消費者金融におけるカードローンの申込条件は、どの業者でも「20歳以上の安定した収入のある人」となっています。20歳以上というのは、未成年には法的な契約の決済権が無いからであり、安定した収入というのは、総量規制によって収入の無い人への貸出が認められていないからです。
ところで、収入の点で条件になっているのは安定した収入だけであり、収入の多寡が審査に影響することはほとんどありません。総量規制によって年収の3分の1までしか借りられないので、借入金額が少なくなるだけの話です。そして、安定した収入というのは、継続的に一定の収入を得ているということであり、それが審査でも一番重要視されています。
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例えば、50代の人で現在の年収が500万円あり、且つ実働年数が20年以上あったとしても、過去に転職経験が多く、無収入の期間が何年もあり、現在の職も転職してから半年程度である場合は、「現在の収入は充分であっても、いつ無収入になるかわからない」と判断され、リスクが高いということで審査に落ちるケースも珍しくありません。自営業者個人に対する貸出をしていなかったり、審査が厳しかったりするのは、現在は収入が多くても景気に左右されて収入が不安定だからです。
逆に、収入は少なくても、現在の勤務先に長く就労している場合は、審査に通る可能性が高くなっています。また、安定した収入が確保できていれば、雇用形態を問われることはなく、パートやアルバイトでも借入が可能となります。
なお、審査の基準としている同一勤務先での勤続年数は1年が目安とされていますが、あくまでも1年未満だと貸出不可ということであり、1年以上なら審査に通ることが保証されているわけではありません。勤続状況は審査項目の一つにすぎないので、どんなに大企業に長年勤めていても、過去に返済事故などがあれば審査は通りません。
