大阪市立大学サッカー部 部員ブログ

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関西学生リーグ3部リーグ所属
(※毎週土曜日更新)

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「虚像」
今年度主将を務めました、西川哲史と申します。この場をお借りして、関西学生リーグ開催に尽力していただいた全ての方々と、日頃より大阪市立大学サッカー部を応援して下さっているOB・OGの皆様に感謝申し上げます。

さて、とうとう私にも部員ブログの番が回ってきました。サッカーを通して感じたことを、思うまま言葉にしてみたいと思います。拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

はじめに、今年一年間主将をさせてもらい、本当に貴重な経験をさせていただきました。そして、同期を中心に監督、スタッフの方には幾度となく助けてもらいました。本当に感謝しています。ありがとうございました。

さて、本題に戻ります。
「虚像」というと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
私は、理科の教科書に良く出てきた、凸レンズの先にある黒い影。これを思い浮かべます。
そんなことはさておき、今回、この「虚像」という言葉を出したのにはもちろん理由があり、自分のサッカー人生を振り返る過程で脳内に出てきたからです。



自分のサッカー人生には、常にチームに圧倒的な技術・能力を持った選手がいました。そいつにボールを渡せば何とかなる、いわゆるチームの中心選手です。また、守備においても職人の域に達しているような、絶対的な安心感がある選手がいました。チームメイトとしては有難い限りで、改めて恵まれた環境でサッカーをさせてもらったなと実感しています。
ただ、いくら頼りになるとはいっても、サッカーはチームスポーツ。出る人数が限られている。つまり、自分がその選手達を上回らなければ試合に出られない。当たり前のことです。
そんな環境で、小心者の自分がサッカーを続けてこられたのはなぜでしょうか。
勝利の瞬間がたまらないから。支えてくれる仲間がいたから。考えれば考えるほど、理由はたくさん出てきます。そしてその中に、自分を演じてきたから、という理由も入ってくると思います。どういうことかというと、例えば緊張で委縮してしまう場面でも自信満々な自分を演じる事で、堂々としたプレーができる。怪我で長期離脱をしてモチベーションがどん底にある状態でも、リハビリに打ち込む自分を演じることで、いつのまにかリハビリに全力で打ち込むことができている。今年一年間の中で言うと、チームが思うように勝てず、どれほど苦しい状況にあっても、自分が思うあるべき主将としての姿を貫く。
例え方が少し分かりにくかったかもしれませんが、結局言いたいことは、長い時間の中で、そう演じる=「虚像」としての自分が存在する瞬間もあってもいいのでは、ということです。私自身、このおかげで辛いリハビリ生活を乗り越えることができたし、今年一年主将という役割をなんとか務めることができたのではと思っています。
もちろん自分を演じることは良くない事というイメージがあると思いますが、ここで言いたいのは、あくまで「虚像」としての瞬間があってもいいのでは、ということです。
これを読んでいる後輩の中に、少しでも参考になったなと思ってくれる人がいれば嬉しいです。



最後にはなりますが、今年一年間大阪市立大学サッカー部を応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。来年度は、大阪市立大学サッカー部ではなく、大阪公立大学サッカー部として活動することになりますが、現三回生を中心に素晴らしいチームを築いてくれるはずなので、引き続きご支援、ご声援をよろしくお願いします!
そして後輩達、来年こそリーグ昇格を果たして下さい!応援しています!
最後に、同期のみんな、四年間本当にありがとう!!