さあ、いよいよアパートで一人暮らしが始まった。10畳くらいのワンベッドルームで朝ごはん付きでプールにジャグジー、筋トレルーム付きのちょっと豪華なアパートだ。日本ではそんなアパートはあまり無いがロスでは結構普通にある。これも文化の違いかな。基本的にリッチとはみたいな常識がちょっと日本と違う。リラックスできるものが周りにどの位整っているかも重要な感じがした。
早速プールに入ってみるが、温めていないようで寒い。夏にしか入れないのか、みんな寒くても入るのかはよくわからないが、プールに入っている人はほとんど見かけた事がなかった。ジャグジーはプールの横にあり体感的に38ー39度くらい気持ちぬるいような気もするが温度調整は出来ない模様。でも、今までホームステイ先では湯船にしっかり浸かれない状態が3ヶ月続いたので天国のようだった。朝ごはんは、期待していったらシリアルに牛乳、トーストにバナナが並べてあり何も無いよりマシで、少しでも節約しようと朝からしっかり食べていた。朝ごはんが終わると学校に出かけ、車であちこち走り回り、スーパーで晩御飯を買ってアパートで料理していた。
ある時、友人が、サムズクラブがあるよ、と言うじょうほうをくれたので早速行ってみた。サムズクラブとは簡単に言えば、コストコみたいな会員制のスーパーだった。コストコとの違いは店名くらいだ、知名度はやや低いかな? コストコもあったのだがアパートから遠いのでサムズクラブの会員になった。年間4000円くらいでシステムと扱っている商品はほぼコストコと同じだ。若干コストコの方が品揃えがいいかも。
サムズクラブで大量の買い物が必要だったわけではなく、マーケティングの勉強と言う意味合いの方が強かった。会員制である事、大量販売である事があまり無い日本のスーパーとの違いだが、果たしてこのシステムが日本に合うだろうかと当時は思っていたが、現在の日本のコストコの支店数を見ると、とりあえず合っているようである。
普通のスーパーでさえ4リットルの牛乳を売っているのに、サムズクラブでは2ガロン(だいたい8L)の牛乳を売っている。一人暮らしには過剰すぎる。だいたいいつもサムズクラブで買うものは、日本に格安でかけれるテレホンカードとカロリーメイトみたいなパワーバーを買うくらいだった。テレホンカードを持っていると街の公衆電話からでも日本にかける事ができ(確か)、公衆電話には電話番号があり、先方からそこの公衆電話にかけてもらう事も可能である。今の日本は携帯電話の普及により公衆電話は激減しているようだ。
ヤオハンと言う日本の物を高いけど売っているスーパーもあり、納豆はかなり高いが買えない事も無い。何よりカリフォルニアコシヒカリ米が10kg1500円(たぶん)で売っており、日本米が一人暮らしで食べれるようになった。シンプルな炊飯器を3000円くらいで買い、おにぎりをランチに持って行ったりした。
友人が、素潜りしていて海パンとゴーグルを持ってRPV(丘の向こうの海岸エリア)に一緒に週末出かけるようになった。アメリカではスポーツショップで漁業権を買うと堤防で釣りをして魚を釣って食べる事ができる。年間5000円程なので充分元は取れる。RPVのスポットでは、ウニが恐ろしい数がいたのである。その当時ウニはアメリカ人の食べ物ではなく、海のゴミみたいな扱いだったため、異常と言えるほど繁殖しているスポットがあったのだ。
安物の炊飯器でカリフォルニアコシヒカリ米で塩おにぎりを作り、素潜り準備を整えて醤油とスプーンとはしを持ち出かけた。そしてウニのうようよいる海に潜る。2mも潜ると足の踏み場の無いほどのウニの群れ!1回に5ー6匹捕まえては陸に戻り、ウニを真っ二つに割り、醤油をちょっとかけて白いご飯に乗せて食べる。とても美味しかった!その他にもタコを捕まえたり巻貝を取ったり、段々サバイバルみたいな感じになってきた。
しかし、毎週のように行って、3ヶ月も経つと、ウニが段々いなくなってきた。いなくなってきたというより食べつされてきたという感じだった。そして、素潜りに飽きてきた。乱獲はいかんな、としみじみ思った。ある時白人のアメリカ人が私たちがウニを割って食べてるのを見て、どれだけ飢えているんだ、みたいな目で見られた事があったが、ウニが美味しかったのであまり気にならなかった。
ウェットスーツでできたシューズをうにのトゲが刺さって足が腫れ上がった事もあるが、今となっては楽しい思い出だった。
ふと、何しにアメリカに来たんだっけ?と思う事もあった。
続く。。。