわよ」
くぅ「ちょっとー!引っ張るなよー!」

彩美も行こうとする
スマホに通知が入る

スマホを見る彩美
画面「シンゴさんが動画を投稿しました」

笑顔を見せる彩美

璃子「彩美ー!何やってんの?行くよ!」
彩美「はーい!」

二人の元に向かう彩美

ED

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こちらの台本は、普段のお題台本キャスとは関係ありません。
そして、公式様とも何も関係ありません。
私が書きたくて書いた、自身の役(映画では「あみぃ」)のサイドストーリーになります。

映画で語られなかった細かい設定や人間関係をこちらで再現しました。
投稿期間一週間という期間で、頭をフル回転させ、こだわり抜くとこはこだわって・・・

矛盾が生まれないよう、細かく考えた設定を形にしたものがこちらになります。
映像には登場しなかったキャラクターも出したりして(笑)
こちらが映像化することは無いかと思いますが、雰囲気だけでも楽しんで頂ければと思います!

キャプテンムービーさん主催の「タイムラインムービーチャレンジ1st「走稿者」」は以下のリンクから視聴可能です!
ぜひご覧ください!