こんにちは。
とても久しぶりの記事になりました。
なにやら最近の月組はノリノリのようですね。
鳳月杏さんの実力が今の月組人気を支えているのでしょう。
さて、今作は1984年の初演から4回目で演出を全編改めました。ナンバーも岩谷時子さんの訳詞から稲葉先生の新訳になり、皆さんの期待もかなり大きかったはずです。
岩谷訳は以前から現代の感覚からすると違和感を覚えるとの声がありました。そういう意味では、今の価値観に合うようかなりブラッシュアップされたように感じました。
中でもアデレードがホットボックスで歌うナンバー『A Bushel and a Peck』は岩谷訳のインパクトが強すぎて新訳作業はやりにくかったはず。
タイトルの英単語は「升」や「貫」という昔の単位で、そこから転じて「たくさん愛している」という意味の慣用句をなすようです。
それを『山盛りいっぱい愛してる』と訳す岩谷さんはさすがですよね。「一生 一升瓶ほど愛してる」とか「百貫分の愛してる」とか書いたら「あぁぁんたぁぁぁ!💢」と指を刺されそうです。
演出はというと、プロローグとエンディングが少しダラダラしているかなと感じました。40年代アメリカの好景気ぶりを演出するのは結構ですが、板付きの役者が多過ぎて何が何だか。
しかしながら、冒頭カメラマン役の雅耀さん(すみせん、翔ゆり愛でした💦)と盗人役の天つ風さんの活躍はファンには堪りません! かなり目立ってました。
フィナーレでのロケットの登場の仕方も斬新でしたが、皆さんお疲れだったのか動きが揃ってませんし、キレが悪かったです。お衣装は蜜蜂みたいで可愛らしかっただけに残念。
しかもパレードの選曲もなんだか乗りにくい。旧演出版から歌いやすいナンバーに変えてくるのは結構ですが。
さらに残念なことに、演者のお芝居もうす味すぎて面白みに欠けました(ごめんなさい🙇♂️)。演目におけるそれぞれの役割がなんなのか分かってない感じですが、あれで大丈夫ですか? 今の宝塚に足りないのは「濃さ」だと思います。男役が小さくまとまりすぎては、今作のような男役メインの作品には物足りなさを感じます。皆さまスーツの着こなしは素晴らしいのですがね。ネイサンももっと大芝居してもいい気がします。
アデレード!
私が見たのは彩海せらさんのほうでしたが、こちらは素晴らしかったですね。今までの彼女の中で一番よかったです。堅実なサラとはしっかり対極にいましたし、あのおばさんぽい身のこなしや台詞回しには感動しました。
礼華はるさん!
ナイスリーの相棒(ベニー役)に夢奈さんが就いていましたね。夢奈さんの力を借りないといけなかったのかな? 本来ならベニーは七城雅さんにしたかったのかなと思いますが。礼華はるさんは、そろそろ本公演でも違った役を見てみたいですね。そういう意味では次回のバウ『雨にじむ渤海』は楽しみなんですが…
まあ、正直ここに来て『ガイズ&ドールズ』? と思いましたが、そういえば組長の梨花ますみさんは初演に出演されているんですよね。それだけでも上演される意義があったのかな。梨花組長は出番こそ少ないけど、しっかり存在感がありました。退団する白雪さち花副組長もくどくていいですね。爪痕を残さずにはいられないあの厚かましさはさすがです。彩さんもお疲れさまです。かなり痩せられて心配ですが、引き続き体調には気をつけて、大千穐楽まで走り抜けてください。