こんにちは！

いつも大阪市立大学硬式野球部を応援していただきありがとうございます。

今回、誕生日ブログを担当させていただきます、経済学部4回生で主将の赤木裕貴(長田・内野手)です。よろしくお願いします！

本日、6月10日なのですが、私は教育実習の真っ只中で、母校で社会科の地理を一生懸命教えていることだと思います。先日、実習の事前打ち合わせで、母校に挨拶をしにいったのですが、自分の想像以上の人が教育実習を受け入れるために動いてくださっていることに驚きました。このブログを書いている5月末のまだ21歳の私は、今回、教育実習を受けられる環境があることにありがたみを感じると共に、絶対に実りのあるものにしたいと強く闘志を燃やしているところです。

さて、今回の誕生日ブログは「主将」をテーマに書きたいと思います。ありがたいことに、現在、伝統ある大阪市立大学硬式野球部で主将を務めさていただいています。私がこれまで頑張ってきて、誇りにしていることは中学校、高校でも共に野球部で主将を務めさせていただいたことです。とはいうものの、声高々に自慢できるほど、強くリーダーシップを発揮してみんなを統率できているわけでもなく、主将としてのあるべき振る舞いや役割の難しさを感じ、まだまだ主将として、もっと成長していかないといけないなと日々感じています。

私がこれまでの中学校・高校での主将の経験を通じて、今、主将をやる上で大事にしていることは「言葉」です。リーダーには、チームが掲げる目標を達成するべく、集団を強烈に引っ張っていくことが求められます。そして、集団を引っ張っていく手段として、行動で示すタイプ、みんなを盛り立てるタイプ、指示が的確なタイプ、人間性が素晴らしいタイプなどなど挙げ出したらキリがないほど客観的に見たリーダーのタイプはたくさんあると思います。その中でも素晴らしいと言われるリーダーは自分の特徴を活かして、集団を自分の舵を取りたい方向へもっていくのがうまいと感じます。すなわち、無意識なのか意識的なのかは分かりませんが、自分の特性をうまく捉え、自分の理想するチームへと導くための集団への伝え方、伝染のさせ方が上手いのだと思います。

私は、この集団へ自分の思いや理想を伝えて、チームをより良い集団にしていくということは非常に難しいことだと感じています。私がよくしてしまう失敗としては、自分の理想としているチーム像に集団を強引にもっていこうとしすぎでしまうことです。自分がとにかく率先することで、みんなについてこいと言わんばかりの態度をとってしまい、自分とみんなとの間に温度差が生まれてしまうのです。もちろんチームメイトにとったら他人の価値観を押し付けられるのは、なかなかモチベーションも上がってこないのは当たり前だし、自分の思いだけが一方通行になり、「自分はこんなに頑張っているのに、なんでついてきてくれへんの？」と苛立ちまで起こしてしまいます。言い訳にはなってしまいますが、「なんとかチームをよくしたい、やってやるぞ！」という気持ちが強い時に起こってしまうように感じます。しかしこの状態では、自分よがりすぎるし、自分の思いが空回りして、うまくチームメイトに伝わっていないのです。このような失敗は、今でもなってしまうことがありますが、高校生の時にたくさんやってしまっていたように思います。長田のみんな、ごめんよ、ついてきてくれてありがとう。

とはいうものの、みんなの意見を全て取り入れてやっていくには、決断するのに時間がかかり、また、価値観がそれぞれ違う人が集まる集団でみんなが納得するような完璧なものはなかなか生まれません。だから、引っ張り過ぎてもダメだし、引っ張らなさすぎでもダメなので、リーダーは難しいと感じます。上にも述べたように自分の特徴を活かし、カリスマ的なリーダーのように、圧倒的に実力あり、俺についてこいと言わんばかりの結果を出して集団を引っ張ったり、めちゃくちゃ威厳があって、一言発するだけでチームの雰囲気がガラッと変えることができるみたいなことができたら、かっこよくてもっとリーダーとして面白さを感じるのかもしれません。しかし、残念ながら私にはそこまでの能力がありません。だからこそ、自分だったらどうすればいいか、今の自分にできることを考えた結果、「言葉」を大事にするということに至りました。リーダーである以上、チームのみんなに話す機会というのが多くなります。そのことをうまく活用することが大切なのではないかと思ったのです。

主将は練習前、練習後のミーティング時、チームでの話し合いの時、試合中の声かけ、普段の話の会話、公に発表する言葉、連絡事項を伝えるラインの文章など毎日、何か必ずチームメイトに対して発信する機会があり、他のチームメイトに比べて圧倒的に話をする機会が多くなります。私は、そこでの言葉一つ一つの選択を大事にすることを心がけています。毎日の何気ない発言の中で、自分が発する言葉一つ一つを大事に選択することで、チームの雰囲気、やる気、モチベーションは変わってくると思っているからです。その時、その一瞬では気づかない言葉でも、心に訴えかける言葉、自分の想いを込めた言葉を使い続ければ、チームメイトの潜在意識の中に刷り込まれ、無意識のうちに印象に残ってチームがより良い方向にいくのではないかと思っています。なぜなら、本当の想いのこもった言葉には、重みがあり、魂があり、チームメイトに伝染する力があると思っているからです。そして、話す時には出来るだけ、思っていることをありのままの言葉で、ダイレクトに伝えることを心がけています。

できるだけ、強く、想いを込めて、正直に。

今でも、うまく出来ているか言われればまだまだだと思いますし、本当に効果があるかは分かりません。しかし、みんなの反応を確かめながら、自分の中で使う「言葉」を意識して、自分なりの「言葉」を発する中で、さまざまな場面、それぞれの状況における言葉のチョイスや伝え方が感覚的ではありますが、少しずつわかるようになってきたように感じます。このような気づきがあるからこそ、私は、リーダーが何を発するのか、どんな指示をするか、そしてそれをどう伝えるのかが大事だと身に染みて感じています。最近では、伝える「言葉」の中にも、間であったり、トーン、見る場所、話す順番などを変えると、同じフレーズでも違った「言葉」になるのだと感じられるようになってきました。だからこそ、この主将という経験を通じ、言葉では伝えられない「言葉」の良さ、魅力があると、今まさに、強く感じているところです。

幸いなことに、教育実習のため、私は、今、伝え方のプロである学校の先生方と一緒に生活させていただいています。もっとうまく「言葉」を話すことができるように、現場の先生方から多くのことを吸収していきたいと思います。教育実習を終えて、さらにレベルアップした形でチームに合流できるように頑張ってきます！いや、もうすでに頑張っていると思います！

最後まで読んでいただきありがとうございました。今後とも大阪市立大学硬式野球部を応援よろしくお願い致します。

選手ブログ第114弾 赤木裕貴

選手ブログ第114弾　赤木裕貴